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アンプラグドを懐かしむ

かつてギターを弾いたり、バンドをやっていた頃から、『unplugged (アンプラグド)』と聴くと胸が躍ります。

unpluggedとは、『生楽器だけで演奏すること』

楽器演奏に電気を使わないので、『プラグを通さない』という意味です。

今朝ラジオで「連休中も仕事のメールが来て気が休まらなかった」という話題を耳にしました。

便利になって連絡が取りやすくなった反面、休日や勤務時間外に仕事の連絡をとらない

繋がらない権利

ということに注目が集まっていることも報じられていました。

メールだけでなく、グループチャットなどを活用して仕事の連絡を取り続けることは効率的に業務が進むのかもしれませんが、オンとオフが曖昧になってしまいますよね。

いっそのこと『繋がらなくしてしまえば…』と思いたくもなります。

かつて対面以外は電話だけがリアルタイムで繋がれる時代ですと、『電話線を引っこ抜く』という文字通り『unplugged』な状況を作り出せれば連絡を断つことができました。

しかしパソコンはおろかあらゆるデバイスが無線LANやWi-Fiでネットワークと繋がっている現代ですと、『電話オンリー時代』の「ちょっと出掛けておりまして…」の言い訳が通じなくなっており、スマホを持っている以上、世界中の何処までも追っかけてくることになってしまいました。

それでも電源を切ればよいのではないかといわれましても、あらゆる情報がスマホを介して入手され、決済もスマホとなってはそうもいきませんよね。

そんなこともあってか、業務時間における連絡の取り方について法整備も進んでいるようです。

いつも思うのですが、便利になることは幸福なのか?と言いますと、

たしかにインターネットが整備されて、スマホであらゆることが出来るようになって、どこにいても不自由しないような生活が送れるようになりました。

多くの人がほぼ平等にこのインフラに恩恵を享受できることで、スマホ(およびネット環境)を持っている前提で、商業施設はおろか行政サービスまで我々に手続きを求めてきます。

『持たざるものは滅びるのみ』

なのかとさえ。

しかしいざ持つとなると煩わしさも付き纏う。

連絡とれる前提で物事が進みます。

心身の休まる暇がなく、不自由さを感じてしまいます。

今こそ『現代版unplugged』を模索し実行することも必要なのではないかと感じました。


おしまい

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pirokichi
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