ゴキゲン Life Shifter 10か条
ゴキゲンLife Shiftの目指す「ゴキゲン×ヤリガイ」のある人生とは、「経済的に自立し、社会貢献を継続する人生」です。
では、どうやったら「ゴキゲン Life Shifter」になれるのでしょうか。
それは単に、お金を貯めてFIREを実現するとか、アーリーリタイアをして、仕事をせずに悠々自適に遊び暮らすことではありません。
人生を楽しむのに近道はないのです。
FIREとか、アーリーリタイアなどは、人生をずっとゴキゲンに過ごし、ヤリガイある社会貢献を持続するための通過点に過ぎません。
ここでは「理想のLife Shift」生活や「ゴキゲン Life Shifter」の条件をみなさんと一緒に考えてみましょう。
人生の選択肢を最大化する
一番大事なことは、「自分で選ぶ人生の選択肢を最大化するように生きていく」ことです。
リンダ・グラットンの「Life Shift」シリーズでは、「主体的に築く未来」とされており、従来の「学習ー就業ー引退」の3つのステージの人生から、人生100年時代を生き抜くには、いつまでも学び続ける多様なライフステージの時代が提唱されています。いままでの1本道ではなく、多様な選択の中から、自分自身で次のステージを選ぶのです。選択肢が多ければ多いほど、その自由度は増します。
あなたの人生は「あなたの選択」の中にあります。
その時の選択肢をなるべく多く持つ努力が、あなたの幸福度を決めます。
数多い選択肢の中から、ゴキゲンか、ゴキゲンじゃないか。
ヤリガイがあるか、ヤリガイを感じないかを選ぶのです。
あなたが選ぶ可能性を最大化する努力が、「ゴキゲン×ヤリガイ」のある人生を創ります。
1.ゴキゲン Life Shifterは、常に人生の選択肢を最大化する努力をする
経済的に自立する
「今後の生涯に渡り、労働収入に頼らなくても生活できるだけの貯蓄があれば、それは経済的な自立を確立できたことになり、企業などに帰属して雇用主に強制される労働をしなくても良い」というのが、Financial Independenceの意味です。
ゴキゲン Life Shifterはまず「会社に依存しない経済的な自立」を目指します。
節約と貯蓄、資産運用を繰り返して、雇用されなくても、経済的に成立する生活を確立すると、人生はとてもシンプルになります。これが「フリー」の状態です。
2.ゴキゲン Life Shifterは、会社に依存することなく、経済的に自立する
自分の裁量で仕事する
Financial Independenceには「被雇用者は経済的に自立していない」という定義が裏に隠れています。
つまり、ゴキゲン Life Shifterは、会社などに帰属していないプロフェッショナルを目指すということになります。
WebとSNSが急激に普及した社会では、個人の評判経済が確立したために、能力と評判のある人ほど、フリーエージェント化しています。いまは会社に帰属しなくても、プロジェクト単位での仕事を受発注できるようになってきているのです。
個人の会社をつくる、つくらないも自由です。業務委託契約は個人でも可能だからです。それによって、自分で仕事を選ぶ権利が持てます。自分の裁量で仕事を選ぶのです。
自分のソウルメイトとプロジェクトごとに自由に離散集合しながら仕事をプロデュースしていくのが、これからの働き方です。
3.ゴキゲン Life Shifterは、素敵な仲間と自分の評判で好きな仕事を創れる
ヤリガイがある持続可能な社会貢献
経済的に自立し、自分の裁量で仕事を選ぶことができたとき、我々はどんな活動をするのでしょうか?
人間の喜びは、他人から感謝されることから来るものです。
社会に貢献するからこそ、その活動は価値を認めれもらえ、その対価をいただくことができるのです。
我々がすべきことは、「誰かの役に立つ」ことです。
ただ、あなたが経済的自立を成し遂げたタイミング、その時のライフステージによって、取り組む範囲や活動にある程度の制限がついてしまうと思います。いいんです、できる範囲で、誰かの役に立てれば。
自分のできる範囲で、無理なく持続可能な社会貢献をしましょう。
4.ゴキゲン Life Shifterは、ライフステージに応じて、持続可能な社会貢献を行う
ゴキゲンな気分で過ごす
会社に帰属しない一番のメリットは、わずらわしい人間関係から距離をおけるということです。
現代のストレスの大部分は人間関係からもたらされます。そこには良いストレスも、悪いストレスもあるでしょう。でも極力、悪いストレスを、自分の人生から排除したいものですよね。
理不尽な会社方針、ブラックな命令・就業規定、高圧的な上司、権力争いする同僚、コンプライアンスに振り回される職場の同僚・・・。
こうしたわずらわしさから解放され、好きな人と、好きな時間に、自分のスタイルで働くことができれば、毎日はゴキゲンです。
少しづつゴキゲンを集めると、人生はゴキゲンになっていきます。不機嫌を集めると、人生は不機嫌になっていきます。
ゴキゲンの仲間に囲まれると、人生は少しずつゴキゲンになっていきます。不機嫌な人たちと近づくと、人生はどんどん不機嫌になっていきます。
不機嫌な人の性格を変えるのは簡単にはできないと思います。不機嫌な職場を変えることも簡単にはできないかもしれません。
でもあなたが、不機嫌な人や集団から距離を取り、離れることは可能です。
これこそ、人生ですべき努力だと思います。
これからの人生は、少しずつでいいから、なるべくゴキゲンを集めていきませんか?
