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いま求められる古きもの

近頃若い世代に人気だというものに度々興味深く思わされます。

そんなものについて記してみます。

ありのままの姿を記録する

駅やスーパーなど様々な場所に設置されている『証明写真機』が、若い世代のなかで人気だそうです。

免許証や履歴書のためというどこか固い印象のある証明写真機ですが、その存在意義こそが求められている理由のようです。


まずスマホアプリやプリクラを使用する世代ですと、画像処理が当たり前になっているようです。

そうであるがゆえに本当の顔、素顔が写っている写真が残っていないという現象も起きていると聞くこともあります。

証明写真機ですと、撮影される写真は加工が出来ません。
修正等が出来ない『一回きり』の完成品が逆にうけているらしいです。

またストロボを使い、個人ブースで撮影するので、スタジオでの家族写真撮影などをあまり経験したことのない彼らにとっては新鮮で特別な体験でもあるようです。

ガラスボトル飲料

幼少の頃、ペットボトルへの移行期だったか、まだ清涼飲料水はガラスの瓶で近くの酒屋が配達してくれたものでした。空き瓶を店へと持っていくと数十円と交換してくれ、子供の時分としては結構な小遣いとなったものです。

次第にペットボトル一辺倒になって来たのですが、再び若い世代に瓶入り飲料が注目されているといいます。

SDGsの意識も理由の一つとあって、かつての先達の所業の皺寄せと思うと申し訳なくなりますが。

風呂無し物件

風呂の無い部屋の人気が高まっているというニュースもありました。

まるで名曲『神田川』の世界のようで、銭湯を用いて過ごすと聞けばノスタルジックで良い風情があります。

風呂が無い分、家賃が安くなるので、その差額を自身の趣味などに使えるという主旨の報道でしたが、ニュースへの反応も興味深く、

「単純に困窮しているのが理由ではないか?」、「不景気のこの世の中で、本当に趣味に回すための予算をつくるか?」、「銭湯が1日500円とすると月に15,000円だがそれを考えると風呂付き借りれるだろうに」

といった記事とは異なる解釈や感想もあり興味深いです。

おわりに

時代遅れ、古いもの、過去のものと思われていたものが再び脚光を浴びることはここ最近でも多く耳にします。
レコード、写るんです、カセットテープ
などなど

いつ何が注目されるかわからないですが、新たな若い世代が新鮮な感覚で向き合い着目すること自体がおもしろいのですが、往年の活躍を目の当たりにしている世代にとってもまた見直す機会になるのかもしれません。

おしまい

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pirokichi
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