”強権的な国家の方がコロナを抑えている”という虚偽
2020年に中国が都市封鎖や大規模な検査・隔離で新型コロナを抑えたというだけで、『強権的な国家の方がコロナに上手く対応している』という誤った拡大解釈まで蔓延している様子の日本。
しかし、同じく『強権的国家』と言われるロシアやトルコ、東欧のポーランド、ハンガリーなどの累計感染者数は、政府が『場当たり後手後手』対応を繰り返す日本より多いのが実情。
一方、日本と同じアジアや日本に近いオセアニアで新型コロナ被害を少なく抑えてきた台湾やオーストラリア、ニュージーランドについて『強権的・独裁的』などという評価は聞かない。
結局、新型コロナ対応の成否と、政治体制や憲法との間には何の関連も無い。
中国という僅か1例のレアケースを根拠にした脆弱な『強権的な国家の方が…』という、少し調べればすぐに虚偽だと分かる話に、少なくない人々が説得力を感じているという今の日本社会は相当危うい。
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