世紀の大怪盗
写真を撮ることは「盗む」ことだと思ってます。
写真を撮る時、それはもうすでに建っている建物のデザインや建っていなくても、建設中であったり、自然によって長い年月をかけてできた雄大な風景であったりと、撮るものはそれぞれですが、当然ですが、どれも私が創ったものではないです。
写真を表に出すときは、あたかも自分の才能のようだと言うような顔をしていますが、実際はもうすでにこの世に存在しているものをカメラに収めることが写真を撮るということだと思っています。だからこそ被写体となったものには感謝しています。
でもそうやって「すでに存在しているモノを【とる】」ことによって写真を見てくれた人、例えばあなたの心に何かを生んでいるような気もしていて、そうだとしたらちょっと誇らしい気持ちです。