
D2V2禁断のギガトロンのすゝめ
2024年11月7日、デュエプレ公式がとあるPVを発表した。
【黄金の剣よ!我らに勝利を!】
— デュエル・マスターズ プレイス【公式】 (@dmps_info) November 7, 2024
第28弾カードパック
『蒼剣革命 -CHANGE THE FIELD-』
のティザームービーを公開しました!
▼YouTubeでの視聴はこちらhttps://t.co/zonSbXKCuy#デュエプレ #蒼剣革命 #ドギラゴン剣 pic.twitter.com/4G7X5zzaNx
デュエプレ第28弾カードパック「蒼剣革命」である。
そしてサムネの左側を見てほしい。

そう、「D2V2禁断のギガトロン」である。
私は長年このカードを愛用してきたが、遂にデュエプレにも登場することとなった。誠に感無量である。
そこで私はふと思った。
「デュエプレでギガトロンに触った人が興味を持って紙でも使いたいと思うのでは…?」
これはそんな人へ贈る紙のギガトロンで使われているカードを記した解説記事という名の布教書である…
…というわけで目次です
(前置き長くてすみませんでした)
ギガトロンの紹介(長所、短所)
改めてギガトロンの効果を見てみましょう

ざっくり言うとD2フィールドがある状態で攻撃すると禁断系のカードを踏み倒せるよ、と言う感じの効果です。(D2フィールドが無い場合は手札補充)
まずはこのカードの長所について。やはり最大の長所は置換効果で踏み倒しが行えるということです。
何が凄いの?と思われるかもしれませんがこれがかなり大事です。
具体例としてデュエプレにも登場しているヤドックで解説しましょう。

ヤドックは相手のマナより大きいクリーチャーが出るかわりにマナゾーンに送ります。この「かわりに」というテキストは置換効果と呼ばれます。
そしてデュエマにおいて、置換効果は連鎖しないというルールがあります。
つまり今回のヤドックの場合、ギガトロンが攻撃する時に自身のマナより大きいソニックコマンド等をデッキの上から踏み倒す時、ヤドックの置換効果でマナゾーンに送る効果を無視することができます。
デュエプレでも活躍していたバトライ閣などの踏み倒しカードだと展開できないような状況下でも、メタクリーチャーを無視して展開することができるというのはギガトロンにしかない強みと言えるわけです。
次にギガトロンの短所について。これは明確で「場にD2フィールドが無いと弱い」ということです。
先ほど説明した置換効果による踏み倒しはD2フィールドがある状態でのみ発揮する能力であるため、D2フィールドを引けていないor相手にD2フィールドを除去されると途端に1ドローできるSA.Wブレイカーになってしまうわけです。(デュエプレ版ギガトロンはこの弱点が解消されています)
しかしこのD2フィールドが無いと弱いという状況は紙だとある程度改善されています。次から普段私が使っているリストを元に解説しましょう。
ギガトロンを使ったサンプルリスト(使用カードの紹介)

上記のリストは普段私が友人と対戦する時に使っているリストです。(私は基本的に大会には出ません)
このデッキでは明確なコンボというコンボは少なく、引いたカードによって複数のプランを使い分けながら戦うデッキとなります。
今回は所謂ドルマゲドン型の構築ですが、バイク型や赤青型、ヴァイカー型などの多種多様な構築があるのもギガトロンデッキの特徴となります。(後述するクリムゾーンとギガトロン以外は全て自由枠となります)
ここからは私が実際に使っているカードの紹介をしていきましょう。
Dの侵略 クリム・ゾーン

ギガトロンデッキにおける最重要カードです。ターン開始時に手札のソニックコマンドを踏み倒す効果と、ソニックコマンドにバウンス耐性を付与する効果を持っています。
これによりギガトロンの短所であったD2フィールドが無いと弱いという点を補強してくれるというわけです。(これまで律儀にD2フィールドを展開してギガトロンもプレイして…という面倒な手順を全てすっ飛ばせるのがかなり強いです)
また、バウンス耐性がつくのもかなり強いです。デュエプレで言えばアクアサーファーやドンドン吸い込むナウが全く効かないという状況になるので、相手によってはトリガーが腐るなんてことも割と頻繁にあります。
基本的にはこのカードを3ターン目に設置し、4ターン目にギガトロンを走らせることが第一目標となります。
このカードだけは絶対に4枚入れてください。
終断γドルブロ/ボーンおどり・チャージャー

