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ゆるキャン△の聖地 ふもとっぱらキャンプ場日記

日中の全景

2021年5月某日。                          大学時代の体育会山スキー部のOB仲間数名で、静岡県は朝霧高原にあるかの有名な「ふもとっぱらキャンプ場」に、一泊二日で行ってきました。 
2020年1月から実写ドラマもスタートした大人気マンガ「ゆるキャン△」で、ゆるキャン△聖地としても有名です。               富士山を仰ぎ見て、雄大な敷地のどこにでもサイトを選べる、最高のキャンプ場です。
富士急ハイランドのある河口湖IC(中央自動車道 河口湖線)で降りて、139号線を西に向かい、「道の駅鳴沢」を超え、71号線経由キャンプ場へ。                                河口湖ICから車で約20分程度。

基本情報:
●施設タイプ:オートキャンプ用フリーサイト。コテージ。山荘。
●施設予約時間:キャンプサイトは、当日午後4時まで。 
        宿泊施設(コテージ柏・翠山荘・毛無山荘)は、      
        前日午後5時まで。
●料金:オートキャンプサイト(一泊):中学生以上1人1,000円+    
     普通車1台2,000円。
●チェックイン: キャンプサイトは午前8時30分から午後5時まで。
        (宿泊施設のお部屋のご案内は午後3時から午後5時まで)●予約:完全予約制につき、事前予約が必要(以下のネットから)       
    「ふもとっぱらキャンプ場」
●アクセス:
・車:新東名高速道路 新富士IC下車約35分、中央自動車道 河口湖線河口湖 
   IC下車約25分)
・電車:JR新富士駅下車 富士五合目方面行きバス 朝霧グリーンパーク 
    停留場下車徒歩20分
・経営母体:株式会社ふもとっぱら
●住所:〒418-0109 静岡県富士宮市麓156
    TEL: 0544-52-2112 (受付:08:30~17:00) FAX: 0544-52-2113

道の駅からの富士山

    写真1:近くにある、道の駅「鳴沢」から一望する富士山。

キャンプ場入り口に朝8時過ぎに到着。                平日だったが、すでにいくつかの車がチェックインするために渋滞ができていました。                             チェックインのためのゲートがあり、そこで係員が登録済みの車のナンバーと乗車人数を確認して、料金を払いチェックインが終了。
ゲートの係員から、最近クマが市内に出没しており、このキャンプ場にも小動物がいるので、夜は食べ物など外に出したままにしないで、必ず車かテントの中にしまってくださいとの注意がありました。

ゲートへのアクセスにある森

    写真2: チェックインゲートまでの道から見える森が魅力的。 

その後、東京ドーム100個分の敷地といわれる広大なキャンプサイトの中を自由に走り、好みのサイトを探索します。 本日は、ゲートから一番遠く、富士山に一番近いサイト(チラシのマップのなかのP辺り)をねぐらとすることに決定しました(このPは前回仲間にクレームを受けた要注意のサイトですが・・・)。

パンフレット

      写真3: チェックインした際にもらえるチラシ。                     
    場内のロケーションと注意事項が書いてある便利なもの。

人気のあるキャンプ場なので、平日でもできるだけ早めに入場して、サイトの中でキャンプライフをゆっくり楽しむことをお勧めします。
さもないと、入場の際、大変待たされることがあると思われますし、入場後のサイト選びでも、見晴らしがよくトイレにも近いサイトは既に埋まっているという事態に遭遇してしまうと思います。
このキャンプ場の良さは、トイレが清潔でもちろん水洗で、女性でも全く違和感なく使用することができます。また、各地に給水ポイントが設けられており、水の調達には苦労しません。                  ゴミも、「燃えるゴミ」「生ごみ」「プラスティック」「ビニール」などは専用ゴミ袋(キャンプ場売店で購入可。45ℓ 100円)で入れておいて専用のごみコーナーに置いて帰ることができます。
焚火後の灰、ペットボトル、缶、ガス・燃料缶、瓶、段ボールなどはそれぞれ専用に収集ゴミ箱に入れれば無償で処理してくれます。
とにかくどのサイトからでも目の前に雄大な富士山の風景が広がり、爽快感は抜群です。 
但し、標高が830mと高いので、通常高度が100m上がるごとに0.65℃上がることを考えると、海抜ゼロ地帯と比較し、単純に約5℃ほど気温が低くなります。 昼間はそうでないですが、特に春先などは夜間冷え込みますので、厚手の服やスリーシーズン用のシュラフなどを用意しておくことを強くお勧めします。

