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リリーフサスウポー賞味期限1年説と、それを打ち破った山本大貴投手

リリーフサウスポー賞味期限1年説

スワローズのリリーフサウスポーと言えば誰を思い浮かべるでしょうか?いろいろな顔が浮かぶ中で、ここ最近ずっと気になっていたことがあります。スワローズのリリーフサウスポーって1年でいなくなっちゃいませんか?やっとモノになったと思った途端にいなくなっちゃいませんか?

リリーフサウスポーの系譜

先に書いておきますが田口麗斗投手には触れません。彼は別格です。実績もあってのトレード入団ですし。田口投手、これからもよろしくお願いします。

<2022年>髙津監督1位
久保拓眞投手(26歳)
29試合 1勝0敗7H0S 防御率:2.70 WHIP:1.20
大卒D7位4年目シーズン。この年、優勝に欠かせないピースだったのですけれどね。翌年成績を落とし戦力外。

<2021年>髙津監督1位
坂本光士郎投手(27歳)
36試合 1勝2敗7H0S 防御率:4.05 WHIP:1.38
大社卒D5位3年目シーズン。翌年、山本大貴投手とのトレードでマリーンズに移籍。2023年と2024年はすっかりマリーンズで一軍戦力になった。今のところ見事なWinWinトレード。

<2020年>髙津監督6位
長谷川宙輝投手(22歳)
44試合 1勝2敗7H0S 防御率:5.82 WHIP:1.68
2019年オフにソフトバンク育成から支配下で加入。さっそくの活躍で期待されたが、その後はケガもあり伸び悩み。2024年に19試合に登板し復活の兆し。これからまだまだ出てきてもらわないと困る投手。

寺島成輝投手(22歳)
30試合 1勝0敗3H 防御率:2.48 WHIP:1.54
高卒D1位4年目シーズン。この年、待望の活躍だったのですけれどね。2年後に戦力外。

<2019年>小川監督6位
坂本投手が19試合、中尾投手が12試合、久保投手が16試合に投げていますが大活躍という感じではありませんでした。

<2018年>小川監督2位
中尾輝投手(24歳)
54試合 7勝3敗12H0S 防御率:3.50 WHIP:1.59
大卒D4位2年目シーズン。この年、大車輪の活躍だったのですけれどね。3年後に戦力外。

<2017年>真中監督6位
中澤投手が28試合に投げています。中澤投手については後述します。

<2016年>真中監督5位
村中恭兵投手(29歳)
52試合 7勝3敗6H0S 防御率:3.90 WHIP:1.51
高卒D1位10年目シーズン。そもそもは2桁勝利経験のある先発投手。先発で結果が出なくなっていたところリリーフで再ブレイクしたのがこの年。しかし3年後に戦力外。現在スワローズアカデミーコーチ。

<2015年>真中監督1位
久古投手が38試合、中澤投手が35試合に投げています。久古投手も後述します。

<2014年>小川監督6位
岩橋慶侍投手(23歳)
17試合 1勝0敗4H1S 防御率:2.57 WHIP:1.79
大卒D4位1年目シーズン。この年、ヒジ痛で離脱するまで貴重な戦力に。2017年に先発2試合で好投するが続かず6年で戦力外。

<2013年>小川監督6位
江村将也投手(26歳)
31試合 3勝0敗4H0S 防御率:5.40 WHIP:1.65
大社卒D4位1年目シーズン。調べていてびっくりしました。前田智徳さん破壊事件はルーキーイヤーの4月だったんですね。よくあそこから立ち直ったものです。ちなみにマリーンズの実弟、直也捕手との対戦もルーキーイヤーの6月。翌年も19試合に登板するが成績は伸ばせず3年で戦力外。現在、打撃投手兼広報。お世話になってます!

