おっぱいが半分出ている
朝方に工場街を走っていたら、技能実習生が住んでいると思しき寮から女性が出てきた。両手にゴミ袋を抱えゴミ出しに行く様子だ。
ざっくりと胸元が開いたネグリジェ姿で思わず目が行ってしまう男の性。「おっぱい半分出てんじゃん」と寝惚けた頭で考えて、本当にそうか?と自問した。
確かにデコルテ部分が露わにはなっているけれど、半分てことはないのではないか。ざっくりとした目測ではあるが、おっぱいの表面積の30~35%しか出ていないのではないか。これでは正しくは「おっぱいが1/3出ている」だ。
なにせ半分出ている場合には、およそおっぱいの中心に鎮座するはずの乳輪、および乳頭が出てしまうはずだ。街中で乳輪、および乳頭を出すハードルについては生半のものではない。
だがしかし我々は、少し胸元が強調され谷間が露わになっているおっぱいを見ると、軽々しく「おっぱい半分出てんじゃん」と言ってしまう。これは誇大広告も甚だしくあり、ともすると消費者庁の指導を受けてしまうのではないか。大変危険な主張である。
ここで基本に立ち返って言葉を正しく使おうと考えるなら、やはり許容範囲としてはおっぱいの表面積の45%以上の露出が必要ではないだろうか。5%は商習慣として繰り上げても差し支えないだろう。
しかしその基準を当て嵌めると乳輪のサイズによってははみ出かねないだろう。
乳輪、および乳頭が露わになった場合、感情論ではあるが「おっぱいが半分出ている」ではなく「おっぱいが出ている」と受け取られかねない。
よく考えてみてほしい。乳輪および乳頭部位を直径10cmの覆いで隠している場合と、衣服の乳輪および乳頭にあたる部位を直径10cm開けている場合、どちらがおっぱいが出ていると言えるだろう。おそらく読者のほとんどが後者を指すのではないだろうか。表面積としては前者の方が圧倒的に露出しているにも関わらず、だ。
ことほどさように「おっぱいが半分出ている」は難しい。これを一挙解決する方法がなくはないが、それは「片乳を出している」なので難易度は乳輪が少しはみ出ているの比ではないだろう。
と思っていたところ、協力者から以下のようなフィールドワークの結果が寄せられた。
※チャットのイメージ
日本にはおっぱい半分出ている文化がしっかり根付いていることが証明された瞬間である。