養心薬湯にて
養心薬湯 岐阜県
(こちら12月の東京サ旅の続きです)
東京から大阪への帰り道、どこかのサウナに寄って帰りたくって目星をつけたこちら、養心薬湯
・スチームサウナしかない
・薬草風呂が有名
この程度の情報しか知らなかった私
HPを見るとなんとも言えない令和感皆無の硬いデザインで藤岡弘、みたいなオッチャンたちが芋煮状態で入ってそうな年季のある浴室の写真たち…
(※HPより拝借しました)
これは… そそる……
名古屋で一旦下車し、名鉄の特急に乗り換え
やってきました岐南！！！
夕方と言えどもうあたりは真っ暗で駅からの道が不安になるくらい静かな土地でした
なんとか野生の勘で道を探りあて、10分後よく見るあの建物が見参👀
周りもほんっとに人気(ひとけ)がなくて
しかもあの独特な建物ってこともあり新参者は入ってもいいのかドキドキ…
意を決し入ってみるとシンプルな受付があります
チケットを買っていざ女湯へ！
脱衣所もシンプル
ザ・昭和
そして人が誰もいない
100円ロッカーもめちゃくちゃ空いてるのが見てとれる
浴室からも入ってる気配がない
静か
いくら私が空いてる施設好きとは言え、雰囲気が雰囲気なのでちょっと心許なかったのですが
そんな時こそ変なテンションになる私は肩ブン回しで浴室へ
入って見ると、本気で昭和にタイムスリップしたかのような空気！！！！！
古いです
清潔ではありますが、古さはバキバキにあります
全体的に「立て替える前のひいおばあちゃんちのお風呂」のような、
ポップさ皆無のどっしりとした風貌
でもタイルの配色がレトロ可愛くてなんかツボ
真ん中にはデケエ柱がドーンとあって頼もしい貫禄…
先客のおばあが2人ほどおられました
お2人で湯船のふちに座り小さめボイスでお喋りされてたよう
そら脱衣所からは気づかんわ
洗い場も選び放題で端っこにするか意味なく真ん中らへんにするか迷いましたが謎の人見知りを発揮して私は一番端の端の端っこを選択
こんなドスコイな施設でモブは真ん中はいけませんて
シャンプーやボディソープなどの備えつけはあるはずもないのでぜーーーんぶ持参しましょう
端の端の端っこで洗いながらどこがサ室でどこが湯船で..とチラチラ気持ち悪い目つきで観察しますが全然わかりません
それもそのはずおばあたちはずっと話しこんでんですもの
近所のスーパーの話はその辺にして私にここの施設のしきたりを教えてくれ！！！と念を送りましたがおばあ達には井戸端会議という鉄壁のガードで通じませんでした
とりあえず洗い終えた私は
なんとなくここが白湯だよな…ってとこに入りまして
チラチラキョロキョロ
ああ気持ちいい最高
チラチラキョロキョロ
私の行動に1人のおばあがお喋りを切り上げ１つのドアを開ける
と、
＼ ボワァワワワァァワワワ〜〜〜 ／
むっっっっっっっちゃスチーム出てる！
ここが…あの……
あの…サウナ室なのか…！！！
おばあ’sヒントによりサ室が解明したので私もウキウキで突入！
ドアオープン！！
＼ ボワァワワワァァワワワ〜〜〜 ／
もう！ なにこのスチームの量！！ 😳
見えんて！さっき入ったはずのおばあも見えんて！！消えた？どこよ！おばあ どこよ！！
ほんで
あっつ熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱あつ熱熱熱熱熱あつ熱熱🔥熱🔥熱🔥熱熱熱熱熱熱！！！！！！！！！
豚まんふかしてます？？？？
ってくらい熱い！！！！なにここ551？蓬莱本店？
スチームサウナなので別にええか、とサウナハットもマットも持たずペラッペラのタオル1枚という最弱武装で突入した私はプチ後悔
目が慣れてきておばあ発見
良かった、おばあのヒザの上に座る失態をおかさなくて
ペラッペラのタオルを敷いて座るも、ペラッペラなので戦闘能力ほぼなし
でもあるだけマシ
じっと座って熱さに耐えるも、息が、息がしにくい
吸い込んだら喉も肺も蒸され体の中モツ焼きになりそう
なれへんけど
いや
でも本当に色んな部位に危機を感じるくらい熱い
熱い
で、息を吐くもそれがセルフアウフグースになってどう転んでも全部熱い
もう熱い
ずっと熱い
いかんせん熱い
そっとおばあを見るとタオルを顔に巻いて
「忍びスタイル🥷」になっている
そうか、あれが正装なのか！！！！！
おばあまたまたヒントをありがとう！！！
感謝をするも私は熱い
タオルは今巻けん！！
我慢するしかない！！
ポタリポタリと天井から滴る水滴も激アツ
自分の髪の毛から滴る水滴も激アツ
全部熱い
熱過ぎて痛い
熱すぎてなんかようわからんくなってくる
動くと痛い
痛いし熱いし熱いし痛いし、息も悶える
もう出る！！！！無理！！！！
5分ももたず退出！！！
たぶんドアをバっと開けた時、浴室にいたおばあから見ると私は
「追われるゾンビと戦いつくし命からがら逃げてやっと出口のドアに辿りついたマ•ドンソク」(映画 新感染ファイナル•エクスプレスより )
に見えたことでしょう
湯気も効果的な演出となってたよね
強そうだったよね
驚かせてごめんねおばあ
汗を手早くながし白湯のとなりにある水風呂にイン！！
んも〜〜〜〜〜〜🤤🤤🤤🤤🤤🤤
この世の天国極まれり！！！！！！
そこまで温度がひくひくではないですが、あの地獄スチームの後なら全部の臓器がひえひえになります
ポワ〜ンと水で冷まされたあとはあのデケエ柱に添付されてる台？椅子？に座り、休憩….
