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ケガ人が多すぎることと、ついでにNPBとMLBのケガ人の情報開示について

筆者の軸足である東京ヤクルトスワローズおよび、アリゾナ・ダイヤモンドバックスにケガ人が多すぎるという嘆きをただただ述べる文章なのですけれど、ついでにケガ人の情報開示について、NPBとMLBのスタンスの違いを少し。

ケガ人が多すぎる

スワローズのケース

【投手】
14西舘昂汰
ドラ1右腕。1月から上半身のコンディション不良でノースロー。6月上旬にやっと二軍で実戦マウンドに。
29小川泰弘
開幕投手予定だったエース。上半身のコンディション不良で開幕直前にノースロー調整。4月下旬にローテ復帰。6月中旬体調不良で離脱。6月下旬にローテ復帰予定。
34田口麗斗
クローザー。キャンプ中盤に下半身のコンディション不良で二軍調整。開幕に間に合わせるも本調子には程遠く再度二軍へ。5月下旬に一軍復帰。

【捕手】
27中村悠平
正捕手。6月中旬にコンディション不良で離脱。6月下旬に一軍復帰。
33内山壮真
外野も三塁もできるトッププロスペクト。飛躍が期待された今期だったがキャンプから上半身のコンディション不良で二軍調整。復帰の目途立たず?
57古賀優大
一軍レベルの中堅控え捕手。昨年は打力が向上し期待されたがキャンプからずっと離脱中。情報がない。復帰の目途立たず?

【内野手】
1山田哲人
Yes! No.1! Captain! Yamada Tetsuto! たぶんずっと下半身のコンディション不良。開幕戦でスタメン出場も離脱。4月下旬復帰。5月上旬に再び離脱。5月下旬復帰。その後出場を続けるが今度はいつ壊れるか…。万全な山田哲人はもう見られないのだろうか。

【外野手】
0並木秀尊
スピードスター。キャンプからおそらく何かしらのコンディション不良。開幕一軍も直後に下半身のコンディション不良で離脱。5月下旬復帰。
4丸山和郁
打撃急成長中の強肩選手。5月下旬にフェンス激突の好守備で脳震盪特例。数日前の試合でもフェンスに激突し打撲していた。その後も死球で途中退場するなど故障と隣り合わせながらも休みつつ出場を続ける。
9塩見泰隆
1番センター。今のスワローズになくてはならない選手。フル出場を誓った今期、たまに休みつつ危なっかしいながらも出場を続けていた中で、5月11日に左前十字靭帯損傷、半月板損傷で今季絶望。ケガさえなければの典型的な選手なのですが…つらいです。
31山崎晃大朗
なんでもできる中堅の控え。何かしらのコンディション不良でキャンプから二軍調整。5月下旬に一軍復帰。
42澤井廉
筋肉自慢の若手スラッガー。秋季フェニックスリーグで長岡秀樹と激突し重症。5月下旬に二軍の試合に復帰。

ということでエースとクローザーがいなかったり、キャッチャーがチーム編成できるかできないかギリギリの状態だったり、塩見泰隆の衝撃の離脱があったり、山田哲人が心配すぎたり、そんな苦しい中で交流戦を勝ち越したわけです。

ダイヤモンドバックスのケース

【投手】
23ザック・ギャレン
サイ・ヤング賞が狙えるエース。右ハムストリングの張りで5月下旬から離脱中。4月下旬にも同じ症状でローテを飛ばした。6月下旬復帰予定。
24カイル・ネルソン
ブルペンを支えるサウスポー。4月下旬に左肩の炎症により離脱。その後手術、今シーズン絶望。
29メリル・ケリー
安定感抜群のベテランNo2スターター。4月下旬に右肩痛で離脱。現在リハビリ中でキャッチボールを開始している。8月には復帰できる可能性があるらしい。
38ポール・シーウォルド
クローザー。腹斜筋の張りで開幕直前に離脱。5月上旬に復帰。
48ブレイク・ウォルストン
故障者続出のローテを支えるかに見えた若手スターター。6月上旬に左ひじの炎症で離脱。復帰の見通しは立っていない。
50ミゲル・カストロ
昨シーズンチーム最多登板のリリーバー。4月下旬に右肩の炎症で離脱。投球練習までは戻っているらしい。
57エドゥアルド・ロドリゲス
今シーズンの補強の目玉だったサウスポースターター。左広背筋の違和感でキャンプから離脱。投げているようだが状態が上向かない模様。いちおう7月には復帰できる見込みがあるらしい。
65ルイス・フリアス
若手のリリーバー。4月中旬に右肩の炎症で離脱。6月上旬に復帰してマイナーで調整中。
99ドレイ・ジェームソン
そろそろ覚醒したい若手。トミー・ジョン手術の回復途中で来シーズンの復帰を目指している。

【捕手】
14ガブリエル・モレノ
ゴールドグラブ受賞の正捕手。6月下旬にファウルチップによる左親指のねん挫で離脱。7月上旬には戻れる予定。

【内野手】
2ジェラルド・ペルドモ
レギュラーショート。4月上旬に右半月板の損傷で離脱。6月中旬に復帰。
10ジョーダン・ロウラー
ナンバー1プロスペクト。6月上旬に親指の負傷から復帰したばかりだったところ今度は左ハムストリングの負傷で再び離脱。報われないシーズンとなっている。

【外野手】
5アレク・トーマス
レギュラーセンター。4月上旬に左ハムストリングの負傷で離脱。現在復帰に向けた最終段階になっているはず。

ということでシーズン当初はレギュラーショートとセンターが離脱し、最近はローテーションがままならずマクガフのオープナー起用が続いたり。そんな中で6月はよく盛り返しているのです。

どのチームだって

どうしても応援しているチームのケガ人は目立つし、残念だし、つらいけれど、どうやらどのチームもケガ人には苦しんでいるようです。先日もドジャースで故障者14人のニュースが出ていたし、NPBでも主力級の離脱のニュースをよく耳にします。

故障者が出るとチームが落ち着かない。特にローテーションとクローザーの離脱はチームが勝ち方を忘れるものだと痛感します。

その反面、チャンスをつかんだ若手やベテランがいます。こういうところで本当のチーム力というのが試されるのでしょう。

NPBとMLBのケガ人の情報開示について

NPBの場合、特にスワローズの場合、ケガ人の情報は詳細に出しません。たいていコンディション不良。今どんな状態なのか、いつ復帰するのかわかりません。戦略上、ケガ人の情報を知られないことも必要なのかもしれないけれど。

MLBの場合、ケガ人の情報が詳細に出ます。どこのケガなのか、どんなリハビリプログラムを行っているのか、いつ復帰見込みなのか。監督もよくしゃべります。今こういう状態で次はこういう状態を目指す、とか。

ファンとしては情報が出て来るのはありがたいなと思います。情報がないと心配だし落ち着かないし。これについてはMLBのスタイルの方が個人的には好きです。

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