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イージーって失礼じゃないか?

サブスクって本当に便利ですね。

様々な時代やジャンルの楽曲を気軽に聴くことが出来るのですから。

幼き頃、実家にあったレコードのなかに『ポールモーリア』がありました。

慣れない手つきでプレーヤーに乗せて聴いていた頃を懐かしく思い出し、ふとそれを聴いてみたくなりました。

(YouTubeにもありますね)

心地の良く懐かしい調べを聴いていたのですが、ポールモーリア氏のことを調べたりしていますと、

彼の音楽は『イージーリスニング』というジャンルになるそうです。

聴いたことのある言葉ですが、

気軽に聴けるBGM的な音楽。 流麗なストリングスを主体にした、インスト曲を指すことが多い。

と定義されるようです。

対比されるのはクラシックやジャズということになるのでしょう。

しかしずっと思っていたのですが、

『イージーリスニング』っていうジャンルの呼び方、失礼だと思いませんか?

これは『イージー』という単語に「簡単」、「やさしい」などといった「本格的」では無さそうな、「亜流」のようなイメージがあるからなのだと思います。

個人的には、出来ればもっと他に良いネーミングがないのかと思うのです。


『サブ』

私が敬愛するみうらじゅんさんは、サブカルの帝王といわれますが、
この『サブ』という言葉も多少気になります。

かつてビートたけしさんが、サブカルを明確にカルチャーと線引きしているような言葉を述べていたと、みうらじゅん氏が話していましたが、以下に引用した対談記事でも、基本自身はメインストリームにおり、サブカルではない。という立ち位置を述べています。

それは自他ともに認めるとしても、この『サブカル』の『サブ』には、『二流の』、『亜流の』という添え物チックな印象があることは否めません。


まとめ

とはいっても、ポールモーリア氏もみうらじゅん氏もそれぞれのジャンルで頂点を極めた方々。

わかりやすく市井の方に伝える

これを達成されているのですから。

ポールモーリア氏は誰が聴いても心地の良い音楽を。

そしてみうらじゅん氏はマイブーム、カスハガ、いやげもの、フィギュ和などなどの言葉で日本の面白く見逃せない部分にフォーカスしています。何より見仏記による仏像ガイドは、我々の仏像鑑賞のハードルをぐんと下げてくれた功績です。

それがゆえ、かれこれ数年いや十数年ともなりましょうか、仏像展にはみうらじゅん氏といとうせいこう氏がアンバサダーや、ガイド、グッズ、トークショーなどのコンテンツでアイコンとして定着しており、仏像の啓蒙活動が国レベルでも認められているのです。

なまじ専門家と称する方では、なかなか出来ないことが、この『誰にでもわかるように教えること』なのです。

とどのつまり、これが出来ない自称・専門家は自分自身が理解していないことを示していることになるんです。

彼らは都合悪いと専門用語などで煙に巻いたりします。しまいには「言ってもわからない」と言い出します。

そこへいくとやはり極めた人は違います。イージーでもサブでも、トップは『一流』なのです。


おしまい

最後までお読みいただきありがとうございます。 いただいたサポートは麦チョコ研究助成金として大切に使用させて戴きたいと思います。