見出し画像

指名順が早いドラフト2位は成功するのか【スワローズ版】

ドラフト1位の一本釣り。気持ちいい。中村優斗投手には1年目から「ケガなく」活躍してほしいものです。

今年のスワローズはセ・リーグ5位だったので、ウェーバー制により、ドラフト2位指名は4番目に選択することができました。特にこの2位指名は、1位指名を漏れた選手から次に誰を指名するかということで、球団のセンスや眼力が相当に要求される順位だと思います。特に今年のように公式戦の成績が悪く、指名順が早い年はなおさらです。

今年の2位指名は高校生のモイセエフ・ニキータ選手でした。スワローズより前に2位指名した球団と指名選手はライオンズの渡部聖弥選手、ドラゴンズの吉田聖弥投手、バファローズの寺西成騎投手でした。

スワローズは1位指名が思い通りの即戦力投手になったわけで、2位指名で未来のスラッガーを獲りに行ったということでしょう。この2位指名が正解だったかどうかの答え合わせは当分先になります。

1位指名は当然注目されるわけですが、この2位指名が上手くいくかどうかも球団の未来を大きく左右します。今年もセ・リーグ5位で良かったのか、最下位の方が良かったのか論争があったと思います。指名順が早かった年の2位指名は成功しているのでしょうか。

※現行制度になった2008年以降

ドラフト2位指名が早かった年の指名選手

2008年シーズン5位(2位指名は3番目)
八木亮祐投手
2009~2016 試合:55 勝:11 敗:22 S:0 防御率:4.25
★スワローズより指名が早かったところ
藤江均投手(DB)
立岡宗一郎内野手(H)
★この年の優秀2位選手
野上亮磨投手(L・指名順12番目)

2013年シーズン6位(2位指名は2番目)
西浦直亨内野手
2014~2023 試合:571 打率:.236 本塁打:38 打点:188 盗塁:19
★スワローズより指名が早かったところ
浦野博司投手(F)
★この年の優秀2位選手
森唯斗投手(H・指名順5番目)
又吉克樹投手(D・指名順6番目)
九里亜蓮投手(C・指名順8番目)
山川穂高内野手(L・指名順10番目)

2014年シーズン6位(2位指名は1番目)
風張蓮投手
2015~2020 試合:88 勝:2 敗:4 S:0 防御率:5.79
★この年の優秀2位選手
石田健太投手(DB・指名順3番目)
宗佑磨内野手(Bu・指名順10番目)
栗原陵矢捕手(H・指名順12番目)

2016年シーズン5位(2位指名は4番目)
星知弥投手
2017~ 試合:228 勝:8 敗:6 S:2 防御率:4.20
★スワローズより指名が早かったところ
黒木優太投手(Bu)
京田陽太内野手(D)
池田隆英投手(E)
★この年の優秀2位選手
酒居知史投手(M・指名順7番目)

2017年シーズン6位(2位指名は2番目)
大下佑馬投手
2018~2023 試合:109 勝:3 敗:4 S:0 防御率:4.17
★スワローズより指名が早かったところ
藤岡裕大内野手(M)
★この年の優秀2位選手
高橋遥人投手(T・指名順10番目)
高橋礼投手(H・指名順11番目)

2019年シーズン6位(2位指名は1番目)
吉田大喜投手
2020~2023 試合:32 勝:3 敗:9 S:0 防御率:5.24
★この年の優秀2位選手
紅林弘太郎内野手(Bu・指名順2番目)

2020年シーズン6位(2位指名は2番目)
山野太一投手
2021~ 試合:20 勝:4 敗:7 S:0 防御率:6.14
★スワローズより指名が早かったところ
元謙太外野手(Bu)
★この年の優秀2位選手
牧秀悟内野手(DB・指名順6番目)
伊藤将司投手(T・指名順8番目)
山崎伊織投手(G・指名順12番目)

とりあえずの結論

うーん。2位の指名順が早ければ成功しやすいかというと、そうでもないようです。主力中の主力として大きく伸ばせた選手が出せているわけでもありません。あえて言えば西浦選手がレギュラーに近い存在として活躍しました。結局はスカウトの目利きと、その後の育成次第ということでしょうか。ニキータ選手には、あの時、早く指名できていて良かったと言える未来にぜひともしてほしいものです。

スワローズの最優秀2位指名

これは文句なしで2012年の小川泰弘投手です。指名順は7番目でした。しかし、小川投手以外で大成功と言える2位指名選手というのがなかなかいない…。ニキータ選手もそうですが、松本健吾投手、西村瑠伊斗選手、丸山和郁選手、山野太一投手にはまだまだ期待したいですね。

いいなと思ったら応援しよう!