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#12 マニュアル?

「十人十色」

「三者三様」

などの言葉があるように
人はそれぞれ好みや意見、
性質が異なります。

特別支援学級の中において
たとえ同じ名前の診断
(〇〇症候群、〇〇症など)が
されていたとしても、
特性や性格が同じ子なんて
一人もいないのです。

穏やかな子もいるし
すぐ手や足が出てしまう子もいる。

とても元気のいい子もいれば
すぐに疲れてしまう子もいる。

社交的な子もいれば
内向的な子もいる。

それぞれ独自のカラーを
いくつも持っているんです。

そのいくつもの特性に対応できる
効果的なマニュアルのようなものは、
多分ないのだと思います。

もちろん、有効な指導方法や対処法は
いくつかあります。

たとえば
「聴覚過敏のある子にはこういう配慮を」
「感覚過敏の子にはこういう配慮を」
など、その子の特性に合わせて取るべき
対応や配慮の仕方については、広く
知られているものがあります。

しかし、本で読んだり講義で聞いたことが
あっても、その場で経験しないとわからない
事例は、山ほどあるのです。

同じような状況で、
Aさんにはその対応がうまくいったとしても
Bさんにはうまくいかないことがあります。

同じような声がけをしても
すんなり入る時と
全然かすりもしない時とあります。

昨日のAさんにうまくいった対応が
今日のAさんにはまったくダメじゃん!
なんてことは、あるあるなのです。

ちょっと待って、どういうことよ。
昨日はいい感じだったのに・・・
しょうがない、今日はそう言う気分なのね。

と、こちらも、どのアプローチで行くか
手札を探してみたりして。

あんがい昨日は全然ダメだった
声がけで、今日は
「はーい!」なんて
素直にやってくれたりなんかして。

お!今日はこれが効果あったか。
まぁ明日はわからないけどね笑

と毎日が試行錯誤の連続です。

「特別支援のマニュアルってないんですか?」
と聞かれることがありますが
残念ながら多分、ないです笑。


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