ウインナーコーヒーの語源がウィーン風コーヒーならばタコさんウインナーはウィーン風タコさんだっていい
コーヒーやコーラなどの飲料水の上にバニラアイスをのせた物を〇〇フロートと呼ぶ。コーヒーフロートとかコーラフロートとか。
ソーダ水(メロンソーダ)の場合のみクリームソーダと別名呼びも出来るのは、懐が深いのか格が違うのか、どちらにしろ特別感がある。
よく考えるとクリームソーダという名称は何か不思議というか、命名規則が分からなくないか。俺たちは子どもの頃から存在を知っているから、クリームソーダと言われてもあの甘くて爽やかで冷んやりとしたアイツを思い出すけど、アイスを食べたい時に「クリーム食べたい」と言う人に会ったことがあるだろうか。俺はない。
かと言って仮にアイツの名前が「アイスソーダ」だとすると、これもよく表した名前とも言い難い。アイスソーダがあるならホットソーダもあるのけえ?と面倒な客が来そうである。内心めんどくせえなあと思いながら「アイスクリームの意味です」と言わなきゃいけない面倒くさい。
となると〇〇フロートの方がまだしも状態を表しているという点では親切である。何が浮かんでいるかの選択肢は絞られていないけれど。それ故にアイスクリームでも生クリームでも、どちらを浮かべても良いという懐の広ささえ感じられる。コーヒーフロートを頼んでアイスコーヒーに生クリームが浮かんでいたら、それはアイスウインナーコーヒーとなるけれど。
多分飲んでも年に1~2回なので俺は別に熱狂的な〇〇フロートもしくはクリームソーダ愛好家ではないのだけど、梅雨がなんとなく明けて陽射しが本格的に強くなってきた土曜日に、お出かけした先で飲むクリームソーダ(もしくはコーヒーフロートorコーラフロート)は大人になっても良いものだなと思える。
その年最初にクリームソーダを飲んだ日と、その年最初に冷やし中華を食べた日は、夏の訪れを実感した日としてカレンダーに印を付けても良いと思っている。付けたことないけど。来年は俺もあなたも最初にクリームソーダを飲んだ日を覚えているといいなと思う。