詰め込んでみたい衝動に駆られ…
人には言えない愉しみ
そういうものがそれぞれあることでしょう。
そういった前置きからなので、進んでお話しするようなことではなく、
いささか恥ずかしいお話となりますが、記してみたいと思います。
週に一度の挑戦権
子供の予定の関係で、週に一度赴く場所があります。
そうするとその近くを出歩く僅かな時間があります。
許された行動範囲のなかに『ミスタードーナツ』があります。
そこへは『ドーナツポップ』という商品があります。
画像のように6種類の丸いひと口サイズのドーナツです。
公式サイトによると、8個、16個、24個で販売されたり、1個35円(税抜)として売られています。
例えば8個入りが250円(税抜)ですので、バラよりお得ということになりますね。
抑え難き衝動
私が立ち寄れるミスタードーナツは、ドーナツポップが8個、16個、24個用の容器があり、そこへ詰め放題が行えるようになっているのです。
最も小さな8個用の容器(Sサイズ)で価格は250円(税抜)なのです。
では9個以上詰めればお得ではないか!
と貧乏根性丸出しのような想いが湧いてきました。
初挑戦
ある時ひょんな流れで挑戦することとなりました。
容器のサイズはSサイズにしました。
子どもがポンデストロベリー、ゴールデンチョコ、ココナッツチョコが好きなので、それら3種を入れていきました。
詰めた後、ドーム状の蓋を閉めればお会計に持っていきます。
この時、10個ほど詰めていました。
それで8個入りより2個も多いではないか、と喜んでおりました。
猛者は
ネットでは、このSサイズの容器に20個ほど詰められるということを証言する猛者もおり驚きました。
上には上がいるものだと。
記録ということではないのですが、同じ金額なら多く詰めたほうが良いではないか、と思いゲーム感覚でやってみようという衝動に駆られました。
ストラテジー
情報によると、詰め方にコツがあるようです。
6種類のドーナツのなかでも比較的柔らかめな硬さのエンゼルクリームを緩衝材として用いるらしいのです。
確かに残りエンゼルクリームはその内腔が空洞となっており、そこへクリームが入っている構造なのでフレキシブルに形態を変化させることがある程度可能です。他の5種類は中もドーナツ生地ですので硬い構造です。
ということで、この硬め5種類をまず底面に並べ、その上にエンゼルクリーム、さらに上に硬め5種類と交互に入れれば良いという戦略はイメージできました。
実戦
待ちに待ったミスドへ行ける日。
意気揚々と向かいました。
陳列された6種類のドーナツポップをみると、綺麗にエンゼルクリームだけがありません。
これでは予定しているストラテジーで作業が出来ないことになります。
泣く泣く退却しました。
実戦その2
上記のように戦略通りに進まないことも運だと考え、一種の運試しとして考えることにしました。
そしてお楽しみの日。
今後こそはと高鳴る思いを押さえつつ入店すると、
ゴールデンチョコが2個転がっているだけ。
他はすっからかんという惨状でした。
他の並ぶドーナツへ心惹かれながらも心を鬼にして、踵を返しました。
なかなか難しいものです。
実戦その3
時間帯によるのでしょうか?
とはいってもほぼ決まった時間しか向かえないので、その検証は難しいです。
実行不可能な可能性を抱きつつ向かったこの日。
全種類ありました。
実行開始!
まずはゴールデン、ココナッツを底面に並べました。
その上にエンゼルクリーム。なるだけ隙間に入るように、と、さらにポンデストロベリーやゴールデン、ココナッツ、そしてエンゼル…
順調かのように見える私の傍には、トングをカチカチいわせながら待つ幼き子どもとその母親がおり、ドーナツポップ詰め放題の順番が来るのを今か今かと待ち構えているようです。
平常心を保つように思いながらも、その外圧と彼らから注がれている視線に気付きました。
がむしゃらに詰め込む姿とは映らぬよう心掛けながら、蓋を閉めるのに格闘しました。
ある程度押さえつける必要がありました。
この過程でエンゼルクリームが良い仕事をしてくれるのでしょう。
蓋を閉めた後に蓋との空間に1, 2個は入りそうだなと悔やむような気持ちもありました。
しかしそこへ詰めようとすると、蓋を閉める前に転がり落ちてくるドーナツをどのように押さえるのかという問題が出て参ります。
体面を気にしたオトナらしい振る舞いを保った詰め方ではやれるだけのことはやったのではないかと思いレジへ向かいました。
さてその結果は
上記の写真のようです。
まだ隙間が見えますね。
途中でガンガン押さえつけると違ってくるのでしょうか?
これで15個でした。
20個は難しいですね、遥か高き目標です。
今回の時点で、緩衝材の役割を担ってくれたエンゼルクリームの変形はもとより、他の5種類も変形したり、表面のトッピングが他のドーナツへ移ったりして、球状をギリギリ保った限界のようにも思えました。
おわりに
ささやかな1人の人には余りいえない愉しみでした。
戦略を立て、向かって品揃えが不十分だった時に落胆して帰る気持ちも良い思い出です。
そんな気持ちを味わえたのも大いなる収穫です。
店内の混雑度、つまりドーナツポップに行列が出来ている時のメンタルへの影響もおそらく大きなパラメータであり、この詰め放題には様々な醍醐味があります。
さらなる記録更新、ということではなく、腕試し、運試しという軽い気持ちで時折、トライしてみたいと思います。
おしまい