全国転勤あるある~入社一年生編~
こんにちは。
ぴょんは仕事が休暇週に入ったので、実家でゆっくりしています。
滋賀県から東京への異動経験を経て、入社一年が経つところで、ぴょんは、やっぱり地元で暮らすほうが幸せだなぁと気付きました。
今回の帰省で、やっぱり精神的な安定が全然違うな。と思ったからです。
友達にすぐ会えるし、家族と話せるし。見慣れた風景で、地元にいろんなものを還していきたい。
「海外で仕事したい=全国転勤の総合職」
で仕事を選んでしまい、
じゃあ足元1~2年の毎日の生活がどうなるのか、を考えていなかった…
この反省を込めて、特に、まだ戻れるチャンスがある就活生に、全国転勤のリアルを届けたい!!!
(一般に言われる総合職や、異動がある職種を選んだ大学4年生にも、ぜひ読んでほしい。)
そして、新卒採用の人事の方、出身地が勤務地と遠い新人を抱える上司ポジションの方、ささいなストレスが退職につながりかねない現代の若者を理解したい人にも、届けます。
その前に、あらためて、ぴょんのプロフィールをご紹介します。
☆今、25歳。95年生まれ女子。某企業の会社員。
☆2014年大学入学 19歳 特に浪人などせず、高校生の時に受験勉強して、一般入試で合格した大学に進学。
☆2017年3月~2018年3月 22歳。大学4年の年を休学して、アメリカに留学。ここで日本の企業から内定をもらう。
☆2018年4月~ 帰国して大学4年生(実質大学5年目)。
☆2019年3月 大学卒業
☆入社までの間、アルバイトで貯金&フランス一周旅行(スイス&イタリア込み約2ヶ月間の旅!♡)
☆2019年9月 24歳。新卒で留学中に内定もらっていた会社に入社。滋賀県に配属。
ひええ!大学入学から新卒入社まで5年半!
ぴょんはこの間にも旅行が好きで海外に行っていて、8カ国くらいの国際経験、通算一年半くらいは海外にいてます。アメリカにいたときは、現地の化粧品スタートアップのインターン生として、日本進出支援をしていたり、とても楽しい経験を積んでいました。なので、今の海外に行けない状況本当にストレス!国内制覇するしかないよね!
というわけで、まずは!
大変だったこと4選!
1.美容院がない
美容院がない、と書きましたが、いえ、美容院はあるんです。
ただ、
「行きつけの」
美容院はみつからないことが多いです。
ぴょんはどこがいい美容院なのかわからなくて、ホットペッパーで調べた美容院に一通り行きましたが、田舎の美容院は、正直、やっぱり、カットの技術が自分の求めるものと合ってなかったり、イメージしているスタイルが伝わりにくかったりして、難しいのです。あ~これだから田舎は!と思ってしまいましたが、こういう美容院は、地元の人のつながりで経営が成り立っているんだなぁと気付かされた経験でもあります。
しかし!これは結構リアルに問題です。社会人ともなれば、きちんとした身だしなみで仕事に臨まないといけないし、お風呂のときのストレスにもつながります。結局は、帰省の時に行きつけの美容院でリセットして、普段はその場しのぎで期待せず美容院に行く、という感じの生活になります。若い人で、地方に配属になった人は、それなりに覚悟したほうがいいかもしれません(笑)若い美容師なんていません。シースルーなんて通じません(笑)
2.病院もない
美容院の話と同じようなことですが、なんと、知らない土地に来てしまうと、意外と困るのが病院なんです。ぴょんは着任当初、水が合わなかったのか、ひどい肌荒れを起こしてしまいました。全身にじんましんが出てしまい、なにもしてないのに、肌が常にチクチク刺されているような感覚がして、全然仕事に集中できなかったのです。微熱も続き、非常につらい思いをしました。
