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創造力をつけることと、片づけのしつけは両立するか?~「片づけない」道を選んだ我が家の場合~

「片づけて!」って言っても聞いてくれなくて疲れること、ありませんか?


子どもが部屋を散らかして困る、どうやって片づけさせるか?
悩むことありませんか?

我が家も3人の子どもがいるので、とってもよくわかります!
「片づけて!」ってこれまで何度言ったことか・・・と。
うちの場合、一応「片づけてよ」って言いますが、どうせやらないだろうという前提で「一応」話すので、全然聞きません。
親も諦めてるなってこと、子どもにも読まれています(笑)。

そして、だいたい家の中は散らかっています。
実は私は、それでいい・・・いや、むしろそれがいいと思っているのです。

どういうことかって?
そうですね。世の中には片づけがうまい人もたくさんいて、子どもが片付けやすいようにするコツといえば、ちょっと検索するだけでいくらでも出てきますよね。うまく片づけができたらどんなに気持ちよく過ごせるだろう・・・私も何度思ったかしれません。

この記事ではちょっと視点を変えて、「子どもが散らかしっぱなしにすることは本当にいけないことなのか?」ということを考えてみたいと思います。


我が家の子どもたちは工作が大好きな男子が二人と、ハサミでチョキチョキしたりお絵描きが大好きな娘が一人います。毎日、それはそれは散らかります!

そんな我が家がどうしているのか、子どもが遊ぶ環境作りという視点で、お話してみたいと思います。

「子どもが散らかしっぱなし」は本当にいけないことなのか??~我が家の場合~

我が家では小5の長男が3歳くらいになるころから、段ボールとガムテープで工作をするようになりました。常に家の中ではガムテープを「ビャッ!」とはがす音や、ごりっごりっと段ボールや空き箱を切る音が四六時中BGMのように響いていました。おそらく卒園までに1000個を超える作品を作り続けていたと思います。兄に影響を受けた次男も真似をして、毎日作りました。
そんな我が家の居間はご想像のとおり、常に作りかけの段ボールが積み重なり、剣やら銃やら楽器やら家具やらなにやら・・・子どもが捨てたくない(&私がお気に入りの)作品であふれかえっていました。時には床にはハサミが開いたまま落ちていたり、ガムテープをちぎったまま床にポイっとして、それが張り付いて取れないとか・・・
壁にも、一面に弓矢や鉄砲の的を描いた紙が貼ってあったり、忍者ごっこで押し入れが改造されていたり。(床に菱の実が仕掛けられていて、リアル捲き菱事件!もありましたwww菱の実って実際に忍者がまきビシの武器に使っていただけあって、めちゃくちゃ硬くて尖がっています。刺さる!これ、マジでケガしますから!)

引き出しには、散歩で拾った宝物(=大人から見るとガラクタ・・・)が詰まっていて、いつも閉まらない・・・これらも、工作やごっこ遊びの材料になるのです。
レゴも大好きで、大胆に広げて作り、でも作ったものはしばらく壊したくない・・・レゴも、ヒシの実に負けないくらい、ふんづけると痛いんですよね。
ご想像のとおり、常に足の踏み場がなく、掃除機をかけるタイミングを見つけるのに命かける私!

少し大きくなると、ガムテープや段ボールが、ノコギリと木材、針金とかモーターとかになり、これも細かい屑がたくさん出ます。カーペットはいつも木くずだらけなので、掃除機より、一気に洗濯機にぶち込んで洗う羽目になります。

創造と片づけは正反対のエネルギーである!

でもやっぱり、片づけを教えるのは大事なのではないかしら???
そんなあなたの心の声が、聞こえてきましたよ。

わかります!
でも、自分がたまに創作活動をしてみるとわかるんですよね。いったん夢中になって広げたモノたちを、ご飯だから・・・寝るから・・・といって毎回片づけるのは、けっこう嫌なものです。ちょっと置いといてすぐに続きをしたい、そんな気持ちになるのもわかるなあ、そんな気持ちになります。
子どもも同じなんですね。

イギリスの教育家A・S・ニイルの著書を読んでいるとき、

「子どもは片付けが嫌いである。創造と片づけることは正反対のエネルギーだから・・・」
(※筆者の記憶から抜粋しているため、必ずしも文面は正確ではありません)
と述べているのを見て、とても納得したのを覚えています。

実際、我が家で毎回片づけを強制することは、彼らの夢中の行為を一旦奪ったり、途中で遮る行為なのです。

とはいえ、やっぱり掃除はしたいですから、時々思い切って大々的に作品を捨てたり片づけたりしますが、できるだけ、妨げたくないなと思って、
こちらが「鈍感」になる道を選びました。

私は基本的に、子どもが予想外のアイディアを出してくるのを見るのが大好きです。
かまばの森も、その趣味の延長、という側面もあります。
子どもたちの遊びの豊かさに驚くことが、何にも勝るエンタメだと思っているのです。
子どもが伸び伸び創造力を発揮するには、「子どもが散らかすのを見逃す」ことが往々にして必要になります。繰り返しになりますが、創造と片づけは、正反対のエネルギーだからです。

ちなみに我が子たち、学校では「片づけが得意、積極的に片づける人」という先生の見方でした。意外過ぎて母は笑ってしまいましたが・・・。
でも、やればできるんだなとわかったので、家ではますます、片づけを教えることは放棄した次第です。

どうしても子どもが散らかす環境を作ってあげられないときは?

我が家のやり方は賛否両論あると思います。
しっかり夢中に遊んで創造力を開花しつつ、うまく片づけまでできるように持っていくことができている家はすごいなと思うし、最高だと思います。
でも、なかなか難しいよな~、って私自身は感じてます。

どうしても家が汚れるのが耐えられない・・・家も狭いから子どもだけのスペースをなかなか作ってあげられない・・・そんな家庭も多いかもしれません。
そんな場合はぜひ、どんどん外へ出かけるというのも一つの方法です。
その一つのツールとして、かまばの森にも足を運んでみてくだされば、とっても嬉しいです。
かまばの森では、子どもがたっぷりとした時間の中で、大自然という広大な空間で、最大限創造の翼を広げられるよう、専門知識をもったスタッフが環境作りに努力しています。

春休みから、本格的に活動を再開します。
次年度は、人気の「こどもサバイバル教室」や「放課後ひろば、休日ひろば」に加え、宿泊を伴うキャンプ企画も計画中です。
ますますパワーアップするかまばの森を、どうぞよろしくお願いします。


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