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マクガフとダイヤモンドバックスの2024年後半戦

すっかりダイヤモンドバックスに魅了されている筆者です。ポストシーズンを前に、マクガフとダイヤモンドバックスの7月~8月を振り返りたいと思います。

最初に書いておくとマクガフはすっかり3Aのピッチャー。残念ですがこれが事実。一方、ダイヤモンドバックスは快進撃。よって、もはやマクガフとダイヤモンドバックスをつなぐ記事は書けない事態に。うーむ。いつかこうなることはわかっていたが、早くもこうなった。

ちなみに前半戦はこちら。

マクガフの7月と8月

7月のマクガフ(3Aリノ)

試合:9 回:9.1 勝:0 負:0 S:1
防御率:3.86 HR:1 三:7 WHIP:1.29

2回目のマイナー降格後の背番号は23。今シーズンずっと苦しんできた四球癖は改善傾向で無失点6試合とまあまあの成績。とはいえ圧倒的な力を見せているわけでもなく、チームはトレードラインでリリーフを補強。チーム編成においては苦しい立場になります。

8月のマクガフ(3Aリノ+MLB1試合)

試合:10 回:10.2 勝:0 負:0 S:2
防御率:4.22 HR:0 三:10 WHIP:1.69

8月上旬は被安打も減り、奪三振が増え、やっと本来の姿に!?と思った矢先、再び四球連発からの炎上が続き現在に至る。

そんな現状ではありますが一度メジャー昇格のタイミングがありました。ロングリリーフ要員だったセッコーニのマイナー降格に伴い、8月上旬の好調だったタイミングで8/9にメジャー復帰。幸いにも8/10のチェイス・フィールドでのフィリーズ戦にて勝ちゲームで登板機会が。11-1の8回と9回を無失点で締めます。直後、ケリーのケガからのローテ復帰により再降格。

今シーズンで契約も切れるマクガフ。この8/10の登板がダイヤモンドバックスでのラスト登板なのではないかと思わざるをえないのですが、いったいどうなることやら。メジャーで登板できる日は再び来るのでしょうか。

ダイヤモンドバックスの7月と8月

7月の快進撃

勝ち越した6月に引き続き7月は17勝8敗の快進撃。カード負け越しが一度もないまま駆け抜けます。ドジャースとパドレスとの連戦で、それぞれ2勝1敗、続くブレーブスとの4連戦を2勝2敗で乗り切ると、ここから2勝1敗ペースを維持。7/29のナショナルズ戦では9回に4点差をひっくり返すサヨナラ勝ち。

8月の快進撃

8月も19勝9敗の快進撃。7月までは1回しかなかったスイープも増え勝利を重ねます。途中なぜかレイズに謎の3連敗を喫しますがそこから6連勝。オールスター明けから同じペースで勝ち続けるパドレスとともにドジャースに迫るものの、ドジャースもちゃんと勝ち続け、首位交代までは至らず。首位ドジャースと4ゲーム差で直接対決を迎えたのでした。

快進撃の理由

シーズン当初は苦しんでいたダイヤモンドバックスが6月以降快進撃を続ける理由を挙げてみます。

ケガ人の復帰

6月に嘆いたケガ人の多さ。続々復帰しつつも再び離脱が出ています。地味ですが一番復帰が大きかったのがショートのペルドモだと思います。安定した走攻守がチームを支えます。

ローテーションピッチャー2枚、ケリーとロドリゲスの待望の復帰は大きいものの、まだまだ本調子とは言い難く頼りない感じ。

キャロルとスアレスの爆発

去年の新人王キャロルはシーズン当初から絶不調で打率2割前後に低迷。今シーズンの補強の目玉であったサードのスアレスはシーズン当初こそ良かったものの一時期は打率が1割台まで落ちました。

この二人が打線を分断していたところ、何があっても使い続けたロブロ監督。我慢が実った結果かどうかはわかりませんが、現在はこの二人のおかげで勝てているようなもん。キャロルはホームラン19本、スアレスもホームラン22本、打点85と完全復調。6月頃には考えられなかった状態になっています。

マルテとウォーカー

地味なチームゆえにこれまで地味な評価であったセカンドのマルテとファーストのウォーカー。攻守に抜群の勝負強さで、マルテは大谷翔平のMVPのライバルと言われるほどになり、ウォーカーも4番として君臨しています。しかし現在両名ともケガで離脱中。早く帰ってきてー!

穴を埋める若手や脇役

引き続きケガ人が出続ける状態を若手や脇役がバックアップできているのが大きいです。ショートのペルドモ離脱中はルーキーのアレクサンダーが、現在離脱中のマルテの穴はベテランのニューマンやギローメが埋めています。センターのトーマス離脱中、およびキャロルの絶不調を補ったマッカーシーは、現在すっかりセンターのレギュラーに。現在離脱中のキャッチャーモレノの穴はルーキーのデルカスティーヨが埋めています。

ケガ人によりローテーションがボロボロだった際も、ルーキーのウォルストンやディアスがちゃんと踏ん張りましたし、前半戦は心もとなかった若手スターターのライン・ネルソンが覚醒し後半戦はローテの柱になっています。ブルペンではジャービスがあらゆる場面で投げまくって奮闘。クローザーのシーウォルドが絶不調に陥った現在は、若手の剛腕マルティネスがクローザーを担っています。

誰かがダメなら誰かが補う。この状態をチーム内の人材でも、そこそこ作れているのが強みです。レギュラーや主力クラスに代わって出場する若手やベテランで勝った試合がいくつもありました。

相変わらず有能なGM

トレードラインにて相変わらず有能すぎる華麗な補強をやってのけてしまうのがヘーゼンGMです。心もとなかったブルペンにAJパックとフローロを補い(そりゃ不調のマクガフが出る幕はない…)、ウォーカーが離脱した瞬間にベルを補強。特にAJパックとベルの補強はスーパーファインプレー。ブルペンの切り札、4番ファーストとして、なくてはならない存在になっています。

またシーズン前の補強の目玉であったピダーソンとグリチックのDHプラトーン。なかなかもったいない使い方だと思いつつも、頑なに左右で使い分けるロブロ。結果は出ています。ずっと2人とも打ってる。

どうなる9月

ということでいろいろかみ合っての快進撃を続けてきたわけですが、現在ドジャース4連戦の真っ最中。今のところ1勝2敗。5ゲーム差。優勝はなかなか厳しくなって来ましたが、明日勝って何とか2勝2敗にしたいものです。

そしてポストシーズンにぜひ万全の状態で臨んでもらいたい。不安定なローテーションピッチャーたち、ケガで離脱中のマルテ、ウォーカー、モレノが本調子で戦えれば去年のような大興奮のポストシーズンが待っているはず。楽しみです。

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