もう頭の上にはエンジェルたちがラッパ吹いて飛び回ってました
昇天！！！！！！
あああああああ最高！！！！
空いてるからボケーーーーっとしてても何も気にならない
おばあたちもおのおの、サウナに入ったり薬湯に入ってのーーーんびりしている
ここは楽園か…
スチームサウナは元々好きだし、しきじの薬草サウナが抜きん出て大好きでしたが
こちらはこちらで豪快で昭和で藤岡弘、で
今まで体験したことないくらい熱くて
私は初体験の感覚でした！
たった数分で打ちのめされたのでいつもより長く休憩していると、おばあ達は湯桶に水を入れてサ室に入っていくのが見える
どうやって使うのだろう…と観察したかったけど中の様子は全く見えないので、とりあえず脱衣所にサウナマットを取りに行って２セットめ
爆弾スチームにイン！
例にならってタオルを忍び巻き🥷
…が、私はし慣れてないのでどう頑張ってもねずみ小僧になる
どやってすんの、あの巻き方…
鼻の下でタオル結んでも意味ないやん
口めっちゃ出てるやん
熱いしはよせな息できんし
でもうまく巻かれへん！
焦るともっとねずみ小僧巻き！
熱い！熱いて！息が！息が！
んでやっぱり何回してもねずみ小僧になるし！！
自分で自分の醜態とねずみ小僧っぷりにｸｸｸっと吹き出しながらも熱さが襲う
不器用な私はもう忍び巻きは諦めて普通にタオルで口を押さえました
え、
むっちゃ楽……
なにこれ……
最初からこれしとけば良かった。
なんやったんねずみ小僧タイム
落ち着いたところでおばあの桶使い仕草を見たかったのですが、皮膚が無理！！！
出る！(タオルとの格闘に体力ゲージ0になった)
あっという間に2戦目もKOされた私は水風呂で復活し、次は端っこの窓際にイスを持って行き、少し窓を開けて(囲いがされてるので外からは見えません)、休憩
これが大正解で、風がすこーし入ってくるのも感じられてすごく気持ち良かった！！！！
外気浴は出来ないけど、気分だけは味わえました🥰
また頭の上にラッパエンジェルを飛ばしながらボケーっとしてるとさっきのおばあが
「ここのサウナ気持ちいいでしょ☺️」
と声をかけてくださいました
「めっちゃくちゃ熱いですね！！最高です！」
と答え、そのあとすぐ
「あの、これ(水入った桶)、どうやって使うんですか？？」と聞くと
「熱いから体を冷やしながら入るのよーー☺️」
「タオルで濡らして体拭いてねー☺️無理しちゃダメよー！」
と優しく教えてくださった😭😭😭
こんなどこの馬の骨ともわからん人間になんて優しいんだ！！！岐南！最高！！！
３セットめは教えどおり水を入れた桶を持ち込み、こまめに体を冷やしながら(冷えんけど)入りました
おかげで前よりは長く入れた気がするけど、やはりこの熱さは身体中を刺し、暖め、潤し、ぎゅうぎゅうに攻めてくるので10分はもちませんでしたね…
でもこれがいい、きっとここの醍醐味！
たぶん常連さんたちもこのモンスタースチームに魅了されて通っておられるんだろうな〜
カッコ良さすらあった、この拷問み溢れるスチームサウナ
来て良かったーーーーーーーー🔥🥰❤️
上がってからも旅人ならではのちょっとした困りごとがあって、別のおばあが優しく声をかけてくれたりと
本当に親切にしていただきました
『身も心もぽっかぽか！！！』
って、銭湯やサウナ界隈では500億回くらい使い古された言葉ですが、この施設のためにある言葉じゃなかろうか
帰り道はどっぷり夜で、これまた人気のない道を駅まで戻るのですが
気分は高揚し1000億回は心の中で呟いてたよね
「ここに住みたい」
養心薬湯、また来る！！！！！
(フラグ)
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