どこで何をするのも自分次第、夢中になれるものがあれば
今日、ミュージカル映画の「インザハイツ」を見た。
そもそもミュージカルが好きで、Hamiltonのリン・マニュエル・ミランダを目当てに見に行ったんだけど、高い期待をさらに上回る大はまりの作品だった。
NYに住み必死で働く移民の人々が、夢とはなに?生き抜くことが夢?自分は本当はどうあるべきなんだ?という葛藤を抱きながら、それぞれの道を選んでいくストーリーで、話の展開的にはよくありそうな、でも今の私たち一人一人を繊細に映し出していて色あせないテーマなんじゃないかな。
私も今大学院生で、あっという間に就活の時期が来て、私って何がしたいんだろう、本当の想いは何なんだろうと考えることが多いけど、なんかこの映画を見た後に、おかれた場所で咲くすばらしさもあるなあというか、さまよいながら生きる「今」自体が大切な日々なんじゃないかと感じた。
主人公のウスナビはじめ登場人物たちが暮らすまちは私の憧れそのものだった。ウスナビは小さな商店を切り盛りしていて、街の人たちが入れ替わり立ち代わり来てはお互いの体調を気遣ったり、喧嘩したり。美容院ではみんなでゴシップで盛り上がる。消火栓の水で遊んで、停電したら花火をして・・・。街の人はどこ出身でも職業がなんでも、お互いを知っていてやあ、と声を掛け合う。ここなら一人暮らしをしても寂しくなさそう!
私はまちづくりを研究していて、まさにこういう地域を増やしていきたいなあと思っている。こんなミュージカルみたいな常にお祭り状態なんて言わないけど、IT企業のサラリーマンも、一人暮らしのおばあちゃんも、この街ではいろんな人がすれ違い交わり、自分以外の人生を見ることができる。そんな地域。
というか、だれしも夢中になれるもの、好きだ!と言えるものが見つかる社会を目指してる。私はミュージカルを見るとどうしようもなく胸が高鳴って、やる気がみなぎって、光がさす気持ちになる。
自分が夢中になれるものって、見つけるのも難しいし、てか無理やりみつけなきゃダメなの?って感じだし、それとずっと一緒に生きていけるとは限らないけど、せめてワクワクの種を、「好き」の気持ちと出会う瞬間を、日常の中にばらまいていきたいと思う。
だから、いろんな人と出会って、知らない光景を目にして、小さな発見や喜びがある、それを街というくくりの中で叶えていきたい。
SNSが普及して誰もが「個性」を出すようになって、井の中の蛙効果が増大してるような気がする。でもそれは一部の人のその人の例であって、ひとりひとり生きていく世界は違うんだ。
今、好きと思うこと。ワクワクを感じること。その小さな感情を大事にしていこう。
かなり感銘を受けたので、感情の備忘録として、散文してる気がするけど。
リン・マニュエル・ミランダっぽさが出ててよかった。ハミルトンを連想させるシーンがたくさんあって楽しかった!
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