相性表のすゝめ
この記事は『シャドウバース Advent Calendar』の企画記事になります。
はじめに(スキップ推奨)
初めての方ははじめまして、そうでない方はお久しぶりです。Q&B(@qandb507)です。なんと1年半ぶりのnoteです。
突然ですが、Twitterに流れてきた遊戯王の記事が超面白くて腹抱えて笑ったので紹介します。
「文章うめー。それはそうと、遊戯王にAdvent Calenderなんてあるんだ。アドカレと言えばQiitaで毎年色んな技術のアドカレやってるイメージしかないなー」
みたいなことを考えながら仲間内のDiscordにこの記事貼り付けたら、なんかシャドバのアドカレやる流れになったので主催者をTobyさんに押し付けて僕も記事を書くことになりました。
相性表について
さて、今回の記事はカードゲームにおける相性表のことを話していこうと思います。
相性表を作る理由はズバリデッキ選択の補助にあります。
メタゲームを定義し、各マッチの勝率を記入することで、その環境で自分にとって最も優れたデッキを見つけ出すわけですね。
色々説明するより見た方が早いので、僕が作っているのを貼ります。
僕はいつも縦軸を「自分」、横軸を「対戦相手」にしています。
どっちも同じじゃないの?と思うかもしれませんが同じではありません。これについては後述します。
例えば、この図では「自分が進化ネクロを使ったとき、対戦相手のバフドラに勝率65%である」ということが読み取れるわけですね。
また、全体的には「アクセラエルフ」と「進化ネクロ」の勝率が高く、優れたデッキと読み取れますね。「機械ネメシス」も中々良さそうです。
ここで注目なのが、「ミラーマッチの勝率が50%とは限らない」ことです。
勝率は全て主観で付けることが大事です。要するに、「俺は○○デッキを使い込んでるから、ミラーマッチは俺有利」のような考え方で数字を決めてOKです。逆に自信のないデッキはミラー勝率が5割を切ることだってあり得ます。
実際にそのデッキを使うのは自分ですから、自身の練度は考慮すべきだというのが僕の考えです。
そういう訳で相性表の縦軸と横軸には違いがあるわけですね。
作り方
スプレッドシートのテンプレを貼るので、興味のある人はコピーして触ってみてください。
(コピーの仕方がわからない人はググってください)
ちなみに割とアナログなのでマクロ組んで使いやすくしてくれる人をこっそり募集しています。GASあんまり経験なくて…
まず、環境にあるデッキを一通りリストアップし、項目名として入れていきます。
環境によっては特定のリーダーだけ沢山デッキタイプがある…みたいなこともありますので、その場合は行を追加しましょう。
逆に環境によっては特定のリーダーは全く使われていないこともありますが、行ごと消すと別環境でコピペしたい時に手間がかかるので、空欄のまま放置することをおススメします。
次に、デッキの使用率を埋めていきます。
このとき、どこで勝ちたいのか決めましょう。
ランクマやグランプリで勝ちたいのならBO1なのでデッキの分布は合計100%になるように、RAGEやレートで勝ちたいならBO3なのでデッキの分布を合計200%になるように、使用率の欄を埋めていきます。
最後にデッキ間の相性を埋めていきます。
細かくデータ付けてる人でない限り正確な勝率なんて分からないでしょうし、相性はなんとなくで書いてしまって大丈夫です。
デッキの種類がたくさんあるときは、全部記入するのは難しいでしょうし自分が使い込んだデッキだけ記入していってOKです。
自分が使い込んだデッキでも全然対戦したことのない相手がいるかもしれません。そういう場合はとりあえず50%にしておいていいので付けましょう。
とにかく一行分埋めてしまうことが大事です。数字は後から修正できます。
繰り返しになりますが、勝率は主観で付けてください。
「ミラーマッチは俺有利」「ラスワ-狂乱は一般的には狂乱の方が有利だけど、俺はラスワ超上手いから狂乱に勝率55%」みたいなのも大いに結構です。
そうすることで自分の練度が考慮されたデータができあがります。
ここで少し意識した方がいいのが、使用率の話で述べた「どこで勝ちたいのか」という話です。
一般的にランクマよりレートの方が対戦相手のレベルが高いので、レートなら全体的に勝率は低めにつけることになるでしょう。
極端な話、あなたがもしレート杯出場者で、レート杯のデッキ選択のために相性表を作るならミラーマッチで差をつけるのは極めて難しく、ミラーは全部勝率50%になってしまうなんてことだってあるわけです。
また、気になる箇所にはメモを残していくのもいいでしょう。
なぜその勝率になるのかとか、立ち回りのポイントとかを残すと自分の思考を整理するのにも役立ちます。
活用法
で、相性表作ったけど、これ見てどうするの?という話をしていきます。
相性表を作ることの一番のメリットは「見える化」にあります。
例を挙げて説明していきましょう。
何回もお見せしているこの相性表ですが、一番右の勝率欄だけを見る限りでは「アクセラエルフ」と「進化ネクロ」を使うのが良さそうですね。
しかし、それは今のメタゲームでの話です。
例えば、ラスワネクロの使用率が大幅に伸びたとしましょう。
はい、ご覧の通り勝率がガラッと入れ替わります。
このように、どれぐらいメタゲームが動けば最適なデッキが変わるのか、使用率を動かして可視化することができます。
もちろん動かせるのは使用率だけではありません。
相性を適当に付けたところもたくさんあるので、中には信頼できないデータがあるかもしれません。
そういう時は「分からないから進化ネクロはセッカエルフに勝率50%って付けたけど、本当はもっと負けるかも…」とか、相性の数値を色々動かしてみるといいです。
そうすると「進化ネクロ vs セッカエルフは確かなデータが欲しいからルームマッチで検証すべき」だとか、「進化ネクロはラスワネクロに勝率40%としたが、認識が間違っていて20%しか勝てなくてもデッキ選択に大きな支障はない」のような、様々なデータが見えてきます。
更には「機械ネメシスに1枚フリースロットがあるけど、対エルフ全般の勝率を上げるために《輪廻の女神》を増やそう」「セッカエルフを2タテしたいからアクセラエルフとラスワネクロを使おう」「セッカエルフはミラーやアクセラエルフにもっと勝てればいいデッキなので、この対面の練度を上げよう」など、デッキリストや2タテ戦略、はたまた自分の練習にも活かすことができるかもしれません。
おわりに
活用法で述べましたが、相性表の長所はとにかく「見える化」されることにあります。
使いこなせば今強いデッキ、これから強くなるデッキ、更には自分が練習すべきマッチアップまで分かるようになる…かも!!!!?
明日のAdvent Calenderは白悠サクミ(@fysm09)さんの『【やらなくなってみた記事】Rating for Shadowverse 1年やらなくなってみた』です!
お楽しみに!
【2021/12/05 追記】
記事あがったので貼っておきます。
【AdK2021】シャドバがソシャゲになった日~Ratings for Shadowverse1年間辞めてみた~
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