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強い選手への偏見

どーも!黒田祐加です。元アスリート、現在はテニスコーチや大会を作る仕事をしています。さて今日は、大きな主語で語るな。ということをお伝えしたいと思います。

お褒めの言葉

先日、高校の県西部大会がありました。ダブルスで第2シードで出場していた選手と対戦した高校の顧問の先生から、「あの選手たちは、とても気が利くし、いい子たちだね。」と言われました。私は第2シードの選手たちを強化練で教えているのでよく知っています。
なぜ、その顧問の先生はそのように感じたかというと対戦した自分の生徒が、試合後に体調が悪くなり、心配した第2シードの選手が「大丈夫か?わたしたちにやれることはないか?」と声をかけたそうです。
顧問の先生はその行動を見て、強い選手たちには珍しく、自分のことだけじゃないところが素晴らしいと伝えてくれました。
・・・。

私が感じた違和感

まず、私がこの話を聞いて感じたことは、顧問の先生の強い選手への偏見です。県大会のシード選手レベルで威張っているような選手は、県大会でしか勝てないレベルの選手です。その先で勝てる選手たちは、このような行動は当たり前に取れることだと思います。
この顧問の先生の理論でいくと、世界ナンバー1は人間性がないことになります。では、フェデラーは?ナダルは?
どうでしょうか??

大きな主語で物事を捉えるな

なぜこの先生はこのような理論になったのか?それは、一人の強い選手が人間性が低いことがあったことを経験しているからだと思います。その経験が個人名ではなく、「強い選手」、もしくは「ジュニアあがりの選手」と言う大きなククリの主語となり物事を語っているのだと思います。本来の強い選手のことを知らなくても物事を語ってしまう。
他の例を出すと
「みんなが持ってるから買ってよ!」
みんなとは・・・せいぜい2人〜3人ではないですか?

私が1番残念だと感じだことは、このことを高校の先生の理論だということです。ただ、私はこの経験を踏まえて、学校の先生という主語で語ることはしません。

強い選手ほど一流

わたしは多くのジュニアのトップたちや、日本のプロの選手達と話をすることがありますが、彼らは本当に人間的にも魅力的な人柄が多いです。私達がジュニアだったころよりも現在のジュニアたちのほうが、よっぽど人間性が高いです。


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黒田祐加/テニス関係者
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