4/29 ニコニコ超会議

幕張メッセで開催された『ニコニコ超会議』に行ってまいりました。

ニコニコ超会議とは、動画投稿サイト『ニコニコ動画』のお祭りで、今や、いち動画サイトのイベントの枠から、コミケに次ぐ、サブカルチャーの祭典として知られています。
『歌ってみた』『踊ってみた』『演奏してみた』といった、ニコニコ動画の人気カテゴリのほか、様々なブースがあり楽しむことができます。
毎年、4月末に開催されており、今年は4/29・30の2日間開催だったのですが、今年、私は、金銭的労力的、また、参加したいイベントの都合上、29日の一日だけ開催でした。

当日私は大寝坊してしまい(しかも、目は覚ましていたものの二度寝三度寝を繰り返し)、目を覚ました後も疲労感が残り、行くかどうか迷ったところ、午後から参加することに(早朝入場パスを買っていたところもったいなかったが)

珍しく雨模様(史上初?)誘導スタッフの方々の苦労をしのびながら会場入り。毎年、私の目当ては『踊ってみた』すなわち、ダンスカテゴリのブースなのだが、お目当てのイベントの時間まで少々時間があるのでぶらぶらと。

『踊ってみた』ブースのそばに、『配信者』ブースなるものがあり、どの配信アプリでも参加可能ということで、私も、TikTokで配信開始。騒音と手ブレでどれくらい効果があったかわからないが(次回参加時は、自撮り棒とイヤホンマイク必須だな)ほかの配信者に声掛けさせることも(言い忘れてたが、普段の『あの』ステージ衣装での参加でした)

目当てのイベントは、『踊ってみた』ブースの、『ノンストップ・踊ってみたメドレー』! このコーナーでは、『踊ってみた』の人気曲がメドレーで流れ、クラブよろしくみんなで楽しく踊るというもの。また、ステージも解放されており、自信のある方はステージに上がって踊ってもいいというもの(今年は、密を避けるため人数制限あり)私も、1曲だけステージで踊ってきました(しばらく踊ってなかったので、振りを完全に忘れてしもた……)
終了時に、近くにいた女の子グループに名刺を渡して、「現在主に、TikTokで活動してます!」とあいさつしたら、「見たことあります!」と返される一幕も。

メドレーイベント終了した段階で、いい時間になってたので帰宅。帰りは土砂降りで、傘も壊れてずぶぬれになってしもた……まあ、家に帰るまでがニコニコ超会議。

イベント総括

ニコニコ動画自体、既にオワコン(終わったコンテンツ)だと思っていたら、まだまだ人気があり、また、ユーザー層が入れ替わって、若年層が多かったかな、という印象。冒頭に述べたとおり、いち動画サイトのイベントというより、サブカルイベントとして、重要な位置づけとなっている。

ただ、コロナ前に比べれば、だいぶ縮小して運営していた印象。まあ、以前が、風呂敷を広げすぎて、ニコニコ動画と関係ないようなコンテンツ、特に、企業主導のコンテンツが多すぎたこともあって、今回くらいの規模が、適正なのではないかというのが私見。

課題点

ニコニコ超会議に限らず、イベント事には、様々な層の参加者がおり、どの層にどのようなアプローチをするか、という課題がある。とくに、大きなイベントであればあるほど。

まず、ニコニコ超会議の母体であるニコニコ動画の場合、動画を観る側と、実際に動画をアップしている側という、二通りの参加の仕方がある。動画アップの側には、ヒエラルキー上位に位置する人気動画作家(中には、メジャーデビューする人も少なくない)と、一般の動画作家に分けられる。観る側も、人気動画作家の動画が好きな人もいれば、一般の動画作家を観るのが好きな人もいる。一般動画作家の中で、ある程度上位に位置する中堅動画作家には一定のファン層を持っている人も多く、そういった人たちを中心に、リアルのライブイベントに出演することも多い(私が運営していたライブも、『歌ってみた』『踊ってみた』『演奏してみた』の人たちを、まんべんなく取り入れることを目標としていた)。
その中で、特に問題になってくるのが、中堅動画作家の人たち。私の専門である『踊ってみた』の中における、『中堅踊り手』の人たち。正直ややもすると、人気トップクラスの人たちを『観るだけ』のイベントになってしまい、自分も積極参加したいと考えている中堅の人たちを置き去りにしてしまう、という問題点が発生する。
もちろん、その問題に関しては運営側も対策を立てており、動画オーディションに合格すればステージ出演できるという仕組みを、ここ数年で取り入れるようにしている。あとは、システム運用面により、どれだけ満足度をアップできるか。

次に、こちらのほうが深刻なのだが、
年齢層・活動歴の件。

ニコニコ動画自体、約15年くらい続いている動画コンテンツであり、その間、参加者もだいぶ入れ替わっている。動画草創期に赤ちゃんだった子が、今では高校生になってるくらい。正直、動画サイトとしては落ち目なのかと思っていたら、意外や意外、若年層の参加者もかなりいるほど。『歌ってみた』『踊ってみた』のもととなることが多いヴォーカロイド曲も、新曲が続々出ている模様。その一方、以前より知られている、『ニコニコ動画定番曲』というのも、多く存在する。
私が参加した『ノンストップ・踊ってみたメドレー』において、最近流行した曲が多く、一部の古参参加者が不満そうにしていた模様。
私の意見としては、若年層のファンのためには、最近の曲を入れることが不可欠と考える。時代は変わっていくのだから、若年層の成長を見守るのが先輩としての使命かと思われる(もっと厳しい言い方をすれば、『老害引っ込め』年寄りがガタガタ抜かすなつーの!過去の人気曲も、なかったわけじゃないしな。ここで不平不満を抜かすのはお門違いだっつーの!)

総評

滞在したのが短期間だったこと、天候や体調のこともあるが、やはり私、年のせいもあり、多くの企画を回り切れず、一部だけにとどめざるを得なかった(よく考えたら、前回参加時はアラフォーだったのに、いまやアラフィフだもんな)イベントとしては、大満足まではいかないまでも、まあまあ満足。参加者の中でも、だいぶ年長者のほうかと思われるが、若手たちの成長を温かく見守るおじいさんの心境でございます。

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