「子どもってすぐ覚えちゃうね」の罠??
「子どもに教えるのが難しい・・・」
工作指導を担当してくれているスタッフが漏らした言葉。
聞いてみると、
「教えても子供がなかなか上手くできない、
どうしたらできるように伝わるだろうか?」
このことをずっと悩んでいたとのこと・・・
「子どもってすぐ覚えちゃうね」、
「子どもは上手くなるのが早いよね」、
そんな言葉、よく聞きませんか?
例えば、スキーに行って、
「子どもは上達するのが早いねー」
とか。
でもほんとかな?
私はなんとなくずっと、これらの言葉に違和感があったんです。
子どもってほんとに上達が早いの??
実際は、大人なら言葉で伝えられたことをすぐに実践できても、
子どもはそうはいかないですよね。
ハサミでも、
折り紙でも、
ノコギリやナイフを使った工作でも、
実際、大人の方がサクッと理解してできちゃうことは事実。
子どもの理解はとてもスロー。
動きはぎこちなくてゆっくりで・・・
そばで見ている大人が代わりにやってあげたくなっちゃう。
そう、
子どもって上達がすごくゆっくりなんですね。
ぎこちない子どもの動きを見たときに
大切なのが、
3年とか5年とか、長期的な目線で見ることだと思っています。
我が家の子どもたちをはじめとして
かまばの森に長年通い続けている子どもたちは、
現在の彼らを見ると、
遊び方にすごく安定感があります。
刃物も安全にとても上手に使いこなすし、
クリエイティブにいろんな遊びを生み出すことができます。
まさに遊びの達人。
だけど、最初からそうだったわけじゃありません。
ぎこちなく、上手くいかないながらも
楽しんで道具を使っているうちに、
何年も何年もかけて、遊びの達人になっていきました。
子どもの上達は、決して早いわけではない。
ただ、
伸び代は、大人よりはるかに、何倍も大きい。
だから私たちスタッフが子どもと関わるときも、
すぐにその場でできるようになることを目指しません。
また、きれいに作ることもめざしません。
とにかく、切ったり削ったり、試行錯誤したり、
上手くいかなかったり、
時には大人から見ると無駄に思えるような作業をずっとやってるときでも、
気長に見守ることが
とても大事だと思っています。
そんなことを繰り返しているうちに、
何年もかけて、
いつの間にか
遊びの達人が生まれているんです。
子どもの成長ってゆっくりです。
私たち大人は、
長い目で、過程を楽しみながら日々過ごしていきたいですね。
かまばの森では、
などの主催事業があります。
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週末や放課後の時間で、気軽に参加できる場所。
「やってみたい!」と思った瞬間チャレンジできる場所。
好きなことに夢中になれる場所。
たっぷりの時間と豊かな自然環境と仲間たちがいる場所。
長く通っているうちに
見えてくる世界があります。
かまばの森は、初めて参加の方でも安心して過ごしていただくことができます。
ぜひ遊びに来てね。