座り込む光景をみる
ある日の午前、職場の最寄り駅から職場まで歩く道中、幾つもの工事現場があったのですが、それらの周辺で多くの方々が座っている光景を目にしました。
一瞬、今日は何があるのだろうか?
時刻は午前10時過ぎ。
いつもと比べると、道を通過する時間帯が微妙にズレていたことと、様々な工事が集中していたことが相まって、それがため丁度10時からの休憩に居合わせたのでした。
休憩されている作業員の方を見ると、多国籍の構成も目立ち、多くの国々の方々にインフラが支えられていることがわかりました。
ところでなぜどこも同じ休憩時間なのか?と気になったのですが、
やはり10時と15時、そしてお昼の休憩が一般的で共通しているようですね。
人間の集中力が2時間程度しか続かないからという理由も目にしましたが、実に興味深いです。
以前、リフォームの電気工事を担当している方に伺ったのですが、業界内にはヒエラルキーのような構造があり、大工さんがその上?トップ?にいらっしゃるらしく、休憩時間となると、大工さんが休憩を終えるまで他の業種の人も休憩を勝手に終えることは出来ない雰囲気があるといったニュアンスの話を聴きました。
だから例えば、早くその現場の工事を済ませて次の現場へ赴きたいので、休憩をそこそこに作業再開をしたいと思ってもそれは叶わないという話でした。
あくまでも一意見ですから、違う認識もあると思いますので、その際はご容赦ください。
いずれにしても職人さんが休憩中に次の手順をどのようにするかを考える。
これの過程は、非常に重要ないわゆる『メタ認知』のプロセスなのかもしれません。
その情景はまるで落語の『青菜』の植木屋さんや、『芝浜』の熊さんが煙草を燻らせている時のようで実に風情があるものです。
おしまい
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