みんなの楽園 【pirokichi水族館】
我が家のアクアリウムへ数週間前に注文していたシェルターが到着しました。
素焼きのドームになっており、早速ミナミヌマエビが最初の入居者となっていました(右下の穴から背中が見えます)。
これで隠れ家が増え、エビのQOLが向上したな、とニヤついていると、次から次へと事は起こるものです。
家人がアルビノネオンテトラの1匹の異変に気付きました。
冒頭の写真上方でも確認出来ますが、
あごの下の辺りに白い突起が認められました。
おそらく『口腐れ病』ではないかと思われます。
だとすると、
フラボバクテリウム カラムナーレ(カラムナリス菌)という菌が原因です。
カラムナリス菌は、魚の鰭以外に鰓や口の周囲にも感染するので、その感染部位から、口腐れ病、尾腐れ病、鰓腐れ病とよばれますが、原因は同じ菌によります。
尾ぐされ病の初期症状で鰭の先端が白く変色するのは、カラムナリス菌が感染したため鰭の組織が壊死するため生じます。また鰭が裂けるのは、カラムナリス菌が強力なタンパク質分解酵素を出して鰭を溶かしてしまうようです。
このカラムナリス菌は酸素が充分供給されないと増殖が出来ないため、感染の範囲が内臓まで及ぶことはありません。つまり酸素が供給されやすい体の表面である鰭や鰓などに感染しやすいということになります。
カラムナリスは常在菌なので、健康な状態の魚であれば免疫力によって感染することはないのです。
しかしフィルターの洗浄が不足していたり、水換えを怠っていたり、水温の急激な変化、お魚同士の相性が悪いことなどによって魚に過度なストレスを与えてしまうと、感染しやすくなります。
とりあえず、尾腐れ病に効果があるということで、我が家にあるマラカイトグリーンが主成分のお薬を投入しました。
マラカイトグリーンは還元作用があることから、活性酸素を発生し殺菌消毒作用を示すと考えられています。
この薬剤は、これまでも我が家の数々の尾腐れ病や白点病を救ってきてくれました。
今回もネオンテトラに効果が出てくれることを期待します。
そして水槽の水質検査・維持をもっとしっかりするようにと教えてもらっている気持ちになりました。
問題が改善するたびに次なる課題が現れてくる。
手間が掛かるのですが、それだから楽しいといあこともありますし、「綺麗だね」、「大きくなったね」などと楽しいこと、順調なことだけでなく、マイナスな事象も全て子供とも共有して問題解決を行なっていく。
手前味噌ではありますが、アクアリウム管理を通して、子供へと自然科学や生命の教育を幾許か伝えられているのではないかと思っています。
おしまい