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尊敬している人たち
生きてゆく上で「こうなりたい」「こんな生き方をしたい」
そんな存在は誰にでもいる筈だ。もちろんこの私にも何人かいる。
そしてそれを知ることによって、この人はどんな思想や価値観なのだろうという事がいくらかわかるのではなかろうか。
すでに記事を読んでくださっている方たちは、私がどんな思想でどんな人間かはいくらか想像つくであろう。
今日は、私を私たらしめるルーツ、そして生きていく上で原動力になっている存在、モデルとしている人物たちを挙げていく。
1人目は外交官の杉原千畝。
命のビザにより、多くの命を救った人である。
第二次世界大戦中、ユダヤ人はナチスドイツによる迫害を受けていた。
ヨーロッパ各地から逃れている彼らの窮状に同情し、彼らを救うべくなんと日本政府の命令に背き続けてビザを発給した。
その昔読んだ伝記には、彼のビザを求めるべく連日多くの難民たちが訪れ、1人では到底書ききれない量のビザを夜通し書き続けたとあった。
コーヒーを大量に飲み血眼になりながら。
もはや読めぬ書体にもなっていた。
我が身をここまで犠牲にし、しかも国に禁じられているにも関わらず、彼なりの正義を貫き通し、多くの命を救った。
その生き様に心から感銘を受けると共に、自分に救いを求める存在が1人でもいるのなら、誰が何を言おうと救ってみせる。
そう私の心に決めさせたのが彼である。
2人目はドクターXこと大門未知子先生。
「私、失敗しないので」を決め台詞とする天才外科医。
派手なファッションに歯に衣着せぬ物言い。9時17時勤務を遵守し、医師免許がなくてもできる仕事は一切しない。大多数の人は5分でも一緒にいれば嫌いになるのは間違いない。
だが、彼女にはそんな事関係ないのだ。
他人にどう言われようと言われまいと。彼女が相手にしているのは一環として「患者」である。
その証として、必ずオペ終了後は手袋を脱いで患者の胸に触れている。毎度非常に感銘を受けるシーンである。
その性格ゆえ、患者と衝突する事も多々あるが、「どんな命でも救いたい」という気持ちは一貫しており、最後に「あなたのことを守ったよ」と心に直接語りかけているような仕草はまさに医療者としてあるべき姿だと考えている。
また、患者がたとえ自分の敵に値する人物でも、犯罪者でも、関係なく命を救う。
真に平等な医療を実践しているのは彼女だと思う。
同じ医師として、人として、彼女のようになりたいと心の底から思っている。
3人目は嵐を呼ぶ5歳児、野原しんのすけ。
国民的アニメの主人公でありながら、やることなすこと破天荒。ましてや数々のお下劣な言動を公衆の面前で堂々とやってのける。
以上のことから、幼い頃見ることを禁止された人もいるであろう。
だが、彼の何気ない日常や映画で発する言葉には目を見張るものがある。
私が彼にハッとさせられた言葉たちを置いていく。
「悪いことをした時はごめんなさいって言うんだゾ。幼稚園じゃみんなそうしてるゾ」
「父ちゃんがいて、母ちゃんがいて、オラがいて、ヒマがいて、シロがいて。シロもオラんちの家族!野原シロなんだゾ!」
「強い人は、弱い人をお助けするもんだけど、強い人も弱い人もなく、お助けできればした方がいいと思って。」
5歳児ながらに、これほどの言葉を発せられるのは只者ではない。ましてや、心が廃れてしまった大人にほどこれらの言葉に洗われるのではなかろうか。
普段何も考えていないようで(おそらく本当に何も考えてないのだろうが)、実は本当に必要な時、大人たちをも悔い改めさせる考えを持っている。
幼少期はただの面白い子としてしか見ていなかったが、彼のような存在はこの人間社会に必要である。大人になってからそう本気で思い始めたのである。
実に3人中2人は架空の人物ではあるが、彼らの生き方、言葉は私を作る血や肉となっている。
彼らから吸収した心の栄養を、いつかこの社会に還元できればと思う。