情シスとして、システム導入を成功させるポイントを考えてみる
人ありきのDX推進はうまくいかない
最近、DXもテンプレート化されてきている気がするんですけど、他社がやっていることをそのまま持ってくるとか、いわゆるデジタル人材を採用してその人に全部やってもらおうとか、そんなやり方で考える人が多い気がしています。
こういうパターンのDXって大体つぶれる気がします。
で、呼んできた人もいなくなったりしてね。
ジ・エンド。
ツールありきのシステム刷新もうまくいかない
そして次に「ツールありき」でシステム刷新を考えるとうまくいかないと思います。しかもこういったツールって一千万級で費用かかったりしますからね。
もったいないぞ。
ちなみに、入社してしばらくしたとき、とある機器導入に携わったことがあるのですが、その経緯というのが、こんな顛末でして(´;ω;`)
「マニュアルの翻訳をして独自の言語を読み解く」になるとは思わなかったよ。
なんとかマニュアルは最低限のところを読み解いて、操作ができるようになったのですが、性能がすごすぎてぶっちゃけ持て余し、最終的にはもっとスリムな機器にリプレイスと相成りました。
ボトムアップで進めたGsuite導入
逆に「業務を変えるんだぞ」というコンセプトから入ったのがGsuiteでした。これは、知ってみたらむちゃくちゃ便利になりました。
Google Spreadsheetもそうですが、Google Meetもこちらで招待すれば先方がGsuiteアカウント持ってなくても使えますし、Google Formsなんかは、あっという間にアンケートフォームが作成できちゃう。
便利なツールとして使い方を知っちゃえば、どんどん業務が楽になります。
あとは、革新的だったのは「リアルタイムな共同編集」ですね。議事録とか、その場でオンラインで共同編集して仕上げるのが普通になっちゃった。
SpreadSheetやGoogleDocも使ってみるともはやWordともそん色なく、オンラインで全員でドキュメント更新するのも慣れてしまったので、wordとかExcelの「共同編集」的な世界にはもはや戻れない気がします。
そして、またGoogle Slidesがめちゃめちゃ便利。パワポの凝ったデザインで考えるとアレですが、この世界でテンプレートに沿ってつくると一瞬でスライドできちゃう。
あとは、業務を頑として変えなかった人もいて、そういった人は「不便になった」とかやってますけれど、まあそれはしょうがないかなと。
ツール導入時は、推進機関としての情シスの役割を自覚する
最終的にここだと思うんですけど、やっぱり何かを導入するなら「コンセプト」が大事だと思うのです。
コンセプトをもって、それが解決できないツール導入では意味がなく、そこをしっかりマネジメント層が腹落ちするまで食い下がるということだと思います。
あとは、情シスが推進役としての意識をなくさないこと。
意外にDXって情シス自身が抵抗勢力になりがちだったりもしますからねえ。。。
つらつら書きましたが、Gsuiteは定着したものの業務フローにはまだまだ古いところもあるし、古いofficeからも脱却できていないし、まだまだ改善ポイントはあると思っています。
しかし、システムの発注や導入を成功させるためには、何をすべきかをちゃんと知っておいた方がよいと思います。
意外に適当にやっている会社、あるあるだと思う。
あとは「システム思考」でモノを考えるということですね。これができてしまうと、ツールは何でも、割となんでもできる気がします。
おしまい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?