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アンデラがユニコーン化。パンデミックを味方につけて「アフリカ」を売ったアフリカの希望の星
つい先日、アンデラの224億円の資金調達が発表された。
今回のラウンドではソフトバンクのビジョンファンドが主導したそうだ。
アンデラについては5ヶ月前に調べたことがあって、それを動画にしたわけだが、ニュースソースが乏しく古い記事しか見つからなかった。
田中さんによるとルワンダにもアンデラはオフィスを構えていたが、早々に去っていったそうだ。人材教育というのは確実性がないもので、そこを無料にするとキャッシュ化するのに時間もかかる上、機会ロスも多い。だからこそ資金調達するわけだが、なかなかに綱渡りなビジネスだと思った。
去年にパンデミックの影響を受け、全オフィスを閉鎖。
テレワークに特化したBPOにピボットしたそうだ。
CEOは「2021年の初めに、人々はオフィスに戻ることはないと認識した。リモートワークは人材の観点からも必須のものになっている」と語った。
Googleが「週3回は出社しよう」というルールを設けているのと対照的な言葉だ。
Google社の考え方は、リモートワークに向いているのは、単純作業で丸投げでき、定量評価ができる業務で、クリエイティブな仕事においては社員同士とのコミュニケーションが大事だということだ。だから食堂もタダだし、ゲームルームや仮眠室も用意している。
だとすると、オフィスに戻ることはないのは、「付加価値の低いデジタル労働者」ということになる。
かつてアンデラ社のCEOは、「10万人のエリートエンジニアを作る」と言った。そして、今回の言葉である。
アフリカ人がアフリカ人を安く売り捌いている構図にも見える。
確かにアフリカ大陸からの人材流失を食い止めている側面は称賛に値するものだとは思う。
ただ「エリートエンジニアを作っている」のかには疑問が残る。
それも含め、事業のピボットということなのだろう。
事業は成功しそうだが、この男、おそらく魂を売ってしまった。
ナイジェリアにあった本社はいま、ニューヨークにある。
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