君が残してくれたメッセージ
前回の記事の続き。
死を意識することで
生をものすごく感じたこの年末年始。
影の輪郭が深くなるということは
それだけ照らす光も強くなっているということ。
朝起きて、夫の頭や
顔をペタペタ触り
『今日も生きてるね』
と言って安心したり。
添い寝してもらう時は手を繋いでみたり。
(夫はなんだかんだ嬉しそう。)
にこまるをぎゅーっとハグしたり。
大好きと声にして伝えてみる。
久しぶりの友達と深く話をしたり
特に用はないけど両親に顔見せに行ったりした。
この体が有限であることを
わかってはいたけど
忘れかけていたかもしれない。
それから、会う人には必ず
『車の運転には気をつけて』
と伝えた。
友達は、車に轢かれ
その日のうちに亡くなってしまったから‥
葬儀の日、仕事に穴をあけらず私はレッスンをしていた。
その日の生徒さんの課題曲はAimerの『六等星の夜』という曲だった。
悲しみをそっと包み込んでくれるような
曲で、大切な人との別れをテーマにしている。その中の
“こんなに小さな星座なのに
ここにいたこと気づいてくれて
ありがとう”
という歌詞を聴いた時、
私は残された家族の気持ちを想った。
亡くなったのは旦那さんの方だけど
奥さんとも友達だから、直後は色々想像して結構辛かった。
(というか私が2人のキューピッドで結婚式のとき猛烈に感謝されたんだった。)
“ちっぽけな私だけど
輝きを見つけてくれて
一緒に生きてくれて
ありがとう。”
あの歌詞が私には
そんな風に聞こえた。
今は目の前が真っ暗で何も見えない
だけど、1番あなたに伝えたいのは
『ありがとう』
きっとこの言葉なんだろうな、
そう思えて涙がポロポロと溢れた。
亡くなった彼は
よりによって何であの人が‥
と誰もがいいたくなるくらい
全てが揃っていたし、愛されていた。
そんな彼とは音楽を通して
出会い、一緒に演奏もした。
だからこれからも音楽と共に
私が生きていくことで
きっと彼の供養にもなると信じている。
どんな時も どんな感情にも
優しく寄り添ってくれるのが音楽。
『君はこれからも音楽続けなよ!』
もしかして彼に
そうエールをもらったのかもしれない。