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スワローズは育成選手を増やしに来ているのか?~ついでに各球団の育成選手数の推移を調べてみる~

スワローズがホークスから佐藤琢磨投手と、イーグルスから澤野聖悠選手を育成で獲得しました。

プロスカウトの目が素人には全くわからない

他球団がドラフトではないところ(主に戦力外)から獲ってくる育成枠、育成扱いの選手は、一軍でも実績があったり、ファームで数字を残していたり、アマチュア時代に名前があったり、トライアウトで目立ったり、「あの選手を獲ったのね」と反応できる選手であることが多いように思います。

しかしスワローズが目をつける選手って、正直なところ「誰?」であることが多いような気がしています。今回のお二人も正直なところ「誰?」でした。これは決してネガティブな意味合いで言っているのではありません。スワローズのスカウトや編成が、何か「独特の評価基準」や「独自のコネクション」を持っているのではないかと「思いたい」ということです。

今となっては小澤怜史投手が他球団から獲って来た育成の大成功例みたいな感じになっていますが、そもそも小澤投手はドラフト2位だった選手です。今回のお二人はむしろ長谷川宙輝投手を獲って来た時のような印象を受けますが、長谷川投手以上に実績的には目立たない選手たちでしょう。

スワローズのスカウトや編成の目が慧眼であることを願って、佐藤投手と澤野選手には大化けしてもらいたいものです。

育成選手を増やしに来ている?

ドラフトと今回のお二人の加入によって、今のところ2025年は11人の育成選手でスタートとなるようです。2024年のシーズン後半から、育成をずいぶん獲って来た印象があるので、スワローズもついに育成を増やし始めたか!?と思いつつ、戦力外になっている選手や支配下に昇格した選手も多いので、絶対数自体はそんなに増えていないようです。

そういえば他のチームの育成ってどれくらいいるんだっけ?と思い選手名鑑を眺めてみて驚愕しました。いつの間にか他球団が育成だらけになっている!あの2球団以外は、スワローズと大して変わらない育成枠の使い方だと思っていたら、時代遅れもいいところでした。いつのまに!?

12球団の育成選手数の推移を調べてみる

ということで12球団の育成選手数の推移を調べてみました。いつからこんな育成だらけになっているのだろう?(※多少の数値違いやカウントのタイミングのズレはあるかもしれません。)

各球団の育成選手数の推移

ごちゃごちゃしたグラフになってしまいました…。
緩やかに3つのパターンに分けられそうです。

パターン① ゴリゴリに育成を獲る
ホークスとジャイアンツです。意外とホークスの方がやや後発でした。

パターン② 急激な人数減少のタイミングがある
タイガース、カープ、マリーンズが当てはまるでしょうか。どのチームも当初は比較的多めに育成を獲っていたところ、2015年前後に、明らかに方針を変えたであろうタイミングがあります。(ジャイアンツにも実はその傾向が。)

パターン③ 基本的には右肩上がりに伸ばしている
スタートラインと絶対数の違いはあるにせよ、ドラゴンズ、ベイスターズ、ファイターズ、ライオンズ、イーグルス、バファローズ、スワローズはこのパターンかと思います。それでも微妙にどのチームも人数を絞ったタイミングがありそうなのがおもしろいところ。人材がいなかったのか、経営面の判断か、育成枠にネガティブになった時期だったのか。

来年のスワローズの育成枠には今まで以上の期待感がある

ケガ人の育成落ちには賛否あると思いますし、そして人数が多ければいいというものでもないでしょうけれど、いずれにしても育成選手の人数は右肩上がりであり、これまで育成を獲って来なかったファイターズのようなチームも急激にその数を増やしています。

スワローズも育成選手の数自体は相変わらず12球団の底辺レベルとはいえ、コーチの数を増やし、近い将来にファームの守谷移転も控え、育成自体の強化はさらに加速してくことでしょう。今後、育成選手の人数もさらに増やしていくのでしょうか。

そして来年の育成選手たちには様々なバックグラウンドや個性があり、今まで以上に楽しみな要素が多いように思っています。根岸選手や翔聖投手は新しい風を吹かせてくれるに違いないし、廣澤投手はでかすぎるし、高野選手はすでに公式YouTubeではアイドルだし。個人的には下川投手のアンダースローを早く神宮で見たいです。

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