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ペンギンの愛のカタチ

図書館にて子供がいつの間にやらカートに入れていた本のなかの一冊にその本はありました。

タンタンタンゴはパパふたり 

ジャケ買いのようにつかんで来ては読まずじまいのまま返却する本があるので、未読本に目を通うように促すと本書を気に入ったのか、数回は読み聞かせました。

その本の名前は「タンタンタンゴはパパふたり 」です。

ニューヨークのセントラルパークの動物園における実話が題材のようです。

ペンギンのオス同士が好き合う仲になって、2人を取り巻く出来事について描かれた絵本。

愛し合う2匹は他のカップルのように卵を温めようとしますが、オスなので卵は産まれてきません。

そこで、石を見つけてきて温めます。しかし周りの足元には雛が誕生するのになかなか孵化しません。

そこへ飼育員の方が、他のペンギンが放置してしまった卵を与えました。すると早速2匹は温め始め、やがて雛が孵りました。

その雛(タンゴ)が2匹に育てられる、というお話です。


読んでみて

内容を全く知らずに読んだので、初回は正直に驚きました。

子供はオス同士が好き合うことや、子供を育てていることについては直接訊ねて来ることはありませんでした。

それでも何度か読みたがったので、絵本自体は気に入ったみたいでした。

ひょっとするとすんなりと受け止めていたのかしら、とすら思ったりしました。

もし私が幼少期にこの絵本と出会っていたとしたら、受け取り方はかなり異なっていたと思います。

きっと子供の時に本書に出逢っていれば、
同性での愛し合うことに寛容になれたのかな…と思ったりしましたが、

おそらくは今のような状況とは程遠い理解レベルの世の中であったと思うので、自分自身はもとより周囲も受容でき得たとは予想し難いです。

私は読むまで本書の内容となった題材が、事実であったことも知りませんでした。

この本に巡り会えたことは
私自身にとっても学びとなりましたし、
子供もどこまでわかったかはわからないけれど、同性で好き合うことを当たり前に受け入れられるその一助になればいいかと思います。

最近でも、絵本と同様の出来事が動物園でみられているようです。

おわりに

いまの時代ではLGBTへの理解はどのような社会で生きるにも必須になると思うので、この絵本の存在はとても貴重だと感じました。

子供のジャケ買いならぬジャケ借りに感謝です。


おしまい


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pirokichi
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