ピザーラ。牛角。武田塾。
テックジム東京本校では月に一度ピザナイトを開催していた。
会員でなくても無料で参加できる。
緊急事態宣言下では自粛していたから、久しぶりに復活することになる。
ちょうど昨日、ピザーラがテレビ番組で紹介されていて、我々もピザーラを愛用しているので、思わず見入ってしまった。
その間に創業物語をネットで調べたら、ピザーラ創業者の凄まじい人生が綴られていた。
創業のきっかけは、創業者の浅野氏が高田馬場でレンタルビデオ店を経営していた時にETを見て、宅配ピザを思いついたわけだが、早速ドミノピザにFCを打診すると、ドミノ社は直営でやりたいからと断ったそうだ。
だったら自前でやろうと立ち上げたのがピザーラというわけだ。
このパターンで、FCをはじめたのが武田塾だ。
当時、武田塾は直営で2校をやっていたが、FCをやらせてくださいという人が現れたのがFC展開のきっかけだった。
この人が現れなかったら林さんはFCをやらなかっただろうし、実際、自分で考えつかなかったから、創業から6年間は直営でやっていたわけだ。
ひょんな出会いからビジネスははじまる。
牛角の創業者の西山氏の場合はこうだ。
もともと不動産経営をしていて、近所にお洒落なジャズを流す焼肉屋に通っていて、似たような店舗を出したところ繁盛した。
そしてサンマルクの上場の裏にベンチャー・リンク社がいることを知り、ベンチャー・リンクに声をかけたということだった。
武田塾は事業のコアがすでにあったのに対して、ピザーラと牛角は「思いつき」から始めている。物事に順序なんてものはない。
では、テックジムはどうかというと、当時、中村が学生相手にプログラミングを教えて3ヶ月で即戦力化をしているところを、俺が目撃したのがキッカケではあるが、それから3年間は動かなかった。
どんな経緯で中村と再会したかは忘れたが、その直後に、そろばん塾の経営者と会い、彼がプログラミング教室を併設で運営したいということだったので、中村を紹介した。
しかしながら、それは最初のところでつまづいた。
「だったら、俺とやるのはいかがでしょうか?」と言って始まったのがテックジムだった。何がビジネスのきっかけになるかはわからない。
そして、俺が人前でプログラミングを教えたり、全国各地を回ったりすることも思いもしなかったことである。
ピザナイトが来るたびに、この不思議なご縁を思い出す。