デュエプレから入った方のために解説すると、上記の様にクリーチャーと呪文が一つになったカードをツインパクトといいます。上記のカードの場合、5コストを支払うとドルブロとして、3コストを支払うとボーンおどりチャージャーとしてプレイできるというわけです。(デュエプレのエグザイルクリーチャー達が使用感として一番近いかも?)
このカード自体は初動兼防御札となります。ギガトロンから踏み倒してもそんなに強くないクリーチャーですが、後述するドルマゲドンやレッドゾーンXと相性が良く、クリムゾーンが引けていない場合の初動になるため採用しています。
D2V3 終断のデッドトロン/デッドリー・ビッグバン

初動枠兼メタ枠です。呪文面はD2フィールドや後述するドルマゲドンが場にあると1ドローが付くため、クリムゾーンやボーンおどりチャージャーに繋がります。
クリーチャー面は自己軽減ができるメタカードです。侵略や革命チェンジで出たクリーチャーを破壊することができます。このカードにクリムゾーンが合わさるとバウンスできないメタが完成するため除去するのが相手からしたらかなり厄介になります。
D2V3 終断のレッドトロン/フォビドゥン・ハンド

相手クリーチャーをなんとしてでも滅ぼす意志を持ったカードです。クリーチャー面は手札を1枚捨てれば3コストで召喚が出来るため、相手のメタクリーチャー等を破壊することができます。後述するドルマゲドンの効果によってスレイヤーを付与することで、大型クリーチャーも一回限り処理することができます。
呪文面はフィールドがあれば2面処理ができるためかなり防御力の高いカードです。
俳速 ザ・ハイク/♪突進者 英語でいえば それチャージャー

クリーチャー面はSA、呪文面はメテオチャージャーとテキストが異様に短いですが、大事なのはそのステータス。後述するドルマゲドンの封印を剥がすことができる他、このデッキの弱点である大型ブロッカーを出されると太刀打ちできないという点を補うためのカードです。必須カードではないので1〜2枚の採用で事足ります。
絶速 ザ・ヒート

デッキの潤滑油です。このデッキだと墓地に落ちたギガトロンを回収してクリムゾーンから再発射したり、デッドトロンのコストを下げたりと割となんでもできるカードです。
ギガトロンから踏み倒した場合も墓地肥やし&回収によって上バイクを引き込んで打点に変えるといった芸当が可能だったりします。
轟音 ザ・ブラック GS

デュエプレにも実装されているブラックVの強化版です。デュエプレから入った方向けにGストライクを説明すると、S・トリガーと同じタイミングで使用することができ、相手クリーチャー一体を攻撃不能にできるという能力です。これが結構強い。
音速 ソニックブーム

バケモンです。ギガトロンから踏み倒すとワンショットキルを行うことができるすごいカードです。
具体的には
①ギガトロンの攻撃時にこれを踏み倒す
②効果で相手のシールドが2枚になるようにブレイク
③ギガトロンの攻撃で残り2枚のシールドをブレイク
④このカードでダイレクトアタック
という手順でワンショットキルが可能です。
(大抵の場合トリガー引かれて途中で止まりますがそこはご愛嬌ということで…)
轟く革命レッドギラゾーン

このデッキでは小型ソニックコマンドから革命チェンジするかクリムゾーンから直接踏み倒します。
ファイナル革命によって他のクリーチャーをアンタップできるため打点がとんでもないことになります。(クリムゾーンがあるとそもそも革命チェンジができなくなるためそこだけ注意が必要)
主にザヒートやレッドトロンを打点に変えるために革命チェンジするわけですが、こと打点を増やすだけならレッドゾーン等を使えば良いわけで。それをせずにこのカードを採用しているのは、ギガトロンからあまり進化クリーチャーを踏み倒したくないという理由があるからです。
というのもギガトロンから踏み倒したカードが進化クリーチャーだと横に打点が増えないので、相手のシールドを中途半端にブレイクして次のターンにやられる…ということが起こり得ます。そこで、非進化でありながら下級ソニコマの打点を底上げできるこのカードが採用されているわけです。
クリムゾーン以外のD2フィールドがある場合はギガトロンをアンタップさせる芸当が可能になります。(それこそデュエプレで実装されるドキンダムゾーンはギガトロン+レッドギラの組み合わせにピッタリなカードというわけです)
覇帝なき侵略 レッドゾーンF

先ほどレッドギラゾーンの項で進化クリーチャーを入れないみたいな話してたじゃん!!と思われるかもしれませんがこのカードともう一種だけは例外です。
というのもこのカードは侵略した後に進化元を残した状態で場を離れつつアンタップするため、ギガトロンに侵略させるとギガトロンの効果をもう一度使えるようになります。デュエプレ版ギガトロンの2回攻撃効果は恐らくこのカードとの組み合わせを基に考えられたのではないか…?と勝手に思ってます。
また、このカードが攻撃している間はGストライクを使えなくなるため、ギガトロンの踏み倒しによって出た味方をGストライクから守ってくれる頼りになるカードでもあります。
現代ギガトロンデッキではほぼ必須カードとなります。
禁断の轟速 ブラックゾーン

