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学習効果を妨げるネコ化現象のカラクリと対処法

ネコは恐怖におののくとき、カラダがフリーズするという。
交通事故にあうのも、その現象が原因だそうだ。
逃げるかどうか判断できなくなって、そのまま逝ってしまうのである。

人ももしばしばフリーズする。
特に学習している時だ。
家で勉強したり、参考書を読んだり
オンラインで講座を受講する時は、特にフリーズするようだ。

スマホやパソコンがフリーズする時ってどんな時だろうか?
ここにフリーズのカラクリがあると思った。

それは、いっぱいアプリケーションを立ち上げた時である。
CPUやメモリを使いっぱなしだと、処理スピードがだんだん遅くなり、
そしてどこかでフリーズする。

これを人間の場合に例えてみると、脳を使い込んだときにフリーズするようだ。

理解できないことにぶちあたったとき。
考えても解が見出せないとき。
授業のペースが早くて追いつかないとき。
他の不安や誘惑があるとき。

こんな時に脳を使い込んで、フリーズする。
フリーズすると時間を忘れて、時間まで使い込む。
結局、何もできなくて挫折するのである。

では、どうやるとフリーズするのが防げるのか?
まずは、考えこまないことである。

できるひとは、考えずに解くことができる。
正確にいうと考えずに解けるまで練習をつんでいる。

小学生の一般的なサッカー選手と比べて、世界のスーパースターは、脳の使用量が極端にすくないようだ。だから判断をミスらない。

ということは、考えなくても解けるような練習メニューにすればいい。
最初から脳に負荷をかけるから、学習が身につかないというわけだ。

脳に負荷をかけないやり方の代表例は、単語帳である。
ペラペラめくるだけで、考えなくてもできる。

公文式も似たような計算式が並んでいるので、負荷がかかならいように工夫されているといえる。

いきなり、理解をしようとする勉強法は無駄だ。
そもそも、新しい概念を人は理解できない。
理解させるには洗脳しかない。その洗脳も負荷が高ければ拒絶される。

なので、復習するしかない。心地の良い形で自分を洗脳するわけだ。

プログラミング学習の場合は、
まず「神経衰弱ゲーム」とわりきって、コードを書くところからはじめる。
一定確率でエラーが出るので、それをつぶすゲームとわりきって、やってみる。そうすると、記述ルールが見えてくる。
復習の際は記憶に頼らず、何かしら書いてみる。
やっぱり一定確率でエラーやバグが出るので、
そこで原因を調べてみると、解き方が見えてくる。
こんな風に脳への負荷を調整しながらやれば良いのだ。

「考えないやり方」が重要だからといって、暗記に頼るやり方は禁物である。暗記自体が、脳に負荷をかけてしまい、やっぱりネコ化するからである。

そもそも、プログラミングは暗記するものではない。
記憶媒体から情報を引き出し、記憶媒体にコードを打ち込む作業であるので、暗記しなくても書ける。
ただ初歩的なルールがある。
それは母国語の習得と同じで、頑張るものでもない。
楽しく経験していけば、十分に達者になる。

とはいえ、ネコ化現象は自分で気づけるようなものではないので、
その道のプロに見てもらうしかないだろう。

冷静になって考えてほしい。
いっさいの塾にいかないで難関校に進学できた人や
いっさいのコーチをつけなくてプロの選手になった人はいただろうか?

そして、今の仕事は、誰かのアドバイスなくできただろうか?

ほとんどの人間がその道のプロに頼って道を切り開いたはずである。
なのに、独学でやろうとするから挫折するのである。

その挫折の原因にネコ化現象があり、
ネコにならないようにするのが、育成コーチの役目というわけだ。




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テックジム創業者:藤永端(みんなのグラさん)のIT業界裏話
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