<2012年>小川監督3位
日高亮投手(22歳)
66試合 3勝2敗15H0S 防御率:2.98 WHIP:1.21
高卒D4位4年目シーズン。この年、大車輪の活躍。2年後、ホークスにトレード。その後、活躍できず2年で戦力外。

正田樹投手(31歳)
24試合 0勝0敗3H0S 防御率:2.84 WHIP:1.42
2011年シーズンオフに新潟アルビレックスから4年ぶりにNPB復帰。2013年も成績はまずまずながら15試合登板に止まり戦力外。現在二軍投手コーチ1年目。どうか強い先発投手を育てて下さい。

<2011年>小川監督2位
久古投手が52試合に投げています。ルーキーイヤー。

<2010年>高田監督→小川監督4位
渡辺恒樹投手(32歳)
28試合 1勝1敗4H0S 防御率:4.61 WHIP:1.39
2010年に鎌田祐哉投手とのトレードでイーグルスから加入しブルペンを支える。翌年も13試合に登板するが成績を伸ばせず2年後に戦力外。現在、打撃投手。

この期間、1年賞味期限と言わず活躍したのが中澤雅人投手と久古健太郎投手です。

中澤雅人投手(通算成績)
202試合 13勝15敗21H0S 防御率:5.16 WHIP:1.53
2009年大社卒D1位。ルーキーイヤーに先発で7勝を上げ新人王。その後リリーフに転向しブルペンを支える。淡々と黙々と仕事をこなす姿、好きでした。現在、二軍マネージャー。

久古健太郎投手(通算成績)
228試合 8勝6敗49H2S 防御率:4.20 WHIP:1.34
大社卒D5位。ルーキーイヤーに21試合連続無失点。久古投手にまつわる思い出と言えば2017年6月6日のソフトバンクとの交流戦です。延長10回にリリーフ登板した久古投手は柳田選手に3塁線ボテボテの内野安打でサヨナラをくらいます。この年の96敗の象徴はライアンの七夕の悲劇が有名ですが、個人的にはこの久古の悲劇も96敗の象徴として脳裏に焼き付いています。あんなサヨナラ、悲劇としか言いようがない。

これ以前ですと佐藤賢投手、石井弘寿投手、山部太投手、山本樹投手、といったリリーフサウスポーが1年に限らず活躍をされているように思います。

ジンクスを打ち破った山本大貴投手

ということで中澤投手と久古投手まで遡らないと、1年賞味期限説を打破したリリーフサウスポーが見当たらなかったわけです。なぜこんなことになるのかはわかりません。それだけ生き残りの厳しい、激しい進化の必要とされる世界なのでしょう。

そんな中、坂本投手とのトレードでマリーンズからスワローズにやってきた山本大貴投手がトレード2年目の昨年、リリーフサウスポーとして一軍で活躍しました。しかし密かに筆者は思っていました。山本投手も1年限りかなと。

そしてご存じの通り、そんなことはなかったのです。今年も立派に一軍のプルペンを支えてくれました。

山本大貴投手
<2023年> 42試合 2勝0敗9H0S 防御率:2.55 WHIP:1.27
<2024年> 44試合 3勝0敗12H1S 防御率:1.42 WHIP:1.04

まだ28歳。体もお強いそうで。スワローズ史に残るトレード選手として、リリーフサウスポーとして今後も君臨してほしいものです。

その他にも

長谷川投手や2年目を迎える石原勇輝投手、先日のドラフト3位で入団予定の荘司宏太投手にもリリーフサウスポーとしての役割が求められます。山本大貴投手や田口麗斗投手を脅かすぐらいの突き上げでブルペンを活性化させてくれることを望みます。

ところで最近のスワローズ

★青木さんのテレビ出演が止まらない。さっそくの売れっ子。球団の新しいポジションとやらはどうなっているのだろう?ちゃんと残ってくれますよね。
★新コーチ陣発表。多少のドタバタ感があったような気がするけれど大丈夫なのだろうか。寺内さんは成瀬さんや飯原さんのつながりがあったのだろうか?吉岡さんはどんなヘッドハント?期待してます。
★ヤフーレは本当にそれで良かったのだろうか。奥村さんがすっごい掘り出し物を見つけて来てくれるに違いない。
★サイスニードありがとう。スワローズの外国人選手の系譜をしっかりつないでくれたと思います。今後のご活躍を祈ります。

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