しかし、ネットで皮膚科を調べても、なかなか評判がわからないものです。地元のひとに聞いても、アクセスが悪かったり、遠いなど、知らない土地でのひとりぐらしはなかなかストレスです。体が強いひとはまだいいですが、持病があったり、定期的に病院にかかっているかたは、事情を話して多めに薬をもらっておく、などの対処が必要かもしれません。
あぁ。あるかもな。て、こういうの、長引いたりするんですよ。慣れない職場環境、ご飯作る体力もなくて、甘えられる人もいなくて。みたいな。これが最初の1ヶ月です。
3.結婚出産独立など、長期的な目標を立てにくい
異動があると、あと半年で引っ越しだからなぁ~などと考えるので、生活もその場しのぎだし、自分の居場所が定まらないので、誰かとお付き合いしたり、将来はどんな土地で暮らしたいか、などが考えにくくなり、会社・仕事ありきの生活になっていきます。すべてが仮暮らし。そうなると、自分がのめりこんだ仕事ならまだしも、会社にコントロールされる人生なのか?という疑問も浮かぶし、そもそも結婚できん!みたいな感じになっていきます。だんだん、地元に帰ってまずは定着する土地を決めないとな、という思考に陥ります。これが4か月経過くらい。
単身赴任のパパも世の中にはたくさんいますが、家族と一緒にいれない寂しさになれちゃった、とかありえないと思います。怒り。(笑)
だからストレスまみれのおっさんしか世の中にうまれないのです。
仕事できなくてもいいから(能力的に)、幸せそうなひとがもっとたくさんいたら、もっといい国になるのに。こういう世の中の縮図みたいなものを感じたときに、失望したりします。この間まで海外旅行でわいわい楽しんでいた人間が、日本の田舎に飛ばされて、がっくり。日本も、土地的にも広かったということと、知らない社会の現実もまだまだ奥が深いと気付く。ここで、いい上司に恵まれて、飲みにつれて行ってもらえて、なんて夢をみたいものですが、現実は繁忙期の残業で体力の回復が優先になってしまったり。ひとりで田舎で格闘してどうするんだ…?そしてこの部下の葛藤に気づけない上司。見えてても助けられる力のない平社員.…。
4.自分の居場所がわからなくなる
結果、全国転勤を繰り返していると、あれ、私の居場所ってどこだっけ、と心理的に不安に陥る人もいるかもしれません。ぴょんみたいに寂しがり屋だと、地方で仕事がうまくいきはじめても、仕事でうまくいってもしょうがない、と思ってしまう変なプライドに加え、実家に帰って家族と喧嘩してしまったりすると、え、ぴょんが精神的に買える場所はどこなの。と。
パートナー欲しいけど、自分の居場所が転々としているので、精神的な居場所も、物質的な居場所も、なんだか確立しにくいのです。
趣味を作る、運動する、など、セルフコントロール力が必要です。やっぱり、一人を楽しめる人にしか向いていない。
5.プライベート=自分の成長幅
また、ぴょんはこの半年を通して、プライベート=自分の成長幅と考えることもできるなぁとも思いました。それは、学びの環境が、都会と田舎では全然ちがうからです。仕事とか、社会人としての素養を磨く、という面では、本屋の充実度にはじまり、社外に新しい人脈を築ける場所があるかどうか、(メンターとか、年が近い仲間、友達、人生の先輩的な人に出会える場があるかどうか)直接的なふれあい自体は、やっぱり都会が一番です。今時オンラインである程度の知識はインプットできても、人との会話や、自分の目でみて触れて、というリアルな体験からの学びはもっと欲しいと感じました。家族ができたら、田舎でゆっくりのびのび暮らす、もありですが、独身の時間の過ごし方としては、どうなのか、と考えます。暮らし方、住む土地は、やっぱりライフステージに合わせて変えていけることが理想なのかもなぁと気付きました。住んでみないとわからないのが、難しいところではありますが。
つづいて、
良かったこと3選!