簡単に言うとレッドゾーンXがT・ブレイカーになった姿です。封印能力も選んで封印する能力から最小パワーの相手クリーチャーを全て封印する能力に変更されています。(選ばれない系の対面にもある程度刺さるようになりました。)
ただし、このデッキにおいては封印能力よりも墓地からいつでも飛んでくるT・ブレイカーという点が重視されています。
というのもこのデッキを回していると、クリムゾーンもギガトロンも引けずに1打点のコマンドが立ってるだけという状況が少なからず起こり得るので、それを打点に変換できるというのはかなり大事なわけです。
(かといって4枚採用するとギガトロンからの踏み倒した時に上振れる確率が下がるため一枚のみの採用です)
終断χ ベガスランチャー

ニンジャ枠です。後述するドルマゲドンの最後の封印を剥がす目的で使用する場合が殆どです。
一応出た時に3000以下を一体破壊できるので小粒を処理するにはもってこいのカードです。
FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜/終焉の禁断ドルマゲドンX

(スペースの都合でカット)

本記事で後述しまくってたヤツが漸く登場です。
デュエプレにも実装されているドキンダムXと同様にゲーム開始時からバトルゾーンに存在するカードです。テキストを要約すると
・封印を4つつけた状態でゲームスタート
・1ターンに1度闇or火のコスト5以上のコマンドが召喚されると封印が外れる
・封印が剥がれると「パワー1111以下の相手獣を破壊」「自獣にパワーアタッカー+2222を付与」「自獣にスレイヤー付与」の3つの効果から一つを選んで使える
(ゲーム中に同じ効果を2回使うことは不可)
・4枚目の封印が剥がれると相手クリーチャーを全て封印しながら超大型クリーチャーとなる
という感じでドキンダムの上位存在のようなカードです。主にゲームが長引いた際の最後の切り札として使用します。
(いずれデュエプレにも実装されると思います)
時空の禁断レッドゾーンX/終焉の覚醒者レッドゾーンBSR


ストームG・XXと同じ進化サイキッククリーチャーです。自分のサイキックではない闇のコスト5以上のコマンドか攻撃する時に超次元ゾーンから侵略できます。(超次元呪文は必要ありません)
デュエプレをやってる方からするとバケモンみたいなカードですがご安心ください。紙でもバケモンみたいなカードです。
出た時の効果は非進化の上に出していれば手札を一枚捨てるとパワー−9000を打てるというもの。その後、自分のターン開始時を迎えるとレッドゾーンBSRに覚醒します。
BSRの能力はシンプルで攻撃時に2ハンデスか1体封印するというもの。
要するに自分の場に闇の5以上コマンドともう一体クリーチャーを用意できれば2ターンに分割してダイレクトアタックまで行けるので、闇コマンドしか持ってねぇ!!という状況でもゲームエンドまでは行けるすごいカードなわけです。
またこのカードにはちょっとしたテクニックで一気にストームG・XXを覚醒させることができます。

以下の手順でストームGを覚醒させます
①場にレッドゾーンXを二体用意する(便宜上a.bとする)
②自分ターン開始時にaとbのそれぞれ覚醒する効果が待機する
③aが覚醒してBSRになる
④Xのコストが8、BSRのコストが12なのでこの時点で合計コストが20になり、ストームGがa.bの上に重ねて超次元ゾーンから出てくる
⑤bの覚醒効果をここで解決することでストームGが裏返り、ラストストームになる
という形でラストストームが場に出るため、超次元呪文を投入せずとも他のサイキッククリーチャーをラストストームの効果で呼べるというわけです。
(他のサイキッククリーチャーについてはお好きなものを入れてください)
終わりに
如何だったでしょうか。今回は紙でギガトロンを使おうとした際にどのようなカードが使われているかを(全体の一部のみですが)ざっくり解説させていただきました。
今回紹介したカード達以外にも多種多様なソニックコマンドやイニシャルズ、D2フィールドが紙にはあるため、自分だけのギガトロンデッキを作ってみてはいかがでしょうか。
ギガトロン使いの一人として皆様のギガトロンデッキを心からお待ちしております。
以上、拙い文章でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました!!
P.S. デュエプレでカイト役を演じられている小笠原仁さんが紙でギガトロンをご購入されていました。乗るしかない、このビッグウェーブに…