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自分の気持ちすら分からないのに

ちょっと不穏な話題なので気持ちがセンシティブになってる人はお避けいただくのがよいです。

通り魔殺人や有名人の自殺があった時などに、動機を知りたがるというのがありますね。あれはなんでなんだろうなと。

いつの頃からかワイドショー的な野次馬根性をとても忌避するようになりまして。すごく下品に感じてしまうわけです。動機を知ったところで起きたことは覆らないし、そもそも引き起こした本人が亡くなっている場合は答え合わせも出来ないわけですし。

そもそもたとえ遺書が残っていたとして、それが本心だという確証もないのです。供述にしてもそうで、何かしら取り繕っていないとも限らない。そんな不確かなものを知ってどうするのかという思いがあるのです。自分の気持ちすら分からないのに、他人の動機を想像して正解にたどり着くわけがないのです。

けど大人になって思うのは、人は安心していたいのだろうなと。何か理由があったから事件は起きたし、何か理由があったから自殺した人がいた。そうでないと身近に簡単に死が忍び寄ってしまう。

ちょっと違うけど「乗客に日本人はいませんでした」というニュースに少しの憤りと違和感があった頃もありましたが、あれもその国に家族がいる人、駐在させている企業に、第一報として安心を知らせるためだと考えれば別の見方を出来るようにもなりました。

世の中は思うようにならないし、実は死は身近に潜んで口をぽっかりと開けているし、季節の変わり目で体調が思わしくなかったりするし、休みだ洗濯しようと思ったら天気悪いし、充電が済んだ頃だろうと思ったらコンセント抜けてるし、猫だと思って近寄ったらコンビニ袋だったりするし、なかなか思うようにならない令和二年ですけど、皆様ほどほどに頑張って寝れる時はたっぷり寝て美味しいもの食べて、無理せず低空飛行でも生きていきましょう。今週もお健やかに。

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