まだあかちゃん、もうおねえちゃん
(ブログ「今日手に入れたもの」より移転)
2006年3月6日
こどもには「お気に入りのもの」があったりするのが普通である。
よだれと汗の染み付いたタオルケットがないと眠れない、とか
これまたよごれまくったくまの人形だったり、
うちの弟はおしっこのにおいのついたおんぶ紐だったとか。
うちのぴょんこには、それがない。
そのかわり、
「ママのおてて」
が必要である。
親指をいまだに吸っているけれど、
それと同時に、母の袖口に手を入れて、ひじのあたりをかりかりひっかくと
どうやら落ち着くらしい。
とにかく、眠いとき、甘えたいとき、
ほっこりしたいとき、
いつも「ママのおてて」が必要。
おかげでわたしのひじの内側は引っかき傷だらけ。
結構痛いのである。
思い起こせば、新生児のときから、
ぴょんこちゃんは引っかいていた。
おっぱいを飲むとき、反対側のおっぱいをさわったりするのは
よく聞く話だけど、
うちの娘はわたしのおなかの贅肉を引っかいていた(おーい)。
さて、
最近ぴょんこは「まだ赤ちゃんなの」というようになった。
赤ちゃん帰りは兄弟がうまれた子供がすることかとおもいきや、
どうやらあかちゃんでいたい年齢らしい。
「まだ赤ちゃん」を言い訳に、指を吸って
母のおててをかきかきしている。
逆に言えば、そういうしぐさはもう終わりにしないといけないと
わかってきたということなのかな?
我が家は毎日職場とその近くの保育園まで
家族で一台の車で通勤している。
わたしとぴょんこは車の後部座席で
その間、ぴょんこは母の手をかきかき。
でもさすがに痛いので、
「ぴょんこちゃん、ママおてて、痛いのよ。
ねえ、もうやめない?」
と言ってみた。
ぴょんこはだまっておててかきかき、
指をすっていたが、
しばらくして
「もうおねえちゃん」
といって引っかくのをやめたのだ!
おおお!!
指吸いもやめている。
「ぴょんこちゃん、ママが痛いからやめてくれたの?」というと
うなづいていた。
すごい!
親ばかながらにすごい!っと
ちょっと感動した。
でもその夕方、
またおててかきかきしていたけどね。
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