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『はしれ!たくはいびん』【絵本さんぽ】

物が届くということ

「遠くから荷物が届けられること」当たり前のようですが、その間には多くの方が携わっているわけで…。

先日、配送に関する記事をお示ししたばかりでした。

図書館にて

子供と数週間ごとに週末図書館へ行くことは我が家のルーティンとなっています。

その日は雨模様ということもあり、外遊びを予定していたお友達も予定を変更したのでしょうか、いつになく子供の多い館内でした。

子供は丹念にページをめくりながら本を選んだかと思えば、直感でジャケ買いの如くカードへと本を投入しています。

そんななかの一冊。

『はしれ!たくはいびん』



『はしれ!たくはいびん』

ストーリーはいたってシンプルです。

りんご農家のおじいちゃんとおばあちゃんが孫へとりんごを送ります。

りんごを詰めた段ボールを宅配便のお兄さんが受け取りにきて、営業所へと運びます。

仕分けされて大きなトラックに乗せられ、深夜の高速道路を直走ります。

宛先最寄りの営業所に到着したら、そこから孫の住むマンションへと段ボールが届けられます。

開けてりんごが並ぶ光景をみて喜ぶ孫が受話器片手に祖父母に御礼を伝えているシーンで物語は終わります。


注目するのは『猫』

こちらの絵本、絵を描いているのは鈴木まもるさんです。

鈴木さんは、『せんろはつづく』という絵本が代表作の一つです。

実はnoteを始めた初日の夜に記事にしておりました。

この『せんろはつづく』でも、今回紹介しています『はしれ!たくはいびん』でも随所に猫が登場します。

愛くるしい猫の動きや表情。

人との関わり方などに注目すると楽しいです。

また他にも届け先の孫の家の近くまでりんごと旅を共にする謎の「猫型の荷物」も。 


監修はやはり

宅配便と記されていますが、表示のカラーリングからも「あの会社」が連想されます。

巻末には、取材協力として「ヤマト運輸株式会社」となっておりました。

だからね!と合点がいきました。

ですのでら配送センターなどの描写もかなり正確なのでしょう。安心して子供にも伝えられますね。

さらに

「全国学校図書館協議会選定」

および

「日本子どもの研究会選定」

とも記されており、詳細は不明ですが「お墨付き」ともいえるのでしょうね。


おわりに

日々の生活に欠かせない配送業の仕組みを子供に伝えるのに格好の絵本です。

なかなか直接逢えない日々だから、贈り物のやりとりは盛んなハズ。

そんな時だから、その間で働くお仕事にも目を向けて貰うちょうど良い一冊です。


おしまい

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pirokichi
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