ゲート近くのキャンプサイト

      写真4:ゲート近くのキャンプサイトは満員

さて、サイトのPは、この敷地の中で比較的すいている場所ですが、少し 設置場所を誤ると、目の前に林が立ちふさがり、その手前にテントを設営してしまいますと、林が死角となってせっかくの富士山の姿がまったく見えなくなってしまいます。
前回、11月に初めてここに来た時は、まさにその死角になる場所を選んでしまい、仲間からさんざん文句を言われてしまいました。         「これだけ広く、どこからでも富士山の眺望が楽しめるふもとっぱらで、わざわざ数少ない富士山の見えないサイトをよりによって選ぶかね??」
今回は林をうまくよけて設営することができました(笑)。

富士山に一番近いサイトエリア

  写真5:目の前には邪魔するものなく、その先には富士山がほほ笑む。

設営しながら分かったことは、ここふもとっぱらは遠くからみると芝生の ような短く刈り込んだサイトの様に見えますが、基本は短い雑草が一面に 生えている状態です。 
従って、朝露などで葉っぱが濡れており、サンダルやスニーカーなどで歩くとすぐに靴下までビショビショに濡れてしまいます。 防水性能の高い靴か長靴を念のため持っていくことをお薦めします。 
また、雑草の丈が長いので、モノを落としてしまうと捜索に時間がかかり、場合によっては紛失してしまうことがあります。今回、友人2人がスマホを落としてしまい、捜索活動に都合30分もかかってしまいました。

ふもとっぱらの全てのサイトがそうとは限らないかと思いますが、心構えとして頭にいれておいた方がいいです。

牧場風景

 写真6:テントサイトのすぐ隣の敷地で、のんびり草をはむ牛の群れ。

今回は4人でこのサイトに集合したのですが、2人は各自持参したテントを設営しそこで寝て、もう1人はキャンピングトレーラーを愛知県一宮から 引いてきてそこで寝て、もう1人はマツダのCX5の車中泊というスタイルで各自思い思いの宿泊形態をとりました。

関戸氏キャンピングトレーラーハウス

    写真7:先輩が引いてきたキャンピングトレーラー

私のテントは、昔から登山でも愛用しているモンベル社のステラリッジテントです。                              このテントの良さは、設営と撤収作業がとても簡単という点と、とにかく軽い(本体重量:1.78㎏)ので、登山などでも大変重宝します。      また、中は意外に広く、居住性も抜群のテントです。

モンベル愛用テント

      写真7:手前がモンベル社のステラリッジテント

今回、焚火がメインイベントでしたので、焚火をしても燃えないタープを 設営しました。
このタープは、tent-Mark design社から出ている、コットン主体の不燃性のタープでして、この下で2次燃焼ストーブをばんばん燃やしても全く問題なく、焚火での調理を楽しむことができました。

松本氏焚き火用タープ

   写真8:不燃性タープの下で焚火をしながら、ゆっくりくつろぐ

調理用のサイドストーブとして、MSR社のウィスパーライトというホワイトガソリンタイプのシングルバーナーを使いました。
MSRという会社は、米国の会社で、その社名は、Mountain Safety Research の頭文字をとったもので、ここのバーナーは、もともとは山岳での雪山遭難時に、雪を短時間で溶かして飲料水を作り目的で開発されたという無骨な 歴史背景があります。
着火までにガソリンを気化するためのポンピング作業や、プレヒートなど、ガスカートリッジ式に比べるとひと手間、二手間がかかりますが、とにかく丈夫な作りと実用性にこだわったところが気に入って愛用しています。 
それと、このストーブを置いたり、ちょっとした小物を載せておく簡易テーブルとして、黒色の格子状のテーブルを使っています。         簡単に折りたためますし、とても丈夫なので大変重宝しています。キャンプで使わないときは、仕事机の横にサイドテーブルとして置いて、文房具や本などの一時置き場として使っています。

