虹がきれいな夢を見た話(2025/1/19)
そこは、いつも生活する世界から少し離れたところ。
寝ている間にだけ行ける場所。
私は、ここは夢の世界だな~と思いながら、現実では見ないような姿の生き物と一緒に歩いていた。
この子、現実では姿は見えないけど、いつもそばにいる気がする。
あと、いつも宙に浮いているから、小柄な生き物なのに、常に目線が同じ高さなんだ。
ふと空を見上げた。
すると、カラフルできれいな虹が空にかかっている。
「虹! すごくはっきり見えるね~!」
そんな風に興奮しながら見ていると、その虹が、とたんに質感を帯びる。ところてんのように、四角で細長いものが、一色ずつ、それが何本も並んだようになっていく。
ゼリーみたい!
今なら虹に触れそうな気がする!!
夢の世界ってわかってるのに、本物の虹に触れるかもってわくわくしながら虹に向かった。
不思議な生き物と一緒に、虹のところまで空を飛んで行く。
夢の世界だから空も飛べるんだ。
そして、虹へたどり着いて、虹にあと少しで触れそう、その瞬間に、質感のあった虹が元の虹に戻ろうとして、向こうの方へ流れ出す。
それはカラフルな光の川のようだった。
その虹に少し触れようとしたとき、虹の勢いで私も一緒に流れる。
すごい! 私、今、虹に乗ってる!!
虹の中は少し弾力があるようなふわふわ感があって、でも全然冷たくもなんともなく、ただ光が流れているだけ。不思議な感覚だった。
でも虹と一緒に流れたのはわずかな時間だった。
不思議な生き物が、私の手を引いて虹から引っ張り出す。
「だめだよ、虹に流されたら死んじゃうよ!」
「え、そうなの?」
この子が言うんだから本当だろうな、と私は楽しかった思い出とともに地上へ戻る。
その後も空を見上げると、同じようにたくさんの虹ができ、そしてほとんどの虹は質感を帯び、やがて勢いを増しながら流れていき、元の虹に戻っていく。
それはそれは青い空がとてもカラフルに彩られていて、なんと表現していいのかわからないすごい光景だった……。
「………」
ふと、私は目が覚める。
さっきのすごい夢だったなぁ…、虹すごかったなぁ…。
あれ? あの生き物、私をあの世に連れていくために来てるんじゃなかったっけ? 死神みたいな。かわいいけど。
姿が見えないあの子に向かって、ふと疑問が湧く。
あのまま虹に流されて行く方が、あの子にとって都合がよかったんじゃなかろうか。
――君が見る景色をもう少し見るのも楽しそうだ
そんな声が聞こえた気がした。
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あとがき。
夢の世界って、細かいところが不明なこと多いよね…。
Aという出来事、Bという出来事、話はつながっているのに、どうしてそうなったのかが覚えてないというか、思い出せないというか、最初から夢の中でも語られないというか。気づいたらBが起こってた、みたいな。
そんなこんなで、細かい部分は想像でつなげたりしたけど、ものすごい量のカラフルな虹を見たのはすごかった。ところてんみたいなのとか初めて見たww
ということで、夢の中のさらに夢の世界の出来事でした。
いいことあるといいな~☆