自由で危うく、魅力的なまち、野毛
大学進学で横浜にやってくる前、イメージは夜景と赤レンガと観覧車、キラキラしていた。
それは実際に住み出した後も変わらない景色の一部であり、とても大好き。
けれども、みなとみらいからたった10分ほど歩くと辿り着く野毛、さっきまでと打って変わった雰囲気も魅力的だ。
私の中では、飲み屋街という印象が強く、日がまだ上っている時間帯からみんなが安くてうまい店を求め練り歩く。
野毛大道芸実行委員会のメンバー2人にお話を伺うと、以前はそれよりも、大道芸の街というイメージのほうがよりあったそう。
大道芸は、桜木町やみなとみらい駅の近くでよく見るけど…。それよりもアウトサイダーな、きわどい芸が繰り広げられていたそうだ。
行政が手厚く支援してくれるようなものではなく、自分たちでやる、芸人が自分で自由にできるのが野毛ならではの良さらしい。
「みなとみらいは建前で、野毛は本音の街、とも言えるかな。」
けんかやもめごとも頻発していた、と笑いながら教えていただいて、別にその光景を見たわけじゃないけど、ああなんかわかる、と、なぜかほっこりする。
いろんな人が自分の生活をしているのが前面に出てカオスで、小綺麗なほうではないけど、生きている、って感じるまち。
カオスだからこそ、よそからたまに来る私ですら受け入れてくれて、なんだか親しい気持ちにさせてくれるような。
今度野毛に行ったら、飲み屋をはしごする間に街をもうちょっとゆっくり歩いてみよう。そこを行きかう人に目を向けることがとても楽しそうだ。
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