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打ち勝ってこそのスワローズ〜投手陣が3失点以内に抑えている試合に注目する〜
打ち勝ってこそのスワローズ
スワローズは投手陣が課題。聞き飽きています。今年も防御率はセ・リーグ最下位。でも神宮球場を本拠地にしている以上、投手陣には多少目をつぶって、打ち勝ってこそのスワローズだというのが筆者の持論です。(もちろん投手がいいに越したことはないのだけど…。)
ピッチャーが3失点以内に抑えている試合に注目する
投高打低のシーズン。スワローズ投手陣は1試合の失点を何点に抑えれば合格でしょうか?今回はこれを3失点に設定してみたいと思います。スワローズ投手陣なら、まあ3失点くらいは許してあげましょう。つまり投手陣ががんばって3失点以内に抑えた試合で、どれだけ打ち勝つことができるか。ここにスワローズ浮上のカギがあると思うのです。
2024年3失点以内の試合の勝敗
<3・4月>
15試合8勝6敗1分
<5月>
14試合7勝5敗2分
<6月>
12試合11勝1敗
<7月>
8試合4勝4敗
<8月>
7試合5勝2敗
<9・10月>
16試合11勝5敗
<シーズン>
72試合46勝23敗3分
けっこうがんばってる
シーズン143試合のちょうど半数の72試合が3失点以内です。これって思ったよりがんばっていませんか?時には炎上する試合もあるでしょう。けれど、シーズンの半数の試合で投手陣はまともに踏ん張っているのです。
シーズン序盤にもうちょっと打てていれば
特にシーズン序盤、3月から5月で3失点以内の試合が29試合もあります。がんばってますよね。こういう試合で打線が沈黙して負けてしまうというのが非常に痛い。いわゆる投打の歯車が噛み合わない、という状態でしょう。3失点以内の試合で11敗、2失点以内の試合でも9敗しています。
シーズン序盤の投手陣が踏ん張っているこの時期に勝ちきれないというのが、スワローズが低迷する年の定番パターンのように思います。
それでも驚異の6月
ところが6月。交流戦。3失点以内の試合で驚異の11勝1敗。これですよこれ。なぜパ・リーグの投手を打てるのでしょうか。何にせよこういう試合をシーズン序盤にできていれば、今年の順位も変わっていたに違いありません。乗って来たら強いチームなんだから。
夏場の失速
暑い季節に投手陣が疲れてくるとは言うけれど、NPB全体でもボールが変わったんじゃないか説が出るくらい急に打撃戦が増えたけど、それにしても明らかに3失点以内の試合が減ってしまいました。7・8月で3失点以内の試合は9試合のみです。だからこそ、なおさら投手陣が踏ん張った貴重な試合を落としてはいけないのです。
3失点以内で落とした試合の半分勝てていたら
髙津監督もことあるごとに言っています。ロースコアの接戦をものにできるチームが理想と。では今年、仮に3失点以内で負けてしまった試合の半分に勝てていたら…。12勝分の勝ち負けがひっくり返ります。74勝65敗4分、勝率.532です。これなら今シーズンであれば間違いなくAクラスでしょう。
ちなみに1点差の試合は
ついでに今シーズン1点差の試合結果にも注目してみました。1点差の試合は45試合18勝27敗です。つまり今シーズンは1点差の接戦をものにできなかったことも低迷の大きな要因であるとわかります。特に4月5月に1点差の試合をかなり落としています。もしこの勝ち負けが逆だったら…。73勝66敗4分、勝率.525です。さっきと同じような数字になりましたね。
結論
今年並みの投手成績であっても、3失点以内に抑えた試合で、もうちょっと打ち勝てていれば、あるいは1点差の試合でもうちょっと打ち勝てていれば、少なくともAクラスには行けたのではないかと思われます。
しかし、思っていた以上に、それだけでは優勝には届きそうもありませんでした。甘くないですね。優勝するとなれば、ここから投手力の上乗せはやはり必須です。
ただし、投手陣が劇的に良くなるというよりは、優勝した年がそうであったように、打線が投手を盛り立てて、投手陣に自信と思い切りが宿って、その結果として投手力が底上げされていく、というイメージの方がしっくり来ます。
何にせよ、シーズン序盤の打線の爆発は欠かせません。シーズンのスタートから打ち勝てる、接戦をものにできる打線の力強さに来シーズンは期待したいと思います。
2連覇しちゃったもんだから少し勘違いしているけれど、ここ最近のスワローズは2年ダメだったあとに1年結果を出すというバイオリズムですからね。ということは来年です。今年なんかよりはるかに凄い打線が来年は見られるはずです。
ところで最近のスワローズ
★昨シーズンに引き続き最後までもつれるセ・リーグ最下位争い。全日程終わっても順位が確定しないという白熱っぷり。どこかのワイルドカード争いみたい。
★来年は村上宗隆ラストイヤーらしい。これはもう打ちまくるに違いない!
★投手コーチはこれでいいのかと書きましたが由規さんは盲点でした。いちおう現役でしたからね。期待したいものです。
★森岡コーチの退団が寂しいです。元気な森岡コーチの声を聞けなくなります。ドラゴンズやイーグルスからお声が掛かっていたりしないものでしょうか?
★西田選手がついに戦力外。緊急事態の西田保険はなくて大丈夫なのでしょうか?ドラフトでキャッチャー獲るのかな。
★話変わって埼玉西武ライオンズは最後踏ん張って91敗フィニッシュ。96敗のヤバさを再実感しました。