50歳50冊 エデンの東 ジョン・スタインベック
人生の50冊 小説部門 ベスト2
長大な物語の先にある、たった一行に魂が救われる。
映画「エデンの東」の原作というイメージをいちど忘れて欲しい。
聖書の原罪の物語である「カインとアベル」を巡る親子二代記なのだ。
物語の核心は「timshel」というヘブライ語にある。
主人公家族に仕える中国人の執事がたどり着くその言葉の意味に、すべての登場人物が救われる。
最後にたどり着くその一行が、我々に問いかける「自由意味と神の恩寵」に心が震える。
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