1.日本全国旅行できる
旅行的な意味で、例えば、京都まで電車で1時間ちょっと、大阪までは2時間、岐阜までも1時間、近隣の都道府県に行くことができ、知らない間に小旅行ができることがわかりました。旅行好きの方には、めちゃくちゃおすすめです。特に、ぴょんは休みの日は京都で過ごすことが多くて、秋は京都の保津川くだりに行きました。2時間くらいかけて川をゆっくりくだっていくのですが、舵を切るおっちゃんの会話が非常に面白くて、帰りは嵐山周辺を散策して、など、東京にいては考えられない休日を過ごせます。しかも、通常の旅行だといけないニッチな場所にも行けます。紅葉シーズンとか、ひたすら紅葉スポットに行くことができるわけです。カメラ好きにはたまりません(笑)
他にも、ぴょんは登山が好きなので、滋賀の百名山、伊吹山にも登りました。百名山のために日本全国駆け回る、とまではなかなかできないので、こういうチャンスをいかに活用するか、が全国転勤の楽しみなのかもしれません。
2.不自由さに慣れる
滋賀県に配属になって感じたことといえば、、、まぁなんと、、、
なにもない!
東京の大学に通い、毎日新宿や池袋を通過していたぴょんは、買い物の不自由さや、本屋ひとつとっても品揃えの少なさにめちゃくちゃ苦しみました。車も持っていなかったので、基本自転車移動。食料品を買うのでやっとです。遊びに行く場所もあまりなく、24歳独身彼氏無しが、この生活していて大丈夫だろうか、と悩みました。ある程度活気のある街があれば、会社の外での学びも増え、地方暮らしを楽しめたかもしれません。後半徐々に慣れてきて、ネットで注文して妥協する、とか、地元の人に地元ならではのお店に連れて行ってもらうことができ、異動の時にたくさんプレゼントをもらうまでになり、ある意味、異文化適応能力がついたように感じます(笑)
留学経験者のぴょんは、国内なのに留学しているような気分になった半年でした(笑)自分で希望勤務先を出せるひとは、積極的にそういった制度を活用した方がいいです。ぴょんみたいに、海外で暮らしたいから全国転勤のポジション!って選んでしまうと、目の前の一日一日が地味になってしまいます。
3.それなりに補助される
今回のコロナ禍において、友達や家族から、「いいな、大企業は~!」「お給料変わってないでしょ??」と、言われることが多く、大企業戦士は待遇面でも雇用面でも守られている、と感じることが多かったです。通常時は、例えば社宅補助がついて引っ越し代をもってもらえて、お給料がきちんと上がっていって、ボーナスが入るというパッケージが、総合職ならではかもしれません。ここまでしないと、そりゃ、誰も働きたがらないポジションではあるかもしれませんが、経済的には優遇される面は正直あります。ここで貯めたお金をいかに自分の次のステージに活かすか。でもありますね。
感じたこと。
最近は、この状況にあり、友達の会社が週3回はリモートでの勤務を進める、など、出社しない方向での勤務形態を推進しているのを聞くと、結局、現場の仕事にしか全国転勤という職種は残らないんだろうなぁと思います。サービス業とか。ぴょんは出勤や現場での勤務に疲れてしまったので、働き方に自由さがある仕事は本当にうらやましいし、そこに甘んじずアウトプットを出せる人間になれるように、次の転職活動をしていかないといけないと感じています。
あとは、仲のいい後輩に、働くって、どういうことか、どこまで深く考えて就職活動したのか、聞いています。ここで逃げてしまって、すぐ退職して転職活動するエネルギーや手続きの大変さや、社会の厳しさがわからず、若気の至りに任せた選択をするのは、ちょっと計画性に乏しいと思うからです。社会人になるって、世の中の見え方が変わったり、自分が大切にしたいことが明確になってきたりして、留学経験と同じくらい、また別の自分になるようなことです。
ぴょんは、判断ができなくて、どんどん入社書類が来てしまって、もう戻れない、入ってみてやるしかない、やっぱり違う、無理だ、と思って失敗した経験があるから、救える人がいるなら、救いたいなぁと思います。
特に、社会人一年生として、大学4年生を救いたいです!私の後輩たちは、みんなちゃんと判断できてるだろうな!?
とるべきリスクがなにかをわかったうえで本当に就職活動しているのか。
今年留学する予定だった後輩はみんな渡航できなくなって、いきなり就職活動の渦中に飛び込む、なんてことになっているので、心配でたまらないですね。
というわけで、ぴょんが感じた全国転勤あるあるは、以上でした。
どうか、学生たちが、幸ある就職活動ができますように。