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出産記録②(2/5から誕生まで)

2/5


3:00

5回目内診、子宮口10センチ MAX開口!


溜まってる便を出したら楽になるよと言われ浣腸を勧められる。
迷うことなく、させていただきました(生理痛も出したら治るタイプ)。


それから数時間、めちゃくちゃ楽になったので恥を捨てて本当によかったなと心から思う。
オススメです、浣腸。

子宮口MAXなのに分娩室からまた自力で歩いて個室に戻される。
怒りを感じながらヒィヒィ過ごす。ひたすら眠い、ソファに座ったまま寝落ちして壁に頭ぶつけて起きたりした。ほぼ意識なし。時間が長く感じる。

痛くなったら立ちあがって点滴の棒にすがるように掴まってる姿勢が一番楽だった。


6:30

6回目内診、子宮口MAX。


ここで、”破水スタートだと感染症リスクが高くなるため、24時間内で出来れば産ませたい”と先生から促進剤の打診あり。

打たないか、すぐに打つか、ギリギリ24時間前まで耐えて打つかの3択…。


私的にはもう長引く苦しみから解放されたくてすぐ打って欲しかったけど、第三者の確認が必要だから電話して同意を得てねと言われる。


そして個室にまた戻される。痛みに耐えながら歩く。部屋までのたった5m程の距離が果てしなく感じる。必死で歩む。



6:59

夫に電話し、促進剤打ってもいいか同意を得る。すぐにオキシトシン投与の方向で話をする。子宮収縮を促し、お産を進めさせる。

再び分娩室に戻り、促進剤投与。投与量やスピードを30分おきに調節してもらいながら来る陣痛に耐える。


正直、促進剤打ってもそんなに変化がわからなかった。だけど、この頃になると次の陣痛がいつくるかわかるようになる。恐怖。

仰向けの体勢で分娩室に飾ってあるピカソみたいな変な絵を睨みつつ耐える。
24時間以内で産みたい。でもそれ超えちゃったら帝王切開になるのかな?
それならいっそのこと腹切る覚悟はあるのではやく切って楽にさせてくれ…というお気持ち。




耐えに耐えてたら11:30過ぎに。え?破水してから24時間経つやん?!もう産まなきゃ感染症リスクあるんじゃないの?!?!院長先生のお出ましまだ?!?!



…と思ってたら12:00近くにやっと登場。「お産上手に出来てるね〜」って言われたけど、たぶん下手だし全然進んでる感じないよ?!と思う。



あと、「このタイミングで言うのはなんだけど、お肌綺麗ね!」言われ、愛想笑いと悲痛な声でお礼を言う。




4日のうちに産めず、破水から24時間内に産めず。当初チラッと言われていた帝王切開にもならず…。いつまで耐えればいいのか、いつになったら産まれてくるのかわからないのがしんどい。辛い。


セミファーラー位、膝曲げた状態で分娩室に飾ってあるピカソみたいな変な絵をただひたすら睨みつけながら呼吸をする。



血液検査2回目、やや熱もあり白血球も増えてきてたので抗生剤点滴投与。

ケトン体検査のため尿検査しにここでまた個室へ移動!殺す気かな?!?!


しばし個室で休憩(?)し、再びそろりそろりと分娩室に戻ったタイミングで

「さっきの姿勢よりあぐらに座れば赤ちゃん下に降りて陣痛も進むかも!」

と助産師さんに言われ体勢を変える。



(しかし、これが間違った選択だったと思う。)




促進剤のおかげかどんどん間隔の短い陣痛がやってくる。つまり、相当な痛みが襲ってくる。息を吸う!吐く!吸う!吐く!意識しないと耐えられない。
でも体勢変えてあぐらにした結果、さっきより楽になってきた!



