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プログラミングスクールから垣間見たコロナによる人々のライフスタイルの変化
まず、感染者数の推移からおさらいしてみよう。
2020年: 約23万人
2021年: 約120万人
2022年: 約2,900万人
2023年: 約1,700万人
2024年: 約1,200万人(推定値)
あれだけ騒ぎ立てた2020年、2021年の感染者数のあまりにも小さいことがわかる。
それでも、オリンピックは延期になり、
2021年の開催年ですら去年の10分の1なのに、無観客試合。
海外渡航が解禁になったのが2022年6月10日。
その年は国民の3割弱が被患した。
コロナ明けムード全開の2024年ですら国民の10%が被患している。
結論、今まで通りのインフルエンザと同じ対応でよかったことになる。
ところが、人々の生活様式はガラリと変わった。
まずは、夜の飲食街が沈んだ。
少なくとも赤坂見附はまだ沈んでいる。
夜のIT業界系イベントが激減した。
イベンターから見ると、夜の集客が難しくなったのだろう。
仕事中心の生き方をしている人が激減した。
リアルで開催していたプログラミングスクールのほとんどがオンラインになった。テックジムはずっとリアル開催ではあるが、平日の夜に人が集まらなくなった。
そして、リアルの無料講座に人が参加しなくなった。
オンラインが主流となったために、集客期間も開催前1週間と短くなった。
講座をオンラインに切り替えると、できない受講生が増えた。
リアルの指導の良さが逆にわかった。
おそらく我々以上に受講生の方がそれに気づいてきた。
「オンラインだと出来ないことがわかったのでリアルスクールを探している」という人が増えた。
一方で、チャットGPTなどの出現で、「スクールがなくてもいいじゃん」という気運の方が今のところ勝っているので、産業全体がシュリンクしている模様である。
さらに、リモートエンジニアが増え、未経験エンジニアを採らないようになったので、エンジニア転職目的の受講生も減ってきた模様だ。
以上のように、コロナによる生活様式の変化と、AIの台頭により、プログラミング教育業界は氷河期を迎えているようである。
とはいえ、コロナ被患者(通院中)の人々が物理的に消え、
チャットGPTで独習しても「上達できない」ことがわかった人々が溜まっていくと、今度は大きな波となって、リアル開催のプログラミングスクールに押し寄せてくるだろう。
今後、プログラミング教室は、英会話教室と同じような存在になると思う。
いったん消えた市場に見える本日だからこそ予言しておく。
年間感染者数100万人を切った年にどうなるかを検証できるまで、踏ん張ることにする。
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