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#10 支援級で学ぶこと  

「特別支援学級で、どんなことを
 学んでいるんですか?」

と聞かれることがあります。

「こんなことをしています」

とパッと答えられるものでは
ないのですが
わたしが支援員として
子どもたちに学んでほしいことは、

将来就職して、お給料を自分で
稼げる人になるためのスキルを
身につけること

かな、と思うのです。

知的に遅れのない自閉情緒学級に
在籍している子も、
知的に遅れのある知的学級に
在籍している子も、
進学の問題は必ず訪れるものです。

そして
どのような進路を辿ったとしても、
いつかは就職して、
自分でお給料を稼がなければ
生きてはいけないのです。

手先が器用だったり、
とても丁寧に仕事ができたり、
飲み込みが早い子、
よく気がつく子と、
良いところが
たくさんある子たちです。

ただ、失敗を隠してしまったり、
嘘をついてしまったり、
不注意から物を壊してしまったり、
物を乱暴に扱ってしまったり、
という欠点もあるのです。

できれば欠点をカバーして、
良いところを伸ばし
将来働ける人になって
ほしいのです。

朝決められた時間に起きて、
忘れ物がないように支度をして
顔を洗ったり、歯を磨いたり
身支度を整えて、
間に合うように学校(や職場)
へ行く。

わからなくなった時は
困っていることを相手に伝えられる。

失敗してしまった時は
すぐに謝ることができる。

そんな、本当に基本的なことを
身につけてほしいと思っています。


「じゃぁ、勉強はしないんですか?」

と言われると、もちろん
そんなことはありません。
ちゃんと勉強しています。

学習に関して言えば、
知的に遅れのない自閉情緒学級の
場合は、学年相当の学習が必要なため
教科の学習を進めながら、
日常生活スキル、
コミュニケーションスキルなど
多くのことを学びます。

知的学級の場合は
その子のペースでゆっくり学習しながら、
日常生活の中で困らないスキルも
身につけていくのです。

自分の脱いだ服をきちんと
畳むことができる。
靴をそろえることができる。
雑巾をしっかり絞ることができる。
雑巾を使って拭き掃除ができる。
台拭きを使ってきれいにテーブルを
拭くことができる・・・などなど。

そんな当たり前のことから、
学んでいきます。

当たり前のことですが、
最近はおとなでも
意外とできない人が多いのですよ?


特別支援学級は
生活スキルが丁寧に身について
とてもいい学級なのです😊






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