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エビの楽園を目指して 【pirokichi水族館】

アクアリウムを試行錯誤しながら細々とやっております。

熱帯魚を複数種飼育しているのですが、エビが一緒に生息している環境に憧れています。

エビに関する記事は以前にもご紹介しておりました。

当時、エビ(ミナミヌマエビ)が上手く定着してくれず、pH測定したりして水質改善を行なっていた様です。

そんななか真っ赤なエビ(極火エビ)に魅了されていきました。

しかし私の怠惰な管理が祟ったのか、いつの間にやらその姿を見ることがなくなりました。

数匹のミナミヌマエビの姿は観られるのですが、次世代が新たに産まれたりと、エビが自由に闊歩する『エビの楽園』には程遠い状況となっておりました。


再び赤いエビ参画

やはり「深紅のエビが我が物顔で歩き回るアクアリウムにしたい」という希望が沸々と湧き起こり、真っ赤なエビを数十匹投入しました。


ツマツマ

エビはなんといっても忙しなく前脚を動かして、餌を食べる仕草(通称『ツマツマ』)が愛らしいのです。

その健気な姿に癒やされるのです。そして彼らには重要な任務もあります。この『ツマツマ』によって水槽内のコケを食べてくれるお掃除屋さんも担ってくれているのです。


ツマツマしない!?

赤いエビ投入直後はツマツマする姿に癒やされながら観察していたのですが、やがて姿は見えどもあまりツマツマしていない様子が見受けられました。

気のせいかとも思いましたが、この際、しっかりと水質を調べてみようと思いました。

そこで用いたのがこちら『テトラ テスト6 in 1』でした。

こちら試験紙を水槽の水に浸すと、炭酸塩硬度、総硬度、pH、亜硝酸塩、硝酸塩、塩素の6項目が一挙に測定出来るのです。

それで水槽の水を測定してみました。

試験紙容器に測定結果を見比べられる様に、カラーチャートが示されています。

さらに専用のアプリを用いると、スマホで試験結果を撮影した写真を用いて検査結果を解析して評価してくれます。こんなところまでスマホが普及していることに驚きました。


驚きの検査結果

水質検査の結果、ほぼいずれも基準値範囲内でしたが、1つの項目だけ遥かに基準より上回っているものがありました。

それは『硝酸塩』でした。


硝酸塩とは

いきなり化学物質名をいわれても戸惑いますが、理由を知ると納得できます。

水槽には餌の食べ残しや、魚のフン、水草の枯れ葉などが堆積していきます。これらが微生物によって分解されると、アンモニアを始めとした有害な物質が発生してしまいます。

アンモニアが発生すると水をきれいにする微生物(ろ過バクテリア)が発生します。このろ過バクテリアは、強い毒性のあるアンモニアを分解して、毒性のある亜硝酸塩にします。さらにこの亜硝酸塩は毒性が低く割合、無害な硝酸塩へ変化していきます。

検査結果で亜硝酸塩の値は低かったことから、水槽内にはバクテリアが存在し、アンモニアの分解が行われていることは確認されました。

しかし毒性は低いとはいえ、分解産物である硝酸塩の濃度が高いと、センシティブなエビにはよろしくありません。

この硝酸塩濃度を下げるには、養分として吸収してくれる水草を増やすか、水換えを行うことになります。


水質改善へ向けて

水質を向上させるために、水草を増やす活動を始めながら、しっかりと水換えを行いました。

その結果、硝酸塩の濃度はなんとか基準値内に収まるようになりました。

さらに徐々に水草を少しずつ増やしています。


プライベートエリアの増設

エビにとって隠れ家も必要です。混泳の魚からのストレスを軽減するためにも、隠れられる場所として、また繁殖の場、稚エビ育成の場が求められるのですが、その一環として苔のウィローモスを現在育成中です。

エビだけでなく、縄張り意識の強い魚が他の魚を追い回すことがあるので、魚も隠れられる空間を設置したいと思いました。

そこで素焼きのトンネルにウィローモスをつけたものを設置しました。

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すると早速1人目の訪問者がやって来ました。

1匹の極火エビが優雅に過ごしています。

見にくいですが、下の写真にエビがおります。

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ツマツマ復活!

水質改善行った後、エビは盛んにツマツマを始め出しました。これは以前よりも環境が良くなったことを示していると思われます。

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さらには稚エビの確認も出来ました!

なんとか育って欲しいものです。

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おわりに

さらなるエビの楽園を目指して行きたいと思っています。


おしまい

最後までお読みいただきありがとうございます。 いただいたサポートは麦チョコ研究助成金として大切に使用させて戴きたいと思います。