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2020年の抱負|欲ぶかく楽しく夢を全部盛り|亜久津歩

新年明けましておめでとうございます。国内外を問わずおめでたいとは言い難い情勢ですが、ともかく生き延びてまた新たな節目を迎えられたと喜んでみようと思うのです。皆さん、おめでとうございます。

さて。同人4名が共通のテーマで書き交替に更新しているQaiのnoteですが、今年から順序が変わり、先鋒はわたくし亜久津歩となります。早速ですが2020年最初のテーマは「今年の抱負」。ひねりなしの正拳突き!

抱負などと言うと始めたくなりますよね、何かを。なりませんか。わたしは重度の始めたがりなので、新年とか春とか誕生日とかすぐにソワソワして、始めたくなってしまいます。新しいことを、したことのないことを、へたくそな、先の読めない、わくわくする何かを……

そんな、野犬や回遊魚や馬車馬と呼ばれてきた人類が、第一子の妊娠から第二子の幼稚園入園までの約九年間、大人しく(当社比)暮らしてきたのです。檻をグルグルする虎と呑めそうなくらい芳ばしく熟成された〝始めたさ〟が、ど根性大根よろしく顔を出したのが2019年でした。個人事業主になったりベビーマッサージ教室を開講したり15年も辞めていたバスケットボールとトレーニングを再開したり……、Qaiの結成を発表したのも昨年でしたね。

この間に息子たちの趣味や習い事も増え毎日がギュウッとしていますが、遊ぶ余白はとってあります(家事をサボって……)。彼らが望んでくれる間はできるだけ傍にいたい一方で、差し出しすぎると報われたくなってしまうから、自分も楽しく過ごせるバランスは守りたい。おそらく今が分水嶺です。

そこで2020年の抱負は「始めない」にしました。

旧年中、小規模ながら自分なりにめいっぱい種を蒔いたので、もう鉢がありません。嬉しいことにどれも小さく芽吹きました。次の一年は水と光をほどほどに。花開くのはまだまだ先の、実は苦手なフェーズですが、子育てをしながら培ってきた〈先が見えなくても今がしんどくてもそれなりに楽しみつつ繰り返し続けるちから〉を活かし取り組んでゆく所存であります。

なんてふわっとまとめてみましたが、年末にキッチリ反省したいので具体的なことも少し述べておきます。

・詩集を作る(私家版)
・普通自動車運転免許を取得する
・腹筋を縦に割り体重を61kg未満にする
・がん検診に行く

(思ったより大変そうで一人でびっくりしました)

ところでわたしは今、人生の指針を「幸せ」にしています。現実に限られた時間と環境と能力の内側で、どうすれば幸せを感じられるか……つまり誰に笑っていてほしいか、どんな自分が好きで、信じられるか。中・長期的な「自分」の幸せについては若い頃よりもずっと、考えるようになりました。

してみたいことはしてみる。一つ一つ素手で摑む。〝一途に一つ事〟を美徳とする方や、親身に見守ってくださる方にはしばしば「Aを辞めてBに専念すれば、もっと……」とご助言苦言をいただくのですが、ありがとうございます、できないのです。器用だからいろいろするのではなく、むしろ逆だからです。選択と集中でわたしは幸せになれない。トッピング全部乗せ大盛り人生(器は大きくない)こそ楽しく、実感を得られる性分なのでしょう。貧乏性とも言えます。

自由詩も短歌も俳句も子育ても仕事もバスケットボールもジム通いもベビーマッサージもQaiもSLAVEも辞めません。辞めず始めず諦めず、一日一日を楽しくわちゃわちゃともがいてまいります。できるだけこぼさずに、それぞれに愛を注ぎます。そんなわけで本年も、Qai同人ともどもよろしくお願い申し上げます!

#note書き初め #今年の抱負

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