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ボクとラジオのお話。

SONY ICF-5800 スカイセンサー

小学6年生ぐらいの頃、ボクは歳の離れた兄からトランジスタラジオを譲り受けたのでありました。その当時は、そのラジオの名前など知る由もなく、ただのラジオとしてしか認識していませんでした。
今になって調べてみると「SONY ICF-5800 スカイセンサー」などという、何とも昭和レトロな格好のいい名前があるではないですか。

SONY ICF-5800 スカイセンサー(画像はネットから拾ってきました)

しかも、オークションサイトなどで売買されている価格を見て驚いたのですが、2万〜3万、4万近いものまであるではないですか!
手放さずに置いておけば良かったと少し悔やんでしまいました。

このラジオを兄から譲り受けたことで、ボクのラジオライフが始まったのであります。
早速、もらったラジオをシングルベッドのヘッドレストのところに設置し、部屋にいる時や、就寝時にラジオ番組を聴くのであります。

ABC ヤングリクエスト

ABCヤングリクエスト』は、朝日放送ラジオ(ABCラジオ)で1966年昭和41年)4月1日から、1986年(昭和61年)10月3日まで放送された、リスナー参加のリクエスト音楽番組である。通称"ヤンリク"

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当時、一部のクラスメイトもラジオユーザーで、たまにラジオの話で盛り上がったりしていました。「たまに」というのは、やはりテレビの話題の方が優先していたからです。

上記のいかにも昭和なタイトル「ABCヤングリクエスト」という番組で、当時のヒット歌謡曲を聴くことがちょっとしたステータスになっていたのです。ラジカセなどというハイテクマシンは、歳の離れた兄にしか許されていない時代ですから、最新ヒット曲はテレビの歌番組やラジオなどで聴くわけです。

MBS ヤングタウン

MBSヤングタウン』(エムビーエスヤングタウン)は、1967年昭和42年)10月2日からMBSラジオ[注 1]で放送されているラジオ番組。通称は「ヤンタン」で、番組開始から1970年(昭和45年)9月までのタイトルは『歌え! MBSヤングタウン』。

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しかし「ABCヤングリクエスト」は、23時スタートなので、まだまだお子ちゃまなボクにとって、その時間の睡魔と戦うのは至難の業なのでありました。
22時には布団に入り、ラジオのスイッチを入れて、まず「ヤンタン」を聴くわけですが、「ヤンリク」が始まる頃にはすっかり夢の中。
常にクラスメイトとの「ヤンリク」の話題にはついていけなかったのでありました。

ささやかな「エロ」を求めて

ちなみに当時の深夜番組といえば「エロ」がつきものだったような気がします。というか、その「エロ」を求めて必死にラジオを聴いていたのです。

例えば「ヤンタン水曜日」のコーナーだった「イリアのロマンスボイス」や「ヤンタン金曜日」のコーナー「女性立ち入り禁止のコーナー」などは必死に聴いたものです。ええ。

夢で逢えたら

松田聖子 夢で逢えたら(まつだせいこ ゆめであえたら)は、1981年4月12日から1983年4月3日までニッポン放送NRN各局で放送されていたラジオ番組パーソナリティ松田聖子ソニーの一社提供枠『SONY Night Square』で放送されていた。

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日曜の夜は「ヤンタン」を聴いておらず「松田聖子 夢で逢えたら」を聴いていた記憶があるのです。特に松田聖子さんのファンでもなかったのですが何故でしょうか? と、Wikipediaで調べてみたところ以下のようなことが書かれていました。

この番組には、ロボットの「ロボスケ」というオリジナルキャラがいた。ロボスケもはがきを読んだり、少しエッチな質問をしたりしながら聖子と掛け合いトークをしていた。

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ああ、目的は「エロ」だったのですね。

オールナイトニッポン

オールナイトニッポン』(: All Night-NIPPON)は、1967年10月2日から日本のラジオ放送局であるニッポン放送キーステーションに全国ネットで放送されているラジオの深夜番組である。通称は「オールナイト」。

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そんなエロティックラジオキッズも、中学生ともなれば立派な深夜族です。
23時の壁などもう存在しないのです。それでも「ヤンリク」は殆ど聴いていなかったので、ボク的にはあまり面白くなかったのでしょう。(エロ要素がないから)ならば、さらに深夜へと25時に放送されるアダルティな番組「オールナイトニッポン」を聴いてみようではないか。
クラスメイトの中にはすでに「オールナイト」リスナーも存在しており、そのアダルティな世界をボクに自慢げに話してくるのでした。
22時〜「ヤンタン」、ヤンタン終了後〜25時「他番組」そして、25時〜「オールナイト」と番組サーフィンの予定を立てるも25時を待たずして撃沈。
「他番組」のところで睡魔にやられ、なかなか「オールナイト」に辿り着けないのでありました。

radiko

radiko(ラジコ)は、株式会社radiko: radiko Co., Ltd.)が運営する日本IPサイマルラジオサービス2010年3月にサービスを開始した。キャッチコピーは「世界を広げる、音がある。」。

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そして、大人になったラジオキッズはテレビを捨てて、ラジオ中心の日々を過ごしているのです。朝から晩までパソコンの「radiko」を起動させてFMを流しっぱなしの生活を送っているのです。
そこにはもう、あの頃の「エロ」はありません。
というか、ラジオから「エロ」がなくなったのです。ささやかな「エロ」が。

さらに最近のラジオは面白くなくなったと感じる時もありますが、サブスクやパソコンに保存している曲ばかりを流すより、誰かの話す声が流れてくるラジオの方が落ち着くので、これからもラジオを聴くのでしょう。

最近では、自分でラジオ番組を配信できるアプリなどもあります。
なんちゃってラジオみたいなこともやってみようかなと思う今日この頃なのでありました。


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