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Marron GalleryとVRCのお写真の歴史

pyocopel

最近ワールドを更新しました．更新したワールドは昨年11月24日に公開した「Marron Gallery」というワールドです．

このワールド，用途は何かというと「マロンちゃん」というアバターのアバター改変交流会の会場です．


アバター集会の会場というと，世界観を凝ってしっかり作っているところもあれば，ワールドを間借りするところや簡素なつくりにして軽量化を徹底しているところと様々なものがあると思います．マロンちゃん集会はオリジナルでワールドを作って，そこで集会を行ってきました．

言ってしまえばVRChatのアバター集会のひとつに過ぎないマロンちゃん集会ですが，その中でも特徴として考えているのが「＃あなたのベストマロンちゃん」という企画です．始まりは5年前で，マロンちゃん集会を企画するときに「集会ワールドにお写真掲載したらいいんじゃないか」といって，twitterでワールドに掲載する写真を募集するということを行いました．

そこからよく言えば恒例，悪く言えば惰性で同じ企画を5年間続けてきたわけです．マロンちゃん集会は半年に一度開催され，先日行ったマロンちゃん集会で第11回．これまでに10回にわたりベストマロンちゃんの企画を行ってきました（第3回マロンちゃん集会のときだけ諸事情でお写真募集は行いませんでした）．


ここまで聞くとマロンちゃんに興味ない人にとって「だから何？」という話なのですが，このベストマロンちゃんという企画はVRChatにおける写真技術の歴史を総覧するに有用な企画になったと言えると思います．というのも定期的に写真を募集し続けてきたということはVRChatにおけるアップデートのタイミングごとの写真を集めてるとほぼ同義と言えます．

例えばVirtuallensが出てくる前と後ではそもそもボケの存在もないし，マロンちゃんの写真を見ている限りはVRChatの写真を写真として扱っている人の割合もまだ少なかったと思います．それがVirtuallensが出た後はがらりと雰囲気が変わって「写真」の投稿が多くなりました．他にもVRChatのデフォルトカメラが変わったり，Physboneが実装されたり．写真を募集するときにマロンちゃんの方々は新たに写真を撮ってくれたり，基本半年ごとの写真を出してくれるのでおおよそそのとき最新の環境で撮影したものが送られてきます．すると各回ごとに見ていけば，自然とVRChatの写真技術がどのように変遷していったのかを追体験することが可能だと思います．

アバター集会でお写真を集めるといったことを始めたのはマロンちゃん集会がほぼ最初（あったらごめんなさい）といえるくらいじゃないかと思いますし，これをずっとVirtuallens以前から継続してきているのは自分の観測範囲ではマロンちゃんが唯一無二だと思っています．逆にあれば教えて欲しいです．


さて，ここまでベストマロンちゃんの企画について話してきましたが，その肝心のベストマロンちゃんの写真はこちらに展示されていました．

ワールドは1年ごと新規に作り直していたので過去の写真を見るためには過去のワールドに行く必要があったわけです．それに一番上のMarron SanctuaryのワールドはUnity2018.4.20f1で更新が止まっています．正直，更新するのがあまりに億劫です．まだ神社とGardenはいいのですが，Sanctuaryは明らかに稚拙さが目に付いてしまうのでプロジェクトを開きたくもありません！　ただ集めたベストマロンちゃんだけはなんとしても保守したい......．なら過去の写真を全て移植してしまえば最悪これらのワールドを更新しなくてもベストマロンちゃんの写真だけは救うことができる，と考えて作ったのがMarron Galleryでした．



Marron Galleryについて

ところでここまで写真の枚数について触れてはいませんでしたが，実はベストマロンちゃんは1回につき100枚程度の写真が集まります．一番多いときで201枚，一番少なくて92枚でした．これらを集会の集合写真も含めて合算すると1184枚となり，アトラス化した画像を2Kで配置してようやく157MBでした．

そんなMarron Galleryですが，こういった感じのワールド構成になっております．

順路は下から階段を上っていくごとに時代が上がっていくことになります．また，各回ごとに一言コメントのようなものをつけており，その前の時代からどのような更新があったかといったことを書いたりしています．ただ，第7回のあたりからはあまり書いていません．本当はintegralやflexfisheyeの発売を書こうかと思ったのですが，使ってるのがおそらく自分しかいないのでやめとこうとなりました．

また少しわかりにくいのですが，階段の下から1つ階を上ったところの円形展示されてる場所までが1つのブロックになっています．このあたりの導線はわかりにくかったかなと反省しています．一応テレポートもできるようになっているので，この時代の写真が見たいといってその階に飛ぶこともできるようになっています．

また写真はランダムではなくある程度考えて配置しています．基本的には春・夏・秋・冬の順になるように配置していったのですが，この指標に加えて隣の写真との色の変化が大きくなり過ぎないようにするということも考えています．あとはテーマが同じ写真をまとめるとか......．この記事のヘッダーにしたこの写真を見てもなんとなく色がなだらかに変化しているように見えるのではないでしょうか（そうだと嬉しい）．

まとめると

  • 5年前から定期的に募集を続けてきたマロンちゃんのお写真を全て展示しているワールドを作ったよ

  • 階段を上るごとに時代が上がっていくよ

  • VRChatのお写真技術がどう変遷していくかを見ることができるよ

ということです．マロンちゃん5年間の軌跡と言ってもいいだろうこのMarron Gallery．お時間のあるときに一気にでも，1つの階層ずつでも良かったら見に来てもらえると嬉しいです．



そんなわけでざっと簡単にMarron Galleryについてワールド紹介的なお話でした．ここまで読んでくださってありがとうございました．

—　了　―

pyocopel

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