韓国への道(1)
韓国へ行くのは13年ぶりか15年ぶりか。久しく行っていない。超保守の尹錫悦大統領の逮捕、起訴をもって北朝鮮渡航歴、朝鮮総連機関紙朝鮮新報への執筆経験は不問と判断した。
今日は準備を進めた。妻からはこれを機に衣替えをしたいので、パンツとシャツを持って行って捨ててきて欲しいというのだ。荷造りを終えたところ。
私淑する向田邦子さんのエッセイにもあった。旅も達人となると、出国した時よりも帰国した時の荷物の方が少ないという。
行きたいところ、会いたい人のリストアップを終えた。金浦空港で降りるのでそのままDMZ近くのスターバックスに行く.애기봉평화생태공원(愛妓峰平和エコパーク)。ここで北朝鮮を見ながらコーヒーを飲む。
翌日は旧正月。この日にソウルを走破する。大学路で演劇を見る。interparkをスマホにお気に入りに入れた。一公演50000wってなぁ…。高くなり過ぎでしょ。
母校の梨花女子大学を見て、汝矣島と光化門でデモをやっていれば見る。やっててほしいなぁ。ここで「尹錫悦弾劾」という掲示物を見つければゲットする。
次の日は天安。25年ぶりに友人に会う。警官夫妻。旦那さんがジンバブエに出張。奥さんは今も婦警。
留学直後に電話局を探していた時に婦警さんと出会い、恋人同士だったふたりが結婚して結婚式にも出た。まだ携帯電話も普及せず、SNSもなかったころ。エアポケットのように人間関係は繋がらず切れた。
それが何とか繋がり今。息子がふたりいるという。
翌日は光州。ハン・ガン氏の「少年が来る」の舞台。民主化の聖地ともいわれる光州を歩く。
光州からソウルに戻り国立図書館へ。「北韓資料センター」で北朝鮮関連の資料をじっくり見て、脱北者が経営している冷麺店「설눈」が近くにあるので食べてくる。
そして翌日は友人と話す。
机上のプランだけでもこれだけ。まだ連絡待ちの友人がいる。一週間でも足りない15年ぶりの韓国。
やっぱり北朝鮮の香りが増している…。
なぜ旅に出るのかというと、会いたい人と会っておかねばと思うのだ。年始に会社の同僚が急死した。「インフルエンザに罹った」と電話してきたので「今週はしっかり休んで、来週元気に出社してくださいね」と答えたら翌日に急死。60代後半なのだが、本当にあっという間だった。
25年ぶりの友人始め、会いたい人に会っておかねば。突き動かされるように予定を入れた。そういう年齢なんだよね。
そしてマンツーマンレッスンとオンラインレッスンとDuolingoで鍛えた韓国語の能力も試してきたい。かなり声がしっかり聞こえるようになったんだよね。
極寒のソウルに久しぶりにぼくは降り立つ。