MSRストーブ

         写真9:MSR社のウィスパーライト

プリムスガスバーナー

 写真10:黒色で丈夫な格子状の作りのテーブルの載せたマナスル製  
       ガスバーナー

サイトの灯りにかかせないコールマンランタン三兄弟はいつもオートキャンプでは必ず持参します。
右からガソリンタイプの「ノーススターチューブマントルランタン」、電池式「コラプシブルランタン」、ガスカートリッジ式「ルミエールランタン」です。
三者三様で、絶対的明るさをキープするなら、断然「ノーススターチューブマントルランタン」がオススメです。                 「コラプシブルランタン」は電池式なので、燃えることがありません。                   従って、テントの中で活躍します。                  ガスカートリッジ式「ルミエールランタン」は、雰囲気作りに最高で、ろうそくの炎のような火を楽しむことができます。

コールマンランタン三兄弟

写真11:左から「ルミエールランタン」、「コラプシブルランタン」、 
     「ノーススターチューブマントルランタン」

夜のランタン

   写真12:夜のキャンプサイトを照らすノーススターランタン

このランタンが点灯すると誰もが安心するぐらい、強烈な灯りでサイト一体を照らしてくれます。

夕闇迫るふもとっぱら

  写真13: 夜の宴を作る焚火の煙がもうもうとサイトに立ち込める

夕闇が迫ってくる頃、キャンプ場一面に宴の煙がもうもうと立ち込めてきます。

真夜中の富士山とふもとっぱら

  写真14:夜の富士山に見守られて寝静まるふもとっぱらのテント群

夜のとばりがおりますと、こんな感じです。とても幻想的な富士山の姿を 見ることができます。
今回は、二次燃焼ストーブで焚火を楽しみました。このストーブは普通の 焚火台と違って、炎が滞留し渦巻いて燃焼することで、火力がよりパワー アップし燃焼効率が各段によいという代物です。
いつもはスノーピークの焚火台(ST-032RS 焚火台L 3-4人用)を愛用しています。これはこれで頑丈で、薪をガンガン積載してもびくともしません。また。焼き物用の網や鉄板などの付属品が豊富でバーベキューなど調理する際に重宝しております。

二次燃焼ストーブ

     写真15:強力な炎で燃焼効率が極めて良い2次燃焼ストーブ

夜の滝部を囲んでの宴

          写真16:焚火を囲んで夜の宴会。

スウェーデントーチも生まれて初めてトライしました。

燃えるスウェーデントーチ

       写真17:木ごと燃えるスウェーデントーチ

幻想的なスウェーデントーチ

写真18:幻想的な雰囲気を醸し出すスウェーデントーチとキャンピング   
     トレーラーハウス

スウェーデントーチとは、あらかじめ切り込みを入れた丸太に直接火をつけて燃やす焚き火のことをいいます。
正式名は「スウェディッシュトーチ(Swedish torch)」とのこと。
もともとはフィンランドで昔から使われていた「かがり火」が原型です。 それがスウェーデンに伝わり、主にスウェーデンの兵士たちが野営で使っていたため、「スウェーデン(スウェディッシュ)トーチ」という名前になりました。 
要は戦時中の野営グッズだったのですね。
使っていると、なんとも野性味が溢れるキャンプサイトになるのは、そんな起源があるからでしょうか?

朝の富士山とふもとっぱら

      写真19:早朝の富士山とふもとっぱら

翌日は、さっさと撤収して、近くの道の駅「鳴沢」に隣接している「富士眺望の湯 ゆらり」で、富士山を眺めながらの露天風呂を楽しんで帰路につきました。

「富士眺望の湯 ゆらり」

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