……って、あれ?楽になりすぎて陣痛遠のいてきてない???もっと頻繁に陣痛こないと産まれないのでは…???と初産ながら思う。



体力的にもう長引かせたくない。「次は横向いてみようか…」と言われ、左を下にして横向きに。急に痛みがえげつなくなる。


絶対さっきのあぐらは間違ってたでしょ…最初っから横向きだったらもっと早くお産が進んだのでは?!と自分でもわかるくらい強い陣痛が来る来る来る。もう何か股から出てきているような感覚。明らかに違う痛み。ヒィ。




「痛いーーーー!!!!!!」と叫んでるうちは余裕だったなと今となっては思える。

言葉が出ない。ヒトの声が出ない。必死な叫び声になると、やっと助産師さんが出てきて尻を押さえ腰をさすり呼吸を整えてくれたりする。



でも基本は分娩室に1人(と腹の中に1人)ぽっち。


長い時間かけてるから放置されてたのかもしれないな…Chu! 長引いてご・め・ん♡状態。



そろそろ産んでもいい頃になったのか、仰向けになり股を広げられ分娩体勢に。(もう動くのもやっと、されるがまま)



呼吸が難しくなる。がんばる。何度も「まだ?」「もう無理!」と看護師さんに訴えかけるも天使の微笑み。喋れてるうちは産まれないと思ってたんだろうな。

頭がはまって戻らなくなるまでが長かった。



しばらくして助産師さんと看護師さんに「促進剤打っててこんな感じか〜、どうする?院長先生呼ぶ?」って雰囲気を出される。時間も時間だし…と。


そんなこんなで再び先生登場。

「頑張ってますね〜!(ニコニコ)」



あぁ、先生きたからもう取り上げてくれるんだと安心したのも束の間、助産師さんに「いきみ方の説明した?」と問う先生。




…え?今からがいきむ感じ???
今までの深呼吸、何??????

分娩台の手すりを押すように握りしめて、深呼吸して息を吐くときに力をいれて反らないようにと習う。もっと早く教えて欲しかった。


いきむ時は臍を見るようにしてサンシャイン池崎になるといいとネットで見たけどそんな余裕ない。ピカチュウが10万ボルト出すときのような雄叫びしか出せん。




お子も産道通るときはきついだろうな、早く産んであげたいなという気持ちになる。

助産師さんにいいよ!上手!と褒められながら呼吸を意識する。

汗だくになるし、口も乾く。先生に「会陰切ってもいい?」と言われ、切られる。(痛みは全くない)


もうこれで最後のいきみにしようと心に誓い、会陰切開の次のタイミングで思いっきり力をこめる。人生で1番叫ぶ。




産まれた。





頭が出ると身体がでるのはほんの一瞬。どぅるん。そして産声。あら〜生命!ちゃんと泣いてくれたね〜〜〜ありがと〜〜〜(涙)





それからの処置はさすがプロ。助産師さんに胎盤の処理をされつつ看護師さんにお子を私の胸に置いてもらい初対面。

あたたかい。ふにゃふにゃ。
長い時間お互いよく頑張ったねぇ。


本当に人間が生まれてきた!指もちゃんと5本ずつある!かわいい!げんき!
産まれた瞬間、もう陣痛の痛み忘れるくらい最高な気持ちになる。これが産後ハイか。


立ち会いは無かったけど、すぐに先生がスマホの動画回してくれたりパパに電話して!と言ってくれたりして優しかった。



先生に会陰縫われてるときも、縫われている感覚を感じつつもハイな状態なので


「夜から明け方に生まれるイメージあるんですけど、日中生まれるのって珍しいですか?」

「同じ誕生日の子いますか?」

「破水スタートの人ってどれくらいの割合ですか?」

とかいろんなこと質問してた。
さっきまでピカチュウだったのにね。
信じられないくらいの饒舌。





処置が終わって「そういえばカーテン開けてなかった!」と先生が開けてくれた外の世界は雲一つない晴天で、暗い中から耐えてたのもあって、今がこんなに明るかったんだととても印象に残ってる。

看護師さんに清拭してもらい、車椅子に乗って個室へ移動。(立ち上がるにもどこに力をいれればいいかわからなかった)



「お昼ごはんとってあるけど食べる?今日はカレーだよ♪」

と言われるも分娩室を出たのは16時。
夜ごはん以降何も食べてないことに気づき、空腹を思い出す。
でも17:30には夜ごはんだからお断りした。

食べたかったなカレー。



部屋までの移動途中に保育器に入れられたお子をガラス越しに見る。満足感。よくやったな自分。よくやったなマイベイビー。


破水した時間も含めると24時間以上かかった私のお産。日勤〜夜勤まで助産師さん、看護師さんの3交代制フルメンバーにお世話になりました。ありがとうございました。


誕生してくれてありがとう。おめでとう!
これからもずっとよろしくね!




おしまい


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