0306「ヤンデレ風でお願いします」
昨日はひどく遅かったのであんまり寝ていないし、朝も早かったので、わりと仕事以外のことを一切していない。ほとんど刺激というものがない一日だった。本を読む時間なんかもない。そんなわけで、日記なんか書くモチベーションは1ミリもないが、もうこれは仕方がない。ストレスがあるわけでもないが、逆に言えばストレスすらない。
かなり連続して飲んでひどい状態になりたい。あるいは誰かが酒を飲んで身を持ち崩すような物語を読みたい。昼間から大阪のミナミの串カツ屋とか安いお店に行ってどうしようもない状態になりたい。
そんなわけで、別に書くこともないのだが、昨日会議中にふと思い出して共有したものがあって、それは以前、ボイスリクエストサービス「Lispon」だ。
Lisponは、プロ・アマの声優さんに「◯◯って言ってください」と、投げ銭的なものをしつつお願いすると、それを録音して送ってくれるというサービスで、これは本当にいつ見ても素晴らしいサービスだと思う。
私は、小4だったかの日能研かなんかの模試を受けさせられて、その成績がそこそこ良かったのが間違いの始まりで、四谷大塚に通わさせられることになり、ファミコン禁止されたりしつつ、進学校に入った。しかしその入った進学校は進学校の例に漏れず中高一貫の男子校だったので、保健の先生と母以外の女性と接することが殆どなかった。このへんに関しては、以前、辛かった思い出について日記に書いた。
Lisponは、私のような男子校の隅っこであまり特徴のない感じで噤んでいた男子校らしい男子校生にとって、及時雨のような素晴らしいサービスだ。何しろ男子校出ていざ大学に入ったと思ったらそこそこ男ばっかりだったし、漫然と大学生活を過ごしたらいつの間にかハゲ始めて、そうなったらもう強制引退だし、要するに自分に青春というものがあったかというと、「ありませんでした」ということになる。自分に青春はなかった。
特に憧れていたのが「夏祭り」だ。女の子と夏祭りに行っていい雰囲気になる、という状態に、思えば中高6年間、そして大学に入ってからも、あるいは22くらいにハゲの十字架を背負ってからも、ずっと憧れていた。
今の私は42歳で、今からサッカーを始めても、99.9%ワールドカップには出れないだろう。それと同じで、十字架を背負ってからでは、女の子と夏祭りに行っていい雰囲気になることなんて99.9%できないし、資格がない。
以前、Web Designing誌のイベントで「インタラクティブ大喜利」に毎回出ていたが、もう8年ほど前、下記の、和歌山大学が出していた音声変換のライブラリを使って、自分の声を女の子の声に変換する、というものをつくって、「ねえ、カンタくんって、好きな人、、、いるの?」と自分で演じたりしていた。
ただ今のボイスチェンジャーみたく優秀ではなくて、当時は結構微妙だった。
そんなわけで、Lisponが登場してまずやってみたのが、これだ。
これが甘露というものだ。これが醍醐であったか。自分の人生にはこれが足りてなかったのだ。セロトニンもオキシトシンも滝のように出る。
で、このLisponというか、この業界には「ヤンデレ」というカテゴリがあって、私は不覚にも「ヤンデレ」を知らなかった。
「精神的に病んだ状態にありつつ他のキャラクターに愛情を表現する様子」あるいは、「好意が強すぎるあまり、精神的に病んだ状態になること」。
それが「ヤンデレ」の定義である。
Lisponで「ヤンデレ」で検索してサンプルを聴いてみると、その何たるかがよくわかる。
で、私もヤンデレ体験してみたくって、以前、何かの炎上で誰かがヨッピーさんに向かってTwitterで言っていた、
だからおれクライアントだったんですよ。あなたの。で、あなたは過去にクライアントであったとしても僕に対してそういう言葉使いをするんですね。よくわかりました。
このフレーズが私は本当に大好きで、これをヤンデレ風でお願いします! というのをイケメン風のヤンデレ専門の人にリクエストしたら、無視されたのと、自分で声優登録しようとしたら即却下されて以来モチベーションを失っていたが、これを機にまた声優を目指してみようと思う。