5.ゴキゲン Life Shifterは、気分上々で、ゴキゲンに毎日を過ごす努力をしている
お金にとらわれない
人間関係に続いて、我々の生活に悪いストレスをもたらしているのは、「お金」です。
いくら資産を残せばいいのだろうか? 家族に負担をかけない遺産はどのくらい? 日々の生活に必要なお金の苦労・・・。こうしたストレスは、資産があろうが、なかろうが関係なく人生につきまといます。そして、お金持ちほど、お金に執着します。
要は、お金に対する「見通し」と「執着」の問題なのです。
まず、貯まったお金に対する執着を捨てましょう。「お金は自分が死んだときに使い切る。余分な資産を残さない」という方針を持つと、貯めすぎる必要がなくなり、気が楽になります。
次に、お金の「見通し」を立てる勉強をしましょう。生涯に必要な経費、生活に必要な経費を知りましょう。
金銭の出し入れを自動化する方法を確立しましょう。口座を主体的に管理して自分の経理をしましょう。
資産を増やすためのアドバイザーを有効活用しましょう。資産運用は人生の基礎知識です。学びましょう。
それらを成し遂げると、自動化とデレゲーションによって、自分が悩む範囲を少なくできて、ある程度「お金にとらわれない生活」が実現します。
6.ゴキゲン Life Shifterは、自動化とデレゲーションで、お金にとらわれない生活をする
循環型志向でミニマムな暮らしを育む
ブランド品や贅沢品を散財するバブルな暮らしは、ゴキゲン Life Shifterとは真逆の生き方です。
「余分な資産を残さず、死んだときに使い切るため」にも、なるべく生活費の支出は切り詰め、質素倹約を心がけます。
ただし過度な「ケチな暮らしぶり」はゴキゲンではないですよね。
目指すべきは毎日がハッピーになる「粋な暮らし」です。
自分の信念に基づいて、生活をゴキゲンにするために使うもの、必要な・大切なモノにはお金を使いましょう。
そして、それを丁寧に、長い期間愛用する。壊れたら修理・修繕して使う。
ゴキゲン Life Shifterは地球にも、経済にも優しい、循環型の志向を持っています。
7.ゴキゲン Life Shifterは、ミニマムな生活を楽しむ術を持っている
家族が一番、健康が大事
人生や生活の優先順位を持っていますか?
「仕事」が最上位になって、家族のことや、自分の健康をおざなりにしていませんか? 私は長い間そうでした。友達や資産形成が、自身の健康や勉強の時間より優先されている場合が多かったことも、とても反省しています。
家族の問題には、実は期間的な制約があります。病気も介護もそうですし、乳幼児の世話や、受験もそうですね。
また、自分の健康も、すべきことを怠れば、後からおぎなえません。
すべき時にすべきことをしないと、一生、後悔をします。
「人生ですべきことの優先順位を、つけ間違わないこと」、これもゴキゲンな人生の重要な要素なのです。
8.ゴキゲン Life Shifterは、家族のケアで後悔しない
予期せぬ出来事は起きる
自分の人生で、まさか大震災に会うとも思わなかったし、疫病の蔓延に巻き込まれることがあるなんて思っていませんでした。なので、いまは、自分が生きているうちに「戦争」が起こってもおかしくないと考えています。
期せずしてロシアが侵略戦争に乗り出し、グローバル化した世界に深い断絶を与えました。
過去30年にわたってグローバル化したリンクが途切れる時代が到来しています。
日本では確率が極めて低いリスクや地政学的な危機を真剣に取り合うことは少ないですが、我々が予期していないことが、起きる可能性は常にあります。
そんな不測の事態こそ、大人の行動が求められます。しなやかに、前向きに対応していく心構えは持ち続けたいものです。
9.ゴキゲン Life Shifterは、不測の事態にもしなやかに対応して、嵐を乗り越える
るつぼ行動で初体験を楽しむ
大人になればなるほど、自分のスタイルが確立して、変化することが苦手になります。
それでも、これから起きる社会の変化は、いままでの変化よりも、速く、広く、深いものです。
変化を受け入れ、変化を楽しみ、変化にしなやかに順応することが必要です。
リンダ・グラットン氏は、人生に「るつぼ体験」の期間を設けて、強制的に新しい体験をして、変化に慣れていくことを推奨しています。
我々も、いつまでも冒険心をもって、変化に前向きに、人生のハプニングを楽しむ余裕を